こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国のゲーミングタブレットを読者にレビューしていただきました。Google PlayなどGoogle関連サービスが使えない、という制約の中、Android経験豊富なレビュアー「ふんぼさん」がきっちり製品の良さを引き出してくれています。読んでいて楽しさが伝わってくる内容ですよ!ではふんぼさんのレビューをどうぞ!
1.はじめに
はじめまして、ふんぼと申します。三度のリンゴよりもドロイド君、3体のドロイド君よりもTux君好きのパソコンオタクです。最初に使ったOSがLinuxだったこともあり、Androidのカスタマイズも一時期結構やっておりました。最近はゲームアプリ開発もやっています。そして今回、WinkPax G1のレビューをさせていただくことになりました。まずは、製品を提供してくださったBanggood様、保護フィルムを製作していただいたPDA工房様、レビューする機会を与えてくださったウィンタブ様に感謝申し上げます。
それでは、レビューしていきます!
2.筺体
筐体はウィンタブさんのレビューの通り決して安っぽくはなく、むしろその逆で高級感を感じるくらいです。今回はPDA工房にてフィルムを張り付けてからの到着ということで、CrystalSieldが張り付けられており、指の滑りも良好でしかも傷がつきにくく、かなりいいと思います。少なくとも1000円ショップの保護フィルムを使っていた私からすると、もはや別物です。
ゲームパッドをドッキングすると見た目はニン〇ンドー Sw〇tchみたいになります。手持ちのキーボードと大きさを比較してみました。
ちょっと携帯するには大き目なので、電車の中で使うことはできなくないとは思いますが、隣の人の迷惑になる可能性大なのでやめておいたほうがよさそうです。
また、このモードには重大な欠点があります。それは…
ドッキングしているとヘッドホンがつながらないのです。これは、ちょっと設計ミスじゃないですかねw(まぁ、Bluetooth接続のものを使えということなのでしょう)無音でするゲームは面白さに欠ける部分があるので、個人的にはちょっと残念です。
次に中身ですが、今回はPlayストアが使えない製品のレビューということでPlayストアを使わずにアプリを何とかする方法も書いていきたいと思います。(実は本製品の情報を集めているときにBanggoodの公式ブログを見たら、何やらGooglePlayが使えるみたいなことが書いてあったのでもしかしたら使えるのかもしれません。)
3.一応GooglePlayからアプリを落とせるけど…
私自身、GooglePlayの導入を試みましたが、どうもPlay開発者サービスがうまく動いてくれないらしく結局動作しませんでした。
APKDownloaderというサイトを使うと、GooglePlayからURLをコピペすればAPKを直接落とせますが、一部落とせないアプリがあったり更新があるたびにいちいちAPKを落とさないといけないので、更新が頻繁にあるアプリは少々めんどくさいかもしれません。
ちなみに私は、Amazonアプリストアをメインにして、どうしても使いたいアプリがある場合にはAPKDownloaderを使うという運用をしています。
4.ゲームしてみた
以下のゲームをプレイしてみました。
・RealRacing3
・GTレーシング2
・Cytus(起動不可)
・Minecraft PE
GTレーシングとCytus(音ゲー)以外はちゃんと遊べました。GTレーシングはコマ落ちが激しく何とかプレイはできるものの実用的ではありませんでした。ちゃんと動くRealRacingでさえも、スタート直後の画面上に車がたくさん描画されるシーンではややコマ落ちが発生しました。ですが、プレイに支障をきたすほどではなく全体的に見れば十分遊べます。
また、Minecraftはゲームパッド対応がかなりしっかりしており、家庭用(おそらくXbox、プレイしたことはありませんが・・・。)のものと変わらない操作性です。
ちなみに、私の試した中にはありませんでしたが、Unityを使って製作されているゲームはゲームパッドで操作できる可能性が高いと思います。
5.テレビにつないでみた
本製品に付属しているHDMIケーブルでテレビにつないでみました。普段ちっちゃい画面で見ているゲームを大きい画面で遊ぶと、またいつもとは違った体験ができ面白かったです。これも、ゲームパッドが付属しているおかげですね。
ちなみに、MiniHDMI端子が搭載されているおかげで充電しながらディスプレイに接続できるため、据え置きゲーム機風にも使えます。
6.隠れた便利機能
今回、製品を試用して「これはいいな」と思った機能をいくつか紹介したいと思います。
まず、ゲーミングタブレットらしくディスプレイの調整ができるツールが用意されており、色合いなどを変更できます。
それと、ナビゲーションバーを自動的に隠す設定が存在し、これを有効にすることにより、画面を通常より広く使うことができます。
ほかにも、アプリのパーミッション制御機能があります。本タブレットはGooglePlayが入っていないため、必然的に野良アプリを導入する必要があるのですが、本機能はiOSのようにアプリが機能にアクセスしようとしたときにポップアップで教えてくれるので、知らぬ間に怪しいアプリに個人情報をぶっこ抜かれなくて済みますw
あと、なぜかかなり不安定ですがマルチウィンドウ機能が備わっており、マルチタスクっぽいことができます。しかしながら端末の性能が低いため、ゲームやりながらYoutubeを見るといった使い方をすると死にますw
7.まとめ
ということで、本製品をレビューしてまいりましたが、本製品はGooglePlayが使えないという欠点を差し引いてもかなり魅力的な製品であることがわかりました。特にレースゲームなど精密な操作を求められるゲームに最適だと思います。
また、Google関連のアプリがないことにより個人情報からある程度切り離された環境を構築できるので、メイン端末ではどうしても試せない怪しい野良アプリを動かす環境にもふさわしく、Geekにとってはかなりいいおもちゃになるのではないでしょうか?
また、ゲームアプリ開発者にとっても性能がミドルレンジであることやゲームパッドが付属しているので、テスト環境にも最適だと思いました。決して万人向けではありませんが、ツボにはまればかなりいい相棒(実験道具)となりうるでしょう。
なんか、やたらと長いレビューになっちゃいましたが読んでくれた心優しいウィンタブ読者の皆様ありがとうございました。
8.関連リンク
Wink Pax G1 - 8インチAndroidタブレットにゲームパッドがついた変わりもの、しかしカッコいいし面白い(実機レビュー)
WinkPax G1:Banggood
※レビュアーが使用している製品はBanggoodの提供品です