エイサーが、スイッチ1つで青軸と赤軸が切り替えられるゲーミングキーボード「Predator Aethon 700」を発表しました。通常の販売チャネルではなく、Makuakeでクラウドファンディング中です。Makuakeの製品ページによれば「業界初採用の特許技術」とのことで、おそらく「世界初」のキーボードと思われます。
スペック表です。まず、「キーボードとしての基本」ですが、104キー(テンキー付き)で英語配列、USB有線接続ですね。キースイッチはDarfon製です。失礼ながらウインタブはDarfonについてよく知らず、公式サイトを確認したところ、1997年創業の台湾企業で、IT周辺機器・部品を手掛けるメーカーとのことでした。
また、サイズは「フルサイズ」ですね。重さも1.5 kg前後ありますので、基本的にデスクトップ用と言えます。
この製品の目玉機能は「スイッチ1つで青軸と赤軸が切り替えられる」という点でしょう(正確にはスイッチそのものが変わるのではなく、赤軸らしいリニアな打鍵感と、青軸らしいクリッキーな打鍵感が簡単に切り替えられる、ということです)。私自身、メカニカルキーボードには関心がありますし、これまでに様々なメカニカルキーボードを試してきましたが、最もメカニカルらしいのは青軸だと思っています。ただ、青軸メカニカルキーボードでウインタブの記事を執筆していると、「気持ちよさよりも騒々しさが勝る」という感じで、周囲の迷惑以前にタイピングしている自分自身が「うるせー」と思ってしまいます。
一方で赤軸は広範囲な用途で使えるスイッチです。(決して静かとは言えませんが)騒音はマイルドで、タッチも軽め、メカニカルの感触に慣れていない人にも違和感は小さめだと思います。
あくまで「私なら」ということですが、ゲームプレイ中は青軸で、仕事には赤軸で、といった使い分けをしてみたいですね。
キー配列です。右上にある「レバーの付いたダイヤル」の「レバー」で青軸、赤軸を切り替えます。青軸の際は青に、赤軸の際は赤に、ダイヤルの周囲が発光します。また、このダイヤルは音量調整が可能です。
キー配列は「英語」のみです。この点はご注意下さい。バックライトは設定アプリ「Predator Quartermaster」により、Per-Key(個々のキーを任意の色に設定できる)対応し、7種類のライティングモードを選べます。また、Predator Quartermasterではライティング以外にもマクロなどの設定をカスタマイズすることができます。
それと、この画像にはパームレストも写っていますが、このパームレストは「付属品」で本体とはマグネットを使って着脱します。
acer Predator Aethon 700はMakuakeでクラウドファンディング中で、11月13日現在、最も安価なプランは税込み26,800円です。キーボードとしては決して安価とはいえないものの、「赤軸と青軸のメカニカルキーボードを2台買うよりはマシ」という感じですね。また、エイサーのゲーミングブランド「Predator」を冠する製品で、見た目も「いかにもゲーミング」という感じの製品なのですが、この製品が採用している技術はゲーマー以外にもニーズがあると思いますので、このクラウドファンディングが成功裏に終了し、同じ技術を採用する様々なモデルが出てきて欲しい、と思います。