VAIOが14インチノート「VAIO SX14」をリニューアルしました。14インチサイズながら最小重量が1キロを切る軽量な製品で、同時発表された12.5インチサイズの「SX12」とほぼ同一のシステム構成になっています。なお、この記事に先立ち、SX12の紹介記事を掲載済みなので、こちらもあわせてご覧ください。
SX12の紹介記事はこちらです
VAIO SX12(2021)- コンパクトなモバイルノートが最新世代のCPUを搭載し、より洗練されたデザインに!
私は最近視力の低下がかなり気になっていまして、12.5インチよりも14インチのほうがラク、というのが正直なところです。SX12のほうは既存モデルをレビューさせてもらったこともあり、思い入れはありますが、自分には14インチのほうがいいのかも、などと思ったり…。
1.VAIO SX14 スペック
スペック表
VAIO SX14(2021) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Celeron 6305 / Core i3-1115G4 / Core i5-1155G7 / Core i7-1195G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080) 14インチ(1,920 × 1,080)タッチ 14インチ(3,840 × 2,160) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1、LTE |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.0 × 2、HDMI、LAN(RJ45)、オーディオジャック、(nanoSIM) |
カメラ | Webカメラ(92万画素/207万画素)顔認証対応可 |
バッテリー | 稼働時間 約17.0~30.0時間(動画連続再生の場合、約8.3~15.5時間) |
サイズ | 320.4 × 222.9 × 13.3-17.9 mm |
重量 | 999~1,139 g |
コメント
SX12と同様、SX14もVAIO STORE・ソニーストアで注文時に構成をカスタマイズして購入することができます。
OSは最新のWindows 11 Home/Proです。10月5日のWindows 11リリース後に発表された製品なので、ここは当然ですね。CPUは第11世代Core i3/Core i5/Core i7、それとCeleron 6305で、SX12と全く同じです。Celeron 6305はウインタブではSX12とSX14で初めて取り上げる型番ですが、開発コードネームが「Tiger Lake(第11世代Coreプロセッサーと同じ)」ながら、2コア2スレッドのCPUで、Passmarkが公表しているベンチマークスコアはGemini Lake世代のCeleron N4120よりも少し低くなっていますので、SX12とSX14の「格」にはあまり向かないように思われます。
RAMは8GBから32GBまで、ストレージは128GBから2TBまでと、SX12と同様、非常に選択の幅が広くなっています。なおRAMは「オンボード」なので、購入後に増設や換装はできません。また、SSDは「スタンダード」と「第4世代ハイスピード」の2種類があり、128GBはスタンダードのみ、また1TB/2TBはハイスピードのみとなります。ウインタブのSX12のレビュー経験に基づく見解としては「スタンダードのSSDで全然OK」です。
OS、CPU、RAM、ストレージの構成はSX12とSX14で全く同じですが、ディスプレイは異なります。サイズが違う、ということだけでなく、SX14では3種類のディスプレイタイプが選択できるんです。FHD解像度、FHD解像度でタッチ対応、そして4K解像度です。個人的にタッチ対応するディスプレイは魅力ですし、クリエイターの人なら4Kを選びたくなるでしょうね。
入出力ポートはUSB Type-Cポートの規格が上がり、Thunderbolt 4になりました。一方で、ここもSX12と同様なのですが、SDカードリーダーとD-subがなくなりました。それでもなお、VAIO SX14のポート構成は軽量なモバイルノートとしては充実していると思います。
サイズは既存モデルとほとんど変わりません。
ニューモデル:320.4 × 222.9 × 13.3-17.9 mm / 999~1,139 g
既存モデル:320.4 × 222.7 × 15.0-17.9 mm / 999~1,043 g
ちょっと目につくのは厚さですが、最薄部が異なるものの、最厚部は同じなので、特にニューモデルとしてのメリットとは言えないと思います。まあ、ほとんど体感できないくらいの差なんじゃないでしょうか。
2.VAIO SX14 筐体
正面から見ると既存モデルとは違いがわかりませんね。でも左右のベゼルが細く、スリムな印象でとてもカッコいいです。
天板です。ここもちょっと見ただけだとあまり違いがわかりませんが、天板に使われているカーボン素材が側面に回り込んでいて、少し丸みが強くなっています。
別アングルの画像です。丸みを帯びてさらに美しいデザインになったと思います。このあたりの変更もSX12とは共通です。
キーボードです。キーピッチは19 mm、キーストロークは既存モデル(1.2 mm)よりも深くなり、1.5 mmになりました。一段と気持ちよくタイピングができそうです。なお、キーボードは「日本語かなあり、バックライトあり」「日本語かななし、バックライトあり」「日本語かなあり、バックライトなし」「英語、バックライトあり」と、なにげに細かく選べます。
側面と入出力ポートの配置です。USB Type-Cが2つ、USB Type-Aが2つ、HDMIに有線LANと、軽量ノートとは思えない充実ぶりです。
筐体色は基本4色「ファインブラック」「ブライトシルバー」「アーバンブロンズ」「ファインホワイト」が選べます。また、プレミアム・エディションとして「ALL BLACK EDITION」「勝色特別仕様」もありますので、一味違った外観にしたい人にはいいと思います。
ウインタブではSX12はレビュー済みですがSX14はレビューしていません。もちろん両者のサイズはことなりますが、筐体構造はほぼ同じですね。リフトアップヒンジ構造(ヒンジ開口時に天板後部が底面に潜り込み、キーボード面に適度な角度がつく構造)なども同一です。
3.VAIO SX14 価格など
VAIO SX14はVAIO STOREとソニーストアで販売中で、10月14日現在の価格はVAIO STOREで税込み137,400円から、ソニーストアで税込み123,100円から、となっています。ちなみにこの価格はSX12と同じです。
冒頭に書かせていただいたとおり、私は年齢からくる視力の衰えを感じていますので、(よりコンパクトなSX12も魅力ではありますが)画面サイズの大きいSX14のほうが自分に向いているのではないか、という気もしています。皆さんはどちらを選びますか?