VAIOがノートPC「VAIO SX14-R」を発売しました。この製品はVAIOのモバイルノートの最上位モデルと位置づけられ、既存の「SX14」とは別製品です。SX14が第13世代Intel Coreを搭載しているのに対し、SX14-RはCore Ultra(シリーズ1)を搭載してAI機能が強化され、ディスプレイの形状も変わりましたので、筐体も別物です。
1.概要
スペック表
VAIO SX14-R(VJS4R1) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 125H / Core Ultra 7 155H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB/64GB(LPDDR5x、オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,200) 14インチ(2,560 × 1,600)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi7、Bluetooth 5.4、(LTE/5G) |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.0 Type-A × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、(nanoSIM) |
カメラ | Webカメラ(9.2MP)顔認証対応 |
バッテリー | 動画再生 約8.0~16.0時間 |
サイズ | 312.0 × 226.4 × 13.9-18.9 mm |
重量 | 999~1,248 g |
コメント
VAIO SX14-Rは14インチサイズで最小重量が1キロを切る超軽量なモバイルノートです(主にディスプレイの仕様と選択可能なバッテリーのサイズによって筐体重量が変わり、最大重量は1,248 gとなります)。
注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。また、VAIOではおなじみの特別仕様「勝色特別仕様」「ALL BLACK EDITION」も用意されています。CPUはCore Ultra 5 125H/Core Ultra 7 155Hで、「シリーズ2」ではありませんが内蔵GPUにIntel Arcを搭載する「性能が高い方のCore Ultra」です。
RAMは16GBから64GBまでを選べ(Core Ultra 5にすると32GBまでです)、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。あと、RAM増量のカスタマイズ料金は「めちゃめちゃ高い」です(16GB→32GBが40,000円、32GB→64GBが60,000円)。SSDは256GBから2TBまで選択可能で256GBのみ「スタンダードタイプ(PCIe 3.0)」、それ以外は「第四世代ハイスピードタイプ(PCIe 4.0という意味?)」です。ちなみにSSD増量のカスタマイズ料金は「256GB→512GBが25,000円、512GB→2TBが90,000円」です。
ディスプレイはSX14と同じく14インチですが、アスペクト比が変わり、1,920 × 1,200/2,560 × 1,600(アスペクト比16:10)になりました(SX14は16:9)。2,560 × 1,600解像度タイプはタッチ対応もしますがペン入力には非対応です。また、「勝色特別仕様」「ALL BLACK EDITION」では2,560 × 1,600解像度のディスプレイが2種類あり、ペン入力対応・非対応を選べます。
天面と底面は「新設計の熱可塑性カーボンファイバープレート」が使われています。筐体色はディープエメラルド、アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインブラックの4色です。この記事では「ディープエメラルド」の筐体色を中心に掲載していますが、何とも言えない色だよなあ、と思いました…。
「勝色特別仕様」「ALL BLACK EDITION」は筐体色や細部のデザインが異なります。ALL BLACK EDITIONは「言うまでもなくカッコいい」ですが、勝色特別仕様というのは「勝利への験を担いだ日本の吉兆伝統色『勝色』に染め上げたプレミアムエディション」という説明になっていました。私はてっきり「昔のVAIOの復刻色」かと思ってましたけど。
キーボードです。日本語配列(かな文字あり)、日本語配列(かな文字なし)、英語配列を選べ、キーピッチは約19 mm、キーストロークは約1.5 mm、バックライト付き、と開示されています。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4と高規格で、有線LANポートも装備しています。
なお、実機レビューしないと何とも言えないのですが、AI関連機能も強化されています。Web会議時のAIノイズキャンセリングや9.2MPという高画素数のWebカメラを活かした「VAIO User Sensing(着席オートログオン、離席オートロック、のぞき見アラートなど)」に対応しています。ちなみに、Lenovo ThinkPadシリーズなどでもUser Sensingに類似の機能を搭載していて、私のメインノートPCにもこの機能がありますが、個人的には「うざいだけ」としか感じられません。
2.価格など
VAIO SX14-RはVAIOストアとソニーストアで販売中で、11月2日現在の価格は259,800円ですが、現在発売記念ということで10%OFFで購入ができます(VAIOストア、ソニーストアとも)。また、勝色特別仕様は299,800円から、ALL BLACK EDITIONは294,800円からです(通常モデルと同様、いずれも10%OFFです)。259,800円の通常モデルでも、RAMやSSDの増量や大容量バッテリーなど、多少カスタマイズすると30万円オーバーとなる可能性は高いです。
決して安価とは言えませんけど、VAIOの最新鋭の超軽量ノート、欲しいですよね…。
3.関連リンク
VAIO SX14-R:VAIO
VAIO SX14-R 勝色特別仕様:VAIO
VAIO SX14-R ALL BLACK EDITION:VAIO
VAIO SX14-R:ソニーストア
VAIO SX14-R 勝色特別仕様:ソニーストア
VAIO SX14-R ALL BLACK EDITION:ソニーストア