
GEEKOMが年末年始セールを開催中です。このセールでは福袋も2種類販売されており、ウインタブで少し前に福袋の中身 (数台のミニPCのリストからランダムに1台が入っている)を確認し、あまりお買い得と感じられなかったので、記事にするのを見送りました (あくまでウインタブの感想です。現在は福袋は売り切れているので、お得と感じる人も多かったのでしょう)。
GEEKOMの公式サイトでは「価格改定のお知らせ」として「日本の新年終了後より、取り扱う一部商品の価格を改定させていただきます」と告知されています。おそらく年末年始セールの終了後 (2026年1月10日から?)に一部製品が値上げされるものと思われます。このセールが「当面のラストチャンス」になるかもしれませんので、ミニPC購入を検討されている人はしっかりチェックされるほうがいいでしょう。
この記事ではハイスペックなミニPC2機種をご紹介します。
1. GT2 Mega

※製品ページの10%OFFクーポンを使用
| OS | Windows 11 Pro |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 9 285H |
| RAM | 32GB |
| SSD | 2TB |
| サイズ | 135×132×46.9 mm |
2. A9 MAX

※製品ページの5%OFFクーポンを使用
| OS | Windows 11 Pro |
|---|---|
| CPU | Ryzen AI 9 HX 370 |
| RAM | 32GB |
| SSD | 2TB |
| サイズ | 135×132×46.9 mm |
3. 性能
GT2 MegaはIntel CPUを、A9 MaxはAMD CPUを搭載するGEEKOMの上位モデルです。

Passmarkが公表しているベンチマークスコアです。シングルスレッド、マルチスレッド (CPU Markの数値)とも高く、一般的なビジネス利用ではオーバースペックといえるくらいの性能です。また、この表には反映されていませんが内蔵GPUの性能も高く、コンテンツクリエーションやPCゲームなどもこなせます。ただし、GeForceなどの外部GPUを搭載する製品ほどではないので、特にゲーム用途の場合は素直にゲーミングPCを購入するほうがいいでしょう。
NPUについては両者で差があります。どちらもNPUを内蔵していますが、Core Ultra 9 285HのNPU性能は13TOPSと低めでCopilot+ PCの要件を満たしません。一方でRyzen AI 9 HX 370のNPU性能は50TOPSと高く、Copilot+ PCの要件を満たします。
RAMとSSDはどちらも32GB/2TBと大容量で、増設・換装が可能です。
4. 筐体
ウインタブではこの2機種の実機レビューをしていません。しかし、GT2 Megaの前身機であるGT1 Megaはレビューしており、GT1 MegaとGT2 Mega、A9 MAXの筐体サイズは同じ、ポート構成も同じです。

GEEKOM GT2 Mega
筐体サイズは一般的な、というかGEEKOMの他のミニPCよりも一回り大きいです。しかし「所詮ミニPCのサイズ」なので、置き場所に困るとか重くて持てないといったことはなく、サイズが大きいことによる使用感の差はありません。
一方、ポートは「潤沢」です。他のミニPCと比較しても明らかにポートの数と種類が多く、使い勝手がいいです。
5. 価格
中国系のミニPCメーカーで品質とコストパフォーマンスの両面から「ライバル」になるのがGMKtec製品だとウインタブでは考えています。
Core Ultra 9 285H搭載ということだとGMKtec EVO-T1が、Ryzen AI 9 HX 370搭載ということだとGMKtec EVO-X1がライバルとなります。EVO-T1の価格が「RAM64GB/SSD2TBで168,209円」であるのに対し、GT2 Megaは「RAM32GB/SSD2TBで121,410円」です。一方、A9 MAXの価格「RAM32GB/SSD2TBで161,405円」に対し、EVO-X1は「RAM32GB/SSD2TBで127,000円」なので、ここだけ見れば「GT2 Megaはお買い得、A9 MAXはやや割高」ということになりますが、筐体も異なりますし、細部の仕様も違っていますので一概にどちらがいいとか悪いとかは言えません(価格は2025年12月30日現在のもの)。
ただ、個人的にはGT2 Megaはシステムスペックと筐体の仕様 (特にポート構成)から見て、かなり割安感があります。
冒頭にも書きましたが、年明けから国内外のPCメーカーが価格を改定する可能性が高く、GEEKOMに関しては年末年始セール以降の値上げが予想されますので、PCの買い替えを検討している人は注意してください。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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