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VAIO SX14 ALL BLACK EDITION(2022年7月モデル)の実機レビュー - モバイルノートとしてはちょっと大きめの14インチ、でも重さは1キロちょっとのフル装備マシン。オールブラックがカッコいい!

VAIO SX14(VJS1458)
VAIOのモバイルノート「SX14」の実機レビューです。パフォーマンス、デザイン、そして価格とも「ハイエンド」な構成を選べる…と言いますか、VAIO製品って、みんなそうですよね…。お値段のほうも決して安価とは言えない製品ですが、ソニー時代からVAIOが好き、という人も少なくないと思いますし、非常に魅力的な製品です。

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なお、ウインタブでは先日、SX14とシステム仕様がほぼ同じの12.5インチ版、SX12も実機レビューしていますので、こちらも合わせてご覧ください。
VAIO SX12(2022年7月モデル)の実機レビュー - 12.5インチで重さ1キロ切り、「すべてが高水準」なモバイルノートです

ここがおすすめ
・第12世代(Alder Lake-P)搭載の高いパフォーマンス
・14インチで重さは1キロそこそこ、軽量で持ち運びに便利
・カーボン素材も使用し、堅牢で質感の高い筐体
・気持ちよくタイピングできるキーボード
・注文時に構成のカスタマイズが可能
・ALL BLACK EDITIONのカッコよさは異常
ここがイマイチ
・さすがに安いとは言えない…
販売サイトはこちら
VAIO SX14icon:VAIOストア
VAIO SX12・VAIO SX14 | ALL BLACK EDITIONicon:VAIOストア
VAIO SX14icon:ソニーストア

1.VAIO SX14 スペック

スペック表

  VAIO SX14(2022)
OS Windows 11 Home/Pro
CPU Intel Celeron 7305 / Core i3-1215U / Core i5-1240P / Core i7-1260P/Core i7-1280P
※Core i7-1280PはALL BLACK EDITION専用
外部GPU なし
RAM 8GB/16GB/32GB(オンボード)
ストレージ 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB NVMe SSD
光学ドライブ なし
ディスプレイ 14インチ(1,920 × 1,080)
14インチ(1,920 × 1,080)タッチ
14インチ(3,840 × 2,160)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1、(LTE/5G)
入出力 USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.0 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、(nanoSIM)
カメラ Webカメラ(92万画素/207万画素)顔認証対応可
バッテリー 約14.8~27時間(動画連続再生約8.3~15時間)
サイズ 320.4 × 222.9 × 13.3-17.9 mm
重量 1,046~1,167 g

レビュー機の構成

OS:Windows 10 Home
CPU:Core i7-1280P
RAM:16GB
SSD:256GB 第四世代 ハイスピードSSD
ディスプレイ:14インチ(1,920 × 1,080)タッチ

今回のレビュー機は特別仕様「ALL BLACK EDITION」でした。通常モデルとはCPUの型番が異なるほか、SSDが「第四世代ハイスピードSSD」となっています。また、後述しますが筐体の仕様も一部異なります。

コメント

VAIO SX14はディスプレイサイズが14インチとモバイルノートとしてはやや大きめながら薄型で筐体重量も1キロそこそこと軽量なので、モバイルノートとして毎日バッグに入れて持ち運べるサイズ感です。2022年7月モデルになってCPUが第12世代(Alder Lake)となり、特にCore i5/Core i7については非ゲーミングPC向けとしてはパフォーマンスの高いP型番(バランスタイプ)が搭載されています(Core i3は省電力タイプのU型番)。また、高品質・高価格なモバイルノートとしては非常に珍しく、CPUにCeleronを選択することも可能です(ウインタブとしては「そんなのもったいなさすぎ」だと思うので、Celeronはおすすめしません)。

RAMとSSDも選択肢が多く、RAMは最大で32GBまで、SSDは最大で2TBまで搭載可能です。ただし、RAMは「オンボード」のため、購入後の増設・換装はできません。ディスプレイの選択肢も3つあり、FHD(1,920 × 1,080)解像度のタッチ・非タッチ、及び4K(3,840 × 2,160)が設定されています。

では、さっそく筐体から見ていきましょう。

2.VAIO SX14 筐体と使用感

同梱物

VAIO SX14(VJS1458)同梱物
同梱物です。スタートガイドや保証書のほか、VAIOオーナーサイトの案内やグリーティングカード(画像左上)など、ペーパー類はやや多めです。ACアダプターは電源ケーブル一体型のもので出力は65W、ノートPC用としてはかなりコンパクトで重量も161 gと軽量です。先日レビューしたVAIO SX12のものと同サイズで、PCを外に持ち出す際にこのコンパクトなACアダプターはメリットになると思います。

また、レビュー機はタッチ対応するディスプレイを搭載していましたので、ペンも一緒にお借りしましたが、ペンは別売りです。

天板と底面

VAIO SX14(VJS1458)天板
天板は「立体成型カーボン」で、側面に回り込むような形状になっています。

VAIO SX14(VJS1458)天板
レビュー機は「ALL BLACK EDITION」なので、天板のロゴもブラック(つまり筐体と同色)で、控えめながら高級感があります。また天板の後部もガンメタリックに塗られていて、「確かにオールブラック」という感じですね。

VAIO SX14(VJS1458)底面
底面です。天板以外の筐体はおそらく樹脂製と思われます。この画像の下部が使用時に手前側になりますが、左右に筋状のスピーカーグリルがあります。SX14は底面にステレオスピーカーを搭載しています。ちなみに背面のデザインやスピーカー位置はSX12とほぼ同じです。

側面

VAIO SX14(VJS1458)前面
VAIO SX14(VJS1458)前面
前面にはポート類やボタン類はありませんが、2枚めの画像を見ていただくと、前面の下部にスピーカーグリルがあるのがわかります。

VAIO SX14(VJS1458)背面
背面には通気口があります。ポート類やボタン類はありません。

VAIO SX14(VJS1458)左側面
左側面です。画像左からセキュリティロックスロット、通気口を挟んでUSB Type-A、イヤホンジャックです。

VAIO SX14(VJS1458)右側面
右側面です。画像左からUSB Type-A、USB Type-C、HDMI、有線LAN、USB Type-Cです。SX14はDC-INジャックがなく、USB Type-Cからの給電となります。また、USB Type-Cポートは両方ともThunderbolt 4と高規格です。ポート配置もSX12と全く同じで、より大きいサイズのノートPCと比較しても構成に遜色はなく、非常に充実した構成と言えます。

キーボード

VAIO SX14(VJS1458)キーボード

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キーピッチは19 mm、キーストロークは約1.5 mmと開示されており、ノートPCのキーボードとしては標準サイズと言えます。この画像では「日本語配列、かな表記あり」になっていますが、SX14は注文時のカスタマイズで英語配列や日本語かな表記なしも選べますし、ALL BLACK EDITIONでは「隠し刻印(キートップとキーの印字が同色。つまり視認性は悪くなるがデザインは非常にカッコいい)」も選べます。

VAIO SX14 隠し刻印
これが隠し刻印です。ALL BLACK EDITION専用のオプションで日本語配列であれば追加料金もかかりません。個人的にはALL BLACK EDITIONを購入するならキー印字の視認性を犠牲にしてでも隠し刻印にすべきだと思いますw

キーボードの使用感

キーピッチに余裕があり、キーストロークもしっかり手ごたえを感じられる深さです。配列も素直でクセがありません。なので、使い始めてすぐに慣れると思います。また、後述しますが、SX14はヒンジ開口時にキーボード面に角度がつく構造になっています。しかもその角度はかなり大きめで、非常に打鍵がしやすくなります。

打鍵音は静かな部類で、静かな場所で使用しても周囲にあまり気を使うことはないでしょう。さすがVAIO、と言いたくなる、非常によくできたキーボードだと思います。

ディスプレイ

VAIO SX14(VJS1458)ディスプレイ
ベゼル幅は細いほうとは言えず、特に上部ベゼルは結構な太さです。SX14の上部ベゼル部分には通信の安定性を高めるべく、高感度アンテナが内蔵されています。

ディスプレイの使用感

発色は素晴らしいですね。私がよく実機レビューの際に比較対象にしている27インチIPS液晶、FHD解像度、100%sRGB、ノングレアタイプのディスプレイよりもさらに発色が鮮やかで美しいと感じました。レビュー機にはタッチ対応するグレアタイプのものが搭載されていましたが、グレアタイプであった、ということがさらに発色をよく見せていたと思います。

一方でグレアタイプであることによる映り込みの激しさ、というのもありました。個人的には、モバイルノートは様々な場所で利用することになるので、(多少発色は落ちるが)映り込みが少ない(ゆえに使う場所の制約が少ない)ノングレアタイプのほうが向くとは思いますが、タッチ対応ディスプレイを選択することによりペン入力も可能になりますので、この点はケースバイケースかと思います。

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で、ペン入力ですが、私はPCでイラストを描く趣味がないので、ペン先のズレと筆圧の効き具合のみ確認しました。描き味は非常によく、「品質」としてはイラストやマンガの制作も快適にこなせる水準だと思います。しかし、実際にSX14でイラストやマンガの制作をするのは難しいでしょう。というのも「キーボードが邪魔」になるからです。PCの画面に直接精緻な書き込みをするのであれば、筐体はタブレット、もしくはタブレット形態にできるコンバーチブル2 in 1タイプの方が望ましいです。SX14はヒンジが180°開口しますが、それでも力を込めてペン入力をするには使いにくいです。

一方で、おそらくメーカーが想定しているであろう、「画面へのメモ書き」ということであれば極めて使いやすいペンです。ペン先のズレがなく、筆圧の効き具合も自然なので、とても気持ちよく書き込めます。

筐体その他

VAIO SX14(VJS1458)横から
最近のノートPCはこのようにヒンジ開口時に筐体後部がせり上がり、キーボード面に適度な角度がつく構造になっているものが多いですが、それにしてもSX14は「激しくリフトアップ」します。他社製品と比較しても最大級のリフトアップ量ですね。

VAIO SX14(VJS1458)ヒンジ最大開口
また、ヒンジは水平位置(180°)まで開口します。キーボードで「Fn + 数字の2」を押すと画面が反転しますので、ビジネスミーティングの際などに向かい側にいる人と容易に画面を共有できます。

スピーカーの使用感
VAIO SX14(VJS1458)Dolby Access

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薄型ノートPCとしては音質は良好です。初期状態で音響アプリ「Dolby Access」がオンになっているということもあり、低音から高音まで比較的クリアに聞こえますし、低音と高音のバランスも悪くありません。また、Dolby Aceessにはイコライザーもついていますので、お好みの音質に調整することもできます。

ただ、Dolby Aceessをオフにする(素の音質になる)と少々ボロが出る、と言いますか、「ノートPCの内蔵スピーカーらしく」低音が弱く、高音もややこもりがちな音質になります。

音響アプリありき、ではありますが悪くはない品質ですね。ただ、この筐体のウイークポイントといいますか、スピーカーの配置が「前側面のパームレスト下」なので、キーボードを使っているときに音質が少し変わってしまいます。手が邪魔で音が少しこもる感じですね。この点は次期モデルでは要改善かな、と思いました。

バッテリー駆動時間

ディスプレイ輝度を70%に、音量を30%に設定し、キーボードバックライトはOFF、Windowsの「電源とスリープ」の設定を「トップクラスの電力効率」にして下記の作業をしてみてバッテリー消費量を確認しました。

・画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工を45分
・ブラウザーでYouTubeを開き、動画と音楽を25分(この際のみ音量は50%)
・ブラウザー上でテキスト入力を15分
 上記合計は85分で、これが測定時間です。

この使用状況でバッテリー消費量は26%でした。単純計算するとバッテリー駆動時間は5時間半程度となります。この駆動時間は先日実機レビューをしたVAIO SX12(ウインタブの測定では駆動時間8時間弱でした)と比較すると短めですね。ディスプレイ輝度を暗くする、音を出さない、などの節約で多少バッテリー駆動時間を伸ばすことが可能だと思いますが、出先で終日じっくりPC作業をしたい、という場合はACアダプターを一緒に持っていくほうが良さそうです。上でご説明した通り、この製品のACアダプターは非常に小さく、軽いので、本体と一緒に持ち歩いてもそれほど苦にならないと思います。

3.VAIO SX14 性能テスト

ベンチマークテスト

VAIO SX14(VJS1458)PC Mark

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表計算ソフトやビデオチャット、画像加工など、実際のビジネスシーンをシミュレートしたテスト、PC Markのスコアです。どちらかというとビジネス系のPCの性能測定で重視すべきベンチマークテストと言えます。また、このテストではCPU性能の影響が大きいとされますが、テスト内容にグラフィック系のシミュレーションも含むため、外部GPUの性能も少なからず影響します。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H、RTX3080Ti):7,943
ASUS ROG Strix G15(Ryzen 7 6800H、RTX3060):7,037
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P、RTX3060):6,675
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H、RTX3050Ti):6,603
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):5,905
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):5,564
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):5,528
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):5,503
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):5,468
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):5,437
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):5,366
VAIO SX14(Core i7-1195G7):5,278
ASUS Vivobook 15x OLED X1503ZA(Core i7-12700H):5,244
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):5,205
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):5,076
ASUS VivoBook 15 K513EA(Core i7-1165G7):5,017
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):4,967
Microsoft Surface Laptop Studio(Core i7-11370H、RTX3050Ti):4,955
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):4,924
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):4,902
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):4,572
MSI GF63 Thin 10U(Core i5-10500H、RTX3050):4,201
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):4,131
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):4,066
MSI Modern 15 A10M(Core i3-10110U):3,234

レビュー機の搭載CPUはCore i7-1280Pです。非ゲーミングノート用(型番末尾Hの高性能タイプでない)の第12世代Coreプロセッサーとしては最上位に位置する型番なのですが、その割にスコアは振るいませんでした。もちろん5,452というスコアは非ゲーミングPCとしてはトップクラスではあるのですが、下位モデルのCore i7-1260Pのスコアとほとんど同じ、という結果はちょっと物足りないですね。一応3回テストを実施しましたが、間を空けてあと数回テストすれば、もう少し高いスコアが出る可能性はあります。

VAIO SX14(VJS1458)CINEBENCH
続いてはCPU性能のみを測定するCINEBENCH R23のスコアです。このテストではGPU(GeForceなど)の搭載有無は影響を受けないとされています。

参考(過去データから一部抜粋):
MSI Creator Z16P B12U(Core i9-12900H):1,918、17,827
マウス DAIV 6P-RT(Core i7-12700H):1,814、12,873
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,809、8,940
ASUS Vivobook Pro 15X OLED K6501ZM(Core i7-12650H):1,806、14,632
MSI Katana GF66 12U(Core i7-12700H):1,800、15,593
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,797、8,791
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,745、11,543
MSI Stealth 15M B12U(Core i7-1280P):1,659、13,793
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,655、7,586
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,647、8,813
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,634、8,524
ASUS ROG Strix G15 G513RW(Ryzen 9 6900HX):1,580、14,830
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,558、5,094
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,551、5,160
ASUS ROG Flow X16 GV601(Ryzen 7 6800HS):1,543、13,832
ASUS Vivobook 15 OLED K512EA(Core i7-1165G7):1,497、5,555
MSI GP66 Leopard 11U(Core i7-11800H):1,491、12,210
ASUS Vivobook Pro 15 OLED(Ryzen 7 5900HX):1,482、12,108
dynabook MZ/HS(Core i7-1165G7):1,477、5,526
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,454、9,046
MSI Bravo 15 B5(Ryzen 7 5800H):1,422、11,241
Lenovo Legion 560(Ryzen 7 5800H):1,348、11,419
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,170、6,973
ASUS ZenBook 14(Core i5-8265U):1,023、3,691
HP Pavilion x360(Core i5-7200U):790、1,740

このテストではシングルコアがCore i7-1260Pと比較して特に高いとはいえないものの、マルチコアのスコアはさすがコア数/スレッド数が多いだけのことはある、と感じられる結果となりました。

VAIO SX14(VJS1458)3D Mark
グラフィック性能を測定する3D Markのスコアです。外部GPU搭載のゲーミングPCでは最も重要になるテストと言えます。

参考(外部GPU非搭載のノートPC):
ASUS Zenbook 14x OLED Space Edition(Core i9-12900H):2,165、5,523、15,596
VAIO SX14(Core i7-1195G7):2,069、5,422、14,536
VAIO SX12(2022)(Core i7-1260P):1,983、5,150、14,515
dynabook RZ/HV(Core i7-1260P):1,957、5,170、13,807
ASUS ExpertBook B9 B9400CEA(Core i7-1165G7):1,832、5,142、11,928
dynabook GZ/HV(Core i7-1260P):1,814、4,882、12,868
Lenovo ThinkPad X13(Core i7-1165G7):1,762、4,785、12,663
ASUS Vivobook S 14X OLED(Core i7-12700H):1,702、3,878、10,476
Vivobook 15X OLED(Core i7-12700H):1,597、3,933、9,463
VAIO Z(Core i5-11300H):1,571、4,213、11,375
MSI Modern 14 C12M(Core i7-1255U):1,526、3,664、9,843
dynabook AZ/HV(Core i7-1260P):1,516、3,649、9,019
ASUS M3700WY(Ryzen 7 5825U):1,499、3,650、7,256
MSI Summit E13 Flip Evo(Core i5-1135G7):1,498、4,213、11,048
dynabook SZ/MV(Core i7-1255U):1,334、3,343、9,243
dynabook MZ/MV(Core i7-1255U):1,277、3,254、8,801
Microsoft Surface Laptop Go 2(Core i5-1135G7):1,271、3,607、10,227
Lenovo IdeaPad Slim 550 14(Ryzen 5 5500U):1,106、2,912、6,173
HP ProBook 430 G8(Core i5-1135G7):999、2,307、6,266
※左からTime Spy、Fire Strike、Wild Lifeのスコア

ここでようやくCore i7-1280Pらしい、と言えるスコアが出ました。特にTime Spyで2,000点越え、FireStrikeで5,000点越え、というのは素晴らしく、オンラインゲームも十分楽しめるくらいの性能だと思います。

VAIO SX14(VJS1458)Crystal Disk Mark
最後にSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markのスコアです。このスコアは「激速」です。一般的なビジネス用、学習用としてはオーバースペックと言っていいくらいです。

発熱とファン音

ベンチマークテスト中にキーボード面をサーマルカメラで測定したところ40℃程度でした。Coreプロセッサー搭載のノートPCとしては非常に優秀です(発熱を感じない、という意味です)。一方で背面は52℃くらいまでは上昇しますが、異常性はなく、標準的かやや低めの発熱量と言えます。ただ、左側面の通気口からは割と熱い風が出ますが、実用性に大きな悪影響はないものと思います。

ベンチマークテスト中のファン音は騒音計の数値で最大55dbほどでした。一般的なノートPCと比べて特に音量が大きいわけでもありませんが、音質が「シャーッ」という感じで、やや耳障りに感じられました。

4.VAIO SX14 レビューまとめ

VAIO SX14(2022年7月発売モデル)はVAIOストアとソニーストアで販売中で、10月14日現在の価格はVAIOストアで税込み174,800円から、ソニーストアでは税込み166,601円から、となっています。また、レビュー機「ALL BLACK EDITION」の「Windows 11 Home/Core i7-1280P/RAM16GB/256GB SSD/タッチ対応ディスプレイ」だとVAIOストアでは税込み296,300円、ソニーストアでは税込み290,301円です。

VAIO SX12で書いたことの繰り返しになっていまいますが、SX14は充実した入出力ポート、フルサイズで打鍵しやすいキーボード、堅牢で超軽量な筐体、そして高いパフォーマンスと、本当に素晴らしいモバイルノートです。また、今回はじめて「ALL BLACK EDITION」を試させてもらいましたが、パフォーマンス面ではCore i7-1280P搭載ということで他のバリエーションモデルよりもワンランク上と言えそうです。ただし、「じゃあCore i5-1240PやCore i7-1260Pを搭載する通常のモデルでは物足りなさを感じるか」と言われれば決してそうは思いません。価格差を考慮すればむしろ通常モデルのほうがコストパフォーマンスが高いと思います。

…ただ、やっぱりいいですよねー、ALL BLACK EDITION。天板のロゴが目立たないながらもそこはかとなく自己主張が感じられますし、(今回のレビュー機には装備されていませんでしたが)キーボードの「隠し刻印」はめちゃめちゃカッコいいと思います。レビュー機と同スペック(ただし、CPUのみCore i7-1260Pとなります)の通常モデルは税込み260,300円(VAIOストアの価格)なので、ALL BLACK EDITIONとの差額は36,000円です。「CPUの型番が異なっていることによる差額プラスアルファ」でALL BLACK EDITIONが手に入るわけですが、他人事のように言わせていただくと「ALL BLACK EDITIONにしちゃいなさいよ!カッコいいから」ということですw

まあ、それはともかくとして、SX12、SX14と立て続けにレビューを終えて、「どっちも買い」だと思うのですが、「どっちがいいか?」というのはなんとも言えません。より小さくて持ち運びしやすいSX12か、それともディスプレイが大型で視認性に優れ、タッチパネルや4K解像度も選べるSX14か、人それぞれ…、でしょうね。

5.関連リンク

VAIO SX14icon:VAIOストア
VAIO SX12・VAIO SX14 | ALL BLACK EDITIONicon:VAIOストア
VAIO SX14icon:ソニーストア

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