サムスンはWindowsの完成品ベースではあんまり関係ないイメージがあります。ましてや「Galaxy」といったらAndroidやん、となるのですが、今回紹介する「Galaxy TabPro S」はWindowsの2 in 1です。ついに出ちゃいましたね、サムスンからWindowsタブレット。日本発売があるかは不明ですが、これは期待していいでしょう。
1.スペック
OS: Windows 10 Home / Windows 10 Pro
CPU: Intel Core m(Skylake)
RAM: 4GB
ストレージ: 128GB / 256GB SSD
ディスプレイ: 12インチSuper AMOLED(有機EL)(2,160 × 1,440)
カメラ: イン5MP / アウト5MP
ネットワーク: 802.11 a/b/g/n/ac MIMO、Bluetooth 4.1、LTE設定あり
バッテリー: 5,200mAh、充電2.5時間 / 稼働時間10.5時間
サイズ: 290.3 × 198.8 × 6.3 mm / 693 g(Wi-Fi)、 696 g(LTE)
補足します。CPUは「デュアルコア2.2GHz」という記述がありましたので、Core m3-6Y30と思われます。また、ファンレスと明記されていました。ディスプレイは2,160 × 1,440ですからアスペクト比は3:2ですね。Surface Pro 4と同じですが、解像度はやや低くなっています。「Super AMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)」というのがサムスンらしい。
12インチサイズですが重量は700 gを切っており、かなり軽いです。そして、びっくりしたのが6.3 mmという厚さですね。これはWindowsタブレットとしては最薄になると思います。他の情報サイトを見ていると、Galaxy TabProのライバルはSurface Pro 4とかiPad Proだ、と書いていましたが、高スペックではあるものの、決してハイエンドな製品ではないように思われます。有機ELがどれくらいコスト高なのかはわかりませんが、Surface Pro 4よりも若干低価格でリリースされるんじゃないでしょうか?
2.筐体
Galaxy TabPro Sにはキーボードが付属します。画像を見る限り、カバー一体型のキーボードで、接続はBluetoothではなく物理方式、カバーを変形させてキックスタンドとして使うタイプです。また、ニュースリリースに「dual-angle viewing」という記載があり、2段階のディスプレイ角度調整が可能のようです。
これはキーボードカバーを閉じたところですね。キーボードを含めた筐体構造は高級機のそれではなく、日本メーカーの比較的低価格な製品に近いと感じます。このあたりはSurface Pro 4とかiPad Proとは少し異なる印象です。もちろん厚さわずか6.3 mmで有機ELディスプレイを搭載した製品ですから、品質は高いと思いますけどね。
なお、オプション品として「multi-port adapter (HDMI, USB Type A & C)」が用意されていますが、6.3 mm の筐体だと本体だけでの拡張性には限界があると思われますので、ビジネス利用の際はこれが必須になりそうです。その他のオプションとしてBluetooth Penが用意されています。
3.価格と発売時期
価格は未定です。サムスンはもう世界的な大手ブランドになってしまっているので、日本製品よりも割安、ということは考えにくいでしょう。ただ、公表情報を見る限り、Surface Pro 4よりはワンランク下の価格帯になるのではないか、と予想します。
2016年2月から「globally」に発売される、ということです。サムスンのAndroidスマホは日本でも(キャリア紐付けですけど)広く普及していることですし、日本発売の可能性も高いと思います。2016年は10万円前後の比較的ハイスペックな2 in 1が激戦区になりそうですね。
4.関連リンク
Samsung Unveils Galaxy TabPro S, 2-in-1 Tablet with Windows 10 Optimized for Productivity and the Best in Mobility:Samsung Newsroom(英語)
CES 2016: Samsung introduces Galaxy TabPro S Windows 10 2-in-1:WinBeta(英語)
Samsung unveils 6.3mm-thick Galaxy TabPro S with Windows 10, 4G, 12-inch 1440p Super AMOLED:Neowin(英語)