株式会社天空がeGPU機能付きドッキングステーション「AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01」を国内発売します。なんか製品名を見ると「ドッキングステーションが主・eGPUが従」と感じられますが、この製品の購入を検討する人なら「eGPUが主・ドッキングステーションが従」になると思います(ドッキングステーションにしては大型で重く、価格も非常に高いので)。
定義みたいな話はどうでもいいとして、eGPUは「手持ちのノートPCやミニPCに接続するだけで、あっという間にゲーミングPCに早変わり!」という夢のような「箱」ですが、注意点もあります。
これがスペック表です。搭載GPUはRadeon RX7600M XTで、ウインタブが別製品で測定した際、3D MarkのTime SpyのスコアがGeForce RTX4060 Laptop GPUとほぼ互角であることを確認しています。ただし、個別ゲームに関してはRadeonとGeForceのどちらをレファレンスとして開発されたかによって挙動が異なるので、常にRTX4060よりも快適にプレイできるとは言えません。
AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01はコンパクトサイズでモバイル利用にも適しているかの印象がありますが、実際には重量が1キロ近くあり、さらに「電源接続必須」です(そりゃそう)。電源(ACアダプター)は330Wという大型のものが付属します。
ポート構成です。映像出力ポートはもちろんのこと、SSDスロットやSDカードリーダー、有線LANポート、USB Type-Aポートもついています。この製品を「ドッキングステーション」と称する所以ですね。
PCとの接続はOCuLinkポートもしくはUSB4ポートを使います。ここで注意したいのは「接続するPCにThunderbolt 3/4もしくはUSB4ポートがついていることが必須」であり、さらにThunderboltではないUSB4ポートの場合「PCIeトンネリング」に対応しているかを確認する必要があります(USB4ポートの場合、必ずeGPUの接続が可能とは限りません)。
「eGPUの性能を最大に引き出す」ことができるのはOcuLinkポートですが、そうは言ってもOCuLinkのついたPCはまだまだ少数派なので、実際にはUSB4(Thunderbolt)頼みですよね。ちなみにOCuLinkで接続する場合は「ドッキングステーションとしては使えない(SSDを認識せず、USB Type-Aや有線LANも使えない)」です。USB4で接続する場合は「ドッキングステーションとしても使えるが、帯域幅を食うので多数の周辺機器を接続してしまうとGPU性能は落ちる」ことになります。ベストなのはOCuLinkとUSB4の両方のケーブルでPCと接続する方式ですが、実際のところ対応できるPCを持っていればラッキー、というレベル。
これはハイビームの製品ページにあった説明です。上でご説明したことが書かれているほか、一番下にちょっと怖いことも書かれています。「買ったはいいが、手持ちのPCでは動作しなかった」というケースがそれなりには出てくることも予想され、発売後しばらくしたらメルカリとかのフリマサイトでこの製品を見かける機会が増えるかもしれないですねw
まあ、それは冗談ですが、購入する前にお手持ちのPCのポート仕様はしっかり確認しておくべきでしょう。
筐体は金属製で非常に個性的、そしてかっこいいデザインです。また、画像左側にRGBライトのついたダイヤルがありますが、このダイヤルで電力を100Wと120Wに切り替えることもできます。
AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01は3月20日発売で、ハイビーム公式オンラインストア、Amazon.co.jp、ハイビーム各店舗にて予約受付中(予約販売中)です。価格は99,800円ですが、3月3日までの早期予約限定で15,000円OFFとなり、84,800円で購入ができます。
早期予約価格はかなりお買い得だと思います。また、私は現在別のeGPUをテスト中ですが、本当に劇的にパフォーマンスが向上し、感動してしまいます。
関連リンク
AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01:ハイビーム公式オンラインストア
AYANEO GRAPHICS STARSHIP AG01:Amazon
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