こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。海外のニュースサイトを見ていて面白い製品を発見してしまいました。「reMarkable」というものなのですが、「Papaer Tablet」と称する、手書き入力の快適性を追求した製品です。一応LinuxベースのカスタムOSを搭載していますが、私達がイメージするパソコンではありません。タイトルにもあるように「手書き版のポメラかな」っていう感じです。
1.スペック
OS: カスタムLinux、
CPU: ARM A9 CPU(1GHz)
RAM: 512 MB
ストレージ: 8 GB
ディスプレイ: 10.3インチモノクロ(1,872 × 1,404, 226 DPI)
ネットワーク: Wi-Fi(詳細不明)
サイズ: 256 × 177 × 6.7 mm / 350 g
ペン: バッテリーなし、2,048段階の筆圧
バッテリー: 3,000 mAh(microUSB充電)
サポート形式: PDF、ePUB(追加可能性あり)
言語: 英語のみ
こんな感じのスペックなので、パソコンとしてはお話にならないですね。しかし、この製品はパソコンではなく、「ペーパータブレット」です。ディスプレイはモノクロですが、解像度が非常に高く、「ガラスを使用しない、紙のような表面処理」を施してあるそうで「E INK(電子ペーパーのリーディングカンパニー)」の技術が使われています。
また、ペンは電池式ではなく、2,048段階の筆圧に対応するもので、傾きの検知や紙に書いているような摩擦抵抗を再現しているということです。とにかく手書き入力に対する徹底的なこだわりが感じられますね。
サイズの方は10.3インチと少し変わったものですが、厚さがわずか6.7 mm、重量が350 gとなっており、これも「紙にインスパイアされたもの」との説明がありました。
また、この製品はデータを独自のクラウドストレージに自動保存する構造になっており、さらにパソコン(WindowsとMac)やスマホ(Android)とのリアルタイムのデータ同期が可能です。そのため、生産性にも高い効果があると思われます。というか便利です。
2.筺体
イメージ画像です。かっこよすぎますやん!
筺体はちょっと見た感じ普通の、よくあるタブレットなんですが、下部にボタンが3つありますね。もちろんディスプレイはモノクロです。
側面にもボタンが見えます。これらのボタンがどのような操作に割り当てられているのか不明ですが、音なんて出ないんでしょうし、側面にあるのが電源ボタンなのかな、と勝手に予想してみたり…。あと、筺体がかなり薄い、ということもわかります。
これがペンです。高度な技術が仕込まれているはずですが、見た目はかなりシンプルですね。
そんなわけで、手書き入力はあたかも紙に書いているかのような感覚になるようです。スケッチも文字入力も、どっちも快適なんでしょう。
手書き入力の「描き味」は説明だけでは十分に理解できませんが、手書きデバイスとしてかなり優秀そうなことは伝わってきます。公式サイトに紹介動画が2本ありましたので、リンクしておきます。
まずはイメージムービーという感じのもの。
こっちがロングバージョン。より具体的に製品の概要が理解できます。
ね?欲しくなるでしょ?
3.価格と発売時期
reMarkableは現在公式サイトでプレオーダー中です。発売時期は2017年8月の予定、ということなので、相当長い間待つ必要があります。ただし、クラウドファンディングで出資を募っているわけではありません。
定価だとreMarkable本体が529ドル、ペンが79ドル、専用のスリーブケースが79ドル、合計で716ドル(約81,000円)なのですが、プレオーダー期間に予約すると47%割引の379ドル(約43,000円)です。また「いつでもキャンセルできて、その場合は全額返金」と書いていました。
ただ、残念なことに日本向けの配送はありません。でも、こんな感じですから(どんな感じだ?)、メールで個別に頼んだら配送してくれそうな雰囲気もありますねw
クラウドファンディングではない、と書きましたが、だから安心なんてことはなく、信用リスクみたいなものは当然ありますし、万一の場合は返金なんてとんでもない、という状況に陥る可能性も十分あります。ベンチャービジネスにお金を払って9カ月待つわけですから。
しかしこれ、かなり面白そうな製品ですよね。ウインタブ読者はデジタイザー搭載機に関心を持つ人も多いし、イラストを描く人もそれなりに見てくれているはずだし、あまり関係ないかもしれませんけどポメラユーザーもいそうだしw
この製品、来年の今頃大成功していて、「ついに日本発売が決定!」なんて記事を書ければいいなあ、と思いました。
4.関連リンク
reMarkable:公式サイト
コメント
おおおおお!?
電子ペーパーでこの解像度、その割に手が届きそうな価格
ペン次第で最強スケッチタブになるかも
こんにちは、コメントありがとうございます。今晩あたり、「日本にも発送してくれ」ってメールしてみようかな、とw
preorderのShippingにJapanの項目があったので、もしかすると発送できる?
こんにちは、コメントありがとうございます。あれ?私もそこ確認したんですけど、Japanはなかったような…
キングジムのブギーボードや、SHARPの電子ノートをもっと高級にした感じなんかなー。
手書き電子ノートって、面白いジャンルなのに、イマイチ、「これ!」て製品がないけど、これはいい線いってそう。
電子ペーパーって、反応性どうなんでしょうね。
興味深い製品ではありますが。
ねねこ。さん、こんにちは、コメントありがとうございます。とりあえずいっぺん試してみたい、というのはありますね。PCに関してエッジな人じゃなくて、むしろローテクな人が喜ぶかも。そういう製品こそ価値があると思いますし。
凄い興味ある。安ければ欲しい。
こんにちは、コメントありがとうございます。あと、記事中にも書いたんですけど、信用リスクみたいなもの(お金払って1年近く待つ)があるのがちょっと心配。
電子ペーパーって、気になる分野ですよね。
2013年にSonyがDPT-S1出してから気になっていますが、価格が…
最近だと、中国のONYXのBook MAXやBOOX N96あたりが気になる存在ですが、やっぱり価格が…
一方で、今夏にはカラー化のめどが立ったみたいなニュースもありましたし、やはり今のところかなり高額になるようですが、来年発売予定の楽譜専用電子ペーパーGVIDOの情報なんかもありと、今後、発展して価格も下がってきそうな技術ですね。
natsukiさん、こんにちは、きっとnatsukiさんのお詳しい分野なんだろうなあ、と。私はとりあえず手にとってなんか書いてみたい、くらいのレベルっすわ。
ソニーの電子ペーパーよりは安くなったけど、さすがにまだまだ高価ですね。
タケルさん、こんにちは、コメントありがとうございます。タケルさんもこのジャンルはかなりお詳しそうで、私なんか恐縮しちゃいます。
これはむしろPDF/epubリーダーになるなら超欲しい。
手書きノートも魅力的だけど…
こんにちは、コメントありがとうございます。pdfとepubなら大丈夫か、と思いますよ。モノクロだけど。
パッと見でNoteslateを思い出してしまいました
(発表当初の大きかったころの方)
あれは5年かかりましたけど、そんなことにはなりませんように……
こんにちは、コメントありがとうございます。またしても私の知らない端末名が…。ウインタブの読者は手書き系の知識マジすごいです!
うわ、何これ、モロ詐欺臭いwww
現状のe-inkディスプレイのリフレッシュレートだと、デジタイザに対する描画追随性がこの動画レベルでは発揮できないはず。十中八九、てへぺろ編集動画ですよね。
百歩譲って謎レベルの部品調達ができたとしても、10万円以下での製品提供は厳しすぎる。
でも、本物だったら、欲しいなあ。
kinji sumimoriさん、こんにちは、コメントありがとうございます。最後の一行で癒やされました。
これの電子書籍版が安く手に入るなら欲しいです。
電子ペーパーでペン入力では、反応速度が追いつかないと思うのですが、実際は
どうなのでしょうね。
うこんさん、こんにちは、コメントありがとうございます。おっしゃることが一番不安というか、来年の夏にどうなってるか、ってことですよね。
こういうのもありますね。
http://www.noteslate.com/
こんにちは、コメントありがとうございます。また、面白い情報も助かります。記事書こうかな…。