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Onda V80 Plus - 高品質な8インチ中国タブレットで国際親善!?(読者レビュー:ポチッとなさん)

Onda V80 Plus
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回は中国タブレットの読者レビューとなります。レビュアーは「ポチッとな」さんで、なんと中国出張に中国タブレットを持参して試してみた、ということです。実機レビューでもあり、中国の通信事情、パソコン事情のレポートでもありと、読み物としても大変おもしろい内容です。ガジェット愛もビシビシと伝わってきて、読んでいて気持ちのいい記事だと思います。こういう方にはライターもお願いしたいところです。では、「ポチッとな」さんのレビューをどうぞ!

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1.はじめに

 今回、「Onda V80 Plus」の読者レビューをさせていただく「ポチっとな」と申します。さて、8月某日、「Onda V80 Plus - 中国の8インチって、割と安っぽい筐体が多いけど、これは別格(実機レビュー)」でご紹介のあったエアパッキンで丁寧に梱包されたV80 Plusを自宅に送っていただきました。このエアパッキン、実物を見ると、2階から落としても中身は大丈夫なんじゃないかと思うくらいゴージャスなものでした。ここでまず軽く感動。

そして、梱包を解き箱からV80 Plusを出すと、娘が「かわいい!」と。私が背面素材の質感、色合いなど(電源を入れる前なのでディスプレイはまだ)、これが80ドル切りで売られている端末!?中華タブは化け物か?と衝撃を受けていると、横からそのような声が。女性にそういう受け方をするとは思っておらず、少々面喰いました。ともかく、開封時点で続けざまに「何かすごいぞ」と思わされました。

2.中華タブを中華国で使う

ほぼ皆様の参考にならない独りよがりという面が否定できず恐縮ですが、この読者レビューに応募した第2の理由がこれになります(第1の理由は後述します)。告知されたレビュー期間のほとんどが、めったにない海外出張(しかも行き先が中国)とかぶっておりまして、もし読者レビューに当選したら、技適など気にせず、中華タブをその故郷で使い倒してみたいという個人的野望を抱いておりました。ですので、改めてゴージャスなエアパッキンで梱包しなおし、そのままスーツケースに入れて中国に持っていき、再び開封の儀を行いました。電源を入れましたが、ディスプレイの発色も全然悪くないです。再び、これが80ドル切りで売られている端末!? すごい世の中になっているぞと思いました。

Onda V80 Plus 他のデバイスと
中央のV80 Plusを囲むように、左からiPad mini4(wifi)、iPod touch(第5世代)、Nexus7(2013 LTE)になります(なお、この写真は、後日撮影したもので、開封の儀のときのものではありません)。写真ではわかりにくいかもしれませんが、他の端末と大きな差を感じることはなく、実物を見ただけで価格を当てることは困難ではないかと思います。

ところが、ここから想定外(想定不足?)のアクシデントで、レビューが進まなくなってしまいました。アクシデントといっても、V80 Plusのせいでは全くありません。中国のインターネット事情の問題です。ホテルのwifiにつながりはするものの、アクセスしたいほとんどのサイトにアクセスできず(このサイトはセキュリティ上問題がありますと表示される)、日本語化ができないのです。事前に、中国では、Google、twitter、Facebookなどにアクセスできないとは聞いていましたが、Microsoftのサイトにアクセスできなくてどうするんだよ、と。しばらく、英語のままでした。さらに、Windows Defenderの定義ファイルの更新すらできませんでした。

ただ、結局、翌日、Microsoftのサイトにアクセスすることができて、無事、日本語化できた(他のサイトは相変わらずダメ)ので、wifiの接続の問題だったかもしれず、原因は判然としません。

中国で使ったWindows XP
レビューと話はずれるものの、ホテルのテレビがパソコンにつながっているという代物だったのですが、なぜか未だにOSはWindowsXPで、マシンはIntel Atom N270でした。

そのように、ネット事情が怪しい中、威力を発揮してくれたのが、1つは、SIMフリー端末であるfreetel katana02でした。

Onda V80 Plus とFREETEL KATANA02
左がV80 Plus、右がkatana02です。katana02は、ウィンタブと出会っていなかったら買っていなかったかもというものですが、やはりウィンタブを読んでいると、どんどん気分が盛り上がってきて、買いたくなって、つい買ってしまうわけです(これでも相当自己抑制しており、自分をほめてあげたいといつも思っているのですが)。Windows 10 mobile端末はアプリの少なさからこれ1本でいくのはややしんどいと感じていますが、私の場合、メインマシンをNexus7(2013 LTE)としつつ、サブマシンとしてkatana02を使っており、遊び相手としては非常に楽しいです。

中国の現地SIM
そして、もう1つは、プリペイドSIMカード「【中国聯通香港】中国本土31省と香港7日間1GB上網Data通信専用」でした。今回、katana02の普段使っていない2つ目のSIMスロットに、このプリペイドSIMカードを挿入して利用し、出張中、大変お世話になりました。そのお世話になった感謝の気持ちと、もし中国に行く方がいらっしゃれば是非お薦めという趣旨から紹介させていただきます。日本のアマゾンで入手でき、1週間、1GB利用可能で、2000円です。SIMは、切り取り方次第で、標準、micro、nanoのいずれのサイズでも利用できます。

中国の現地SIM2
アマゾンの宣伝文句では、「中国政府のネット規制対象外のためGoogleやFacebook、Twitterも接続可能です。」とありますが、看板に偽りありませんでした。香港経由のローミング接続だからだそうです。高い費用をかけて日本の携帯電話会社のローミングを利用している同行者からうらやましがられました。数日間のローミング代でSIMフリー端末なるものが買えてしまうではないかと。

中国ホテルPC 2
ちなみに、途中で、ホテルを移動したのですが、この2つ目のホテルでも、テレビがパソコンにつながっているという代物でした。OSはWindows7で、マシンはAMD AthlonII x2 240eでした。このホテルでも、wifiはつながるものの、多数のサイトにアクセスできないのは同じでした。

中国の通信事情1
中国の通信事情2
中国の通信事情3
そのような事情ゆえ、何でもつながるkatana02+プリペイドSIMカードの威力は絶大だった次第です。ただし、場所によって、表示が「3G」「H+」「H」と変わるものの、日本で出ている「LTE」という表示には一切お目にかかりませんでした。

中国の観光地にて
街中はもちろん郊外でもけっこうつながりましたし、スピードについても、特に不便は感じませんでした。万里の長城でもつながったのですが、そこには、こういう車が止めてありました。

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中国は、海外サイトへのアクセスはともかく、ネット自体へのアクセスは充実しているのかもしれません。そして、随時、テザリングで、V80 Plusをネットに接続させていましたが、こちらも終始安定しており、全く問題はありませんでした。

Onda V80 Plus キーボード接続
V80 Plusには、OTGケーブルを通して、USBハブ、USBキーボード、USBマウス、USBメモリをつなぎましたが、いずれも全く問題なく動作しました。昔使っていたものを引っ張り出してきたものも含まれていますが。

64GBのmicroSDも接続可
Onda V80 Plus Androidストレージ
Onda V80 Plus WindowsからSD認識
64GBのmicroSDカードも問題なく認識。AndroidからもWindowsからもです。結局、相性問題で利用できなかった周辺機器は一切ありませんでした。この点、漠然と中華タブに抱いていた不安の1つが解消されたことは、良かったです。

3.予想していなかった副産物

中国には出張で行ったのですが、その先で、ある中国人男性と、電子機器について話をする機会がありました。ちなみに、私の職業はIT関係でも何でもなく、そういう話になったのは、ただの雑談です。

私がondaのタブレットを持っていると言ったら、非常に驚かれ、

   なぜonda?
   どうやって手に入れた?
   日本でもondaが手に入るのか?
   日本人は皆ondaを知っているのか?

などと質問攻めにされました。それに対して

   安くて良さそうだったので
   Gearbestという日本にも配送してくれるサイト
    (読者レビューのことは説明が面倒で、はしょらせていただきました)
   それ以外にも、秋葉原で売っているのを見たことがある
   皆かどうかは別にして、一部(注:ウィンタブ読者を念頭)では人気がある

などと答えました。

そうしている間に話が盛り上がっていき、彼は何といってもソニーがベストだと思うと言い、私がコストパフォーマンスをはじめondaも全然捨てたもんじゃないと言うなど、お互い相手国の企業を擁護するという一見妙なやり取りになっていました。

最終的に、彼は「中国は、GDPで世界2位の大国になったが、中身はまだまだと思っている。ソニーのようなクオリティのものを作れるようにならないと一流とはいえない。でも、中国企業は皆そういうものを目指して頑張っていると思っている。そんな中、日本人がondaを知っており、その製品を持っており、しかも評価してくれているというのは、本当に本当にうれしい。」と言っていました。

こういうやりとりがあったおかげもあり、彼とは非常に打ち解けることができ、本来の出張の目的が非常にスムーズに達成できました。この点でも、今回の読者レビューの機会をいただいたことについて感謝しております。

4.猫も杓子もデュアルOSとはこれいかに

私が、この読者レビューに応募した第1の理由は、いつもウィンタブを読ませていただいている中で、8インチ中華タブの定番仕様である

   O S:Windows+Android
   CPU:Intel Atom X5-Z8300
   RAM:2GB
   eMMC:32GB

のうち、なぜ、OSは、ほぼ例外なくWindows+Androidのデュアルなのだろうか(特にeMMCが32GBしかない場合もそうなのか)という疑問について、実機を体験して考えてみたかったからでした。

何ら追加でアプリをインストールしたわけではない購入状態のままであっても、普通のやり方ではAnniversary Updateを適用できないという、率直に言って、意味が分からない仕様がなぜ定番なのか?、これはもう実際に使ってみないと分からないと考えました。

で、レビューを担当させていただいた上での結論を申しますと、やっぱり、分かりませんでした。

Onda V80 Plus Android OS
確かに、このCPUでAndroidを動かすのは、快適でした(なお、私はゲームはやりません)。日本語化も全く問題なくできました。

Windows 10 mobileではなくフルのWindows10のタブレットも欲しいところ、AndroidとWindowsが1台にまとまっているのは便利ですし、おもちゃとして、ときめきます。しかし、そうであれば、eMMCは32GBだけではなく、コストが増えても64GBのタイプも選択できるようにすべきだと思いますし、あるいは、Windows+Androidだけではなく、Windowsのみのタイプも選択できるようにすべき(こちらは、コストが増えるとは思えない)と思います。その方が、購入したいという人が増えるのではないかと感じます(例えば、日本であれば、スマホがAndroidなのでタブレットはWindowsのみで問題ないという人はけっこういるのではないかと)。でも、どこのメーカーも、なぜか、そういう選択肢を準備する気配がほとんどなく、判で押したように、8インチ中華タブといえばこの定番スペックで押してくる・・・。SDカードを利用してしのげる点は利用してしのぐにしても、やはりWindowsの空き容量が少なすぎます。謎です。

最初は、一通り使って遊んだら、アンドロイド部分をアンインストールして、Windows単独のタブレットにしてしまおうかなとも思っていたのですが、とりあえず、メインマシンとして使うわけではない、すなわち、さほどアプリを入れるわけでもないので、しばらくメカ好き人間の遊び相手になってもらおうと思い、デュアルOSのまま使って楽しませてもらっています。

ただ、私も含めウィンタブの読者の一部はそうではないかと思われる、Anniversary Updateが普通のやり方では適用できない?いやいや、普通ではないやり方でしかやれないというのがこれまた楽しいのでしょう、という人以外は、やっぱり、このスペックは二の足を踏むものではないかという疑問は消えません。V80 Plusを「かわいい」と言った娘も、この実態を説明したら、買わないと言うと思うので。何か、もったいない気がします。

結局、中華タブが、eMMC:32GBでもデュアルOSにこだわる理由は、私にはわかりませんでした。でも、いいんです。そのように実用性にやや難があろうと、楽しければいいと思っています(中華タブが、そういう層ばかりターゲットにしているとは思えませんが)。

5.おわりに

肝心のV80 Plus自体の具体的なレビューが必ずしも厚くない結果となってしまい、申し訳ありませんが、ともかく、このクオリティの製品がこの価格で手に入れられるということは驚きとしか言いようがありません(ちなみに、私が最初に買ったパソコンは、NEC PC8801mk2です。その後、本日に至るまで、何台の端末を経たことでしょう。小型であるものの値が張る端末に手を出すことはできない中、羨望の眼差しで見ながら年を重ねてきました。)。引き続き、このV80 Plusを愛用していきたいと考えています。

改めて、このような機会を与えてくださったウィンタブ様、Gearbest様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

6.関連リンク

Onda V80 Plus - 中国の8インチって、割と安っぽい筐体が多いけど、これは別格(実機レビュー):ウインタブ
Onda V80 Plus Tablet PC:Gearbest
※レビュアーが使用している実機はGearbest提供品です。

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