こんにちは、natsukiです。microSDカードをたくさん使う人に、うまく使えば便利な面白い製品を購入したので、紹介します。microSDカードケースと、カードリーダー、幅広いUSBコネクタ形状に対応したケーブルをセットにした、「budi多機能スマートスティックリーダー」です。「microSDカードをたくさん使う」という時点でかなりニッチな製品ですが、デザイン性に優れ、ギミックもまたそそられるものがあります。実用性だけでなく、所有欲も満たしてくれる仕上がりになっていますよ。
1.概要
この製品は、基本的にはmicroSDカードのケースとカードリーダーを兼ねたものですが、その他にもいろいろな機能を備えています。列挙すると次の通り。
・microSDカードリーダー
・microSDカードスロット×6(カードリーダー部分も加えれば7枚収納可能)
・nano SIMカードスロット×2
・USB Type-Cケーブル(最大65WのPD対応、データ転送速度480Mbps)
・USB変換アダプター×3(C-A、C-micro、C-Lightning)
・スマホなどのSIMカードスロット用イジェクトピン
・スマホスタンド
カードリーダーと一体化したmicroSDカードケースというのは、かなりめずらしいとはいえ、例えばサンワサプライやサンコーレアモノショップなどからも販売されています。それら類似品と比較した場合、このbudi製品の特徴は、収納できるmicroSDカードの多さ、独特のスティック形状やギミックといったデザイン性と、ケース兼リーダーだけに止まらない多機能さ、といったところにあります。
2.筐体と機能
外側
筐体を見ていきましょう。外側はつや消しの金属製。下部に施されたダイヤモンドカットがアクセントになっています。カラーバリエーションは、ブラックの他にレッドも用意されています。
ストラップが付属します。こういう使い勝手の幅を広げる心遣いがよいですね。
サイズ感は、こんなもの。案外ボリューム感がありますが、スティック状のため、鞄などに突っ込んでもかさはとりません。剛性感もあるので安心。
スタンド
下部を引き出すと、スマホスタンドになります。
スマホなら縦置き横置きともに安定感があります。ただし、サイズ、強度を考えると、タブレットはきついでしょう。ちなみに、カードリーダー使用時はスタンド側が引っ込んでしまうため、スタンドとカードリーダー機能は、同時には使えません。
内部
内部を引き出した、表側です。このメカメカしさがたまらん。引き出しは、それなりの固さがあり、勝手に出てしまうことはまずありません。下部から押し出してやることでとっかかりを作り、引き出します。ご覧の通り、表側には、microSDカードスロット×5、nano SIMスロット×2を備えます。側面にUSB Type-Cケーブルが収納され、microSDカードリーダーもあります。
カードリーダー使用時はこのようになります。分かりやすくmicroSDカードを出していますが、実際の使用時には奥まで挿し込むため、ここに1枚収納しておくことも可能です。
内部裏側です。USB変換アダプターが、USB Type-A、microUSB、Lightningの3種類。その下に隠れて、スマホなど用のSIMカードスロットピンがあります。
裏側を全部バラした状態だと、こうなります。
3.使用感
複数のmicroSDカード管理に便利
やはり、メインの使い道は、複数のmicroSDカードの管理となるでしょう。例えば私の場合は、ドローンの撮影に大量のmicroSDカードを使っています。このケースがあれば、保管と同時に、今撮った映像をその場でスマホでチェック、なんてのもの簡単にできるわけです。うむ、素晴らしい。
え?これと同じだって? はい、実際今までこれで管理してきたわけですが、やっぱり「ひとまとまりになる」ことって大切ですよ。あとは、なんといっても、持つ楽しみ使う喜び。
固い部分もあり
microSDカードスロットは、やや固め。ゆるいよりはいいでしょう。というか、microSDカードの個体差もあります。常識的に爪で出せる程度ですが、よほど固いときはUSB変換アダプタの角でも使って引っかければ簡単に取れます。一方、スマホスタンドの方は、さほど固くはないものの、とっかかりが小さいので、爪が短いとちょっと出しにくいかも。
カードリーダーのデータ転送速度はUSB2.0クラス
付属ケーブルは、充電用なら65WのUSB PDに対応するとのことですが、一方でデータ転送速度は480Mbpsにとどまります。480Mbpsとは、USB2.0規格の速度です。実際に、このカードリーダーをパソコンにつないでデータ転送速度をCrystalDiskMarkで計測し、比較したのが、上の画像。microSDカードは、「Lexer 633xの256GB」。左側がこのカードリーダーを使っての計測値、右側がパソコン本体のmicroSDカードスロットでの計測値です。やっぱり、速度はUSB2.0クラスです。USB2.0接続としての、標準的な速度は出ます。
4.販路と価格
この製品、日本での販路としては、昨年後半にクラウドファンディングのGREEN FUNDINGで出資を募っていました。これは、すでに終了しています。記事執筆現在では、日本のAmazon、楽天で、3,960円で出品されているのを確認しています。Amazonでは、他にも出品者がいるので、適宜比較してみてください。
Banggoodだと、記事執筆現在、14.99ドル(1,660円)の送料3.30ドル(365円)から。ポイントがあれば、250円くらい引けるのを確認しています。Aliexpressだと膨大な出品者がいて、おおむね、送料も合わせて1,000円台前半が相場のようです。
機能的には、要するにケースとケーブルとUSB2.0接続のmicroSDカードリーダーなので、デザイン性を勘案しても、正直4,000円は、うーん、となってしまいますね。BanggoodやAliexpressが圧倒的に安いので、配送に時間はかかってしまいますが、そちらで買うのがおすすめです。ニッチな製品ですが、やはり造りがいいし、似た製品のない特別感もあって、使っての満足はひとしお。多数のmicroSDカードを扱う人に、お勧めの製品です。
5.関連リンク
BUDI Multi-function Smart Adapter Card Storage Data Cable Stick:Banggood
「budi multi function smart adapter」検索結果:Aliexpress
budi 11way 多機能スマートスティックリーダー:Amazon
budi 11way多機能スマートスティックリーダー:楽天