重量1キロ切りをセールスポイントにしたノートPCではLG gramが最初だったように記憶しています。2016年にリリースされた初代モデルは15.6インチで重さ980 gという、当時としては(いや、今でも)ありえないくらいの軽さでした。
その後gramはバリエーションを増やし、先日発表された2022年モデルでは14インチ、16インチ、そして先日ご紹介した17インチと、多彩なラインナップを揃えています。
個人的にはモバイルノートには「軽さ」が最も重要だと思っていますが、「サイズ」も軽視できないですよね。特に16インチとか17インチだと、愛用しているバッグには入らなくなってしまう可能性もあります。
今回ご紹介するgram 14Z90Qは、モバイルに適した14インチサイズです。もちろん重量も1キロを切っていますので、毎日持ち歩くのに最適なサイズ感と言えるでしょう。
1.gram 14Z90Q スペック
スペック表
gram 14Z90Q | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1240P/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB(LPDDR5 5200MHz) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,200) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen2 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 72Wh(最大26時間) |
サイズ | 312.0 × 213.9 × 16.8 mm |
重量 | 999 g |
バリエーションモデル
14Z90Q-KR54J1:Core i5/8GB/512GB/Office/スノーホワイト
14Z90Q-KA78J1:Core i7/16GB/1TB/Office/オブシディアンブラック
14Z90Q-KR54J:Core i5/8GB/512GB/Officeなし/スノーホワイト※
※印はAmazon限定モデル
コメント
OSはWindows 11 HomeでCPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5-1240P/Core i7-1260Pを搭載します。省電力性とパフォーマンスを両立した「P型番(バランスタイプ)」ですね。パフォーマンスは前世代の高性能型番(H型番)に匹敵します。
RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GBですが、Core i5モデルのほうも非常に高いパフォーマンスが期待できますので、RAM16GBの選択肢を用意してほしかったところです。SSDはCore i5モデルが512GB、Core i7モデルが1TBと余裕があります。
ディスプレイは14インチのIPS液晶、ノングレアタイプで解像度は1,920 × 1,200(画面の縦横比16:10)です。また、このディスプレイは99%DCI-P3の発色品質になっています。
入出力ポートはUSBが合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4、残る2つもGen2規格と高速です。軽量モバイルノートとしては素晴らしい、と言っていいんじゃないでしょうか。
サイズのほう、従来モデル(14Z90P、14Z95P)から若干変わっています。
ニューモデル:312.0×213.9×16.8 mm / 999 g
従来モデル:313.4×215.2×16.8 mm / 999 g
重量は999 gのまま、タテ・ヨコが1ミリ強小さくなりました。まあ、ほとんど体感差はないでしょうけどね。
この他の変更点として、Webカメラが720p(HD相当)から1080p(FHD相当)に改善されています。
2.gram 14Z90Q 筐体
筐体サイズが若干変更されたものの、外観の変更点は小さいです。私が確認できたのは「筐体色スノーホワイト(この画像です)のキーボード(キートップ)の色がブラックからホワイトに変更された」という点くらいでした。
17インチ版では姿を消した「スノーホワイト」の筐体色、14インチ版では健在です。個人的にはこの色が「gramのイメージカラー」だと思っているんですけどね。
もう1つの筐体色が「オブシディアンブラック」です。4月23日現在のバリエーション展開だと、この色はCore i7モデルの専用色になっています(逆にCore i7モデルはスノーホワイトを選べません)。
また、キーボードの拡大画像が入手できませんでしたが、メーカー開示では「日本語キーボード(83キー/バックライト)」、キーピッチ19.05×18.5mm、キーストローク1.65±0.2mmとのことで、テンキーレスながら十分な余裕があります。
こちらは「スノーホワイト」の天板。gramはシンプルでクリーンなデザインになっているのも魅力です。
側面と入出力ポートの構成です。14インチモバイルノートとしては充実していると思いますが、欲を言えばUSB Type-AポートとType-Cポートが左右に1つずつならなお良かったですね。マザーボード側の制約が大きそうなので難しいとは思いますけど。
3.gram 14Z90Q 価格など
LG gram 14Z90Qは5月下旬の発売予定で、メーカーの予想実売価格は「税込み219,000円前後から」となっています(Office搭載モデルです)。OfficeなしのAmazon限定モデルもありますが、こちらの価格はまだわかっていません。この価格だと、富士通やNEC、dynabookの軽量モバイルノートと競合しますので、割安感はイマイチかな、と思います。
また、第11世代CPU搭載の従来モデルだと、AmazonでOfficeなしのCore i5モデルが税込み129,800円になっていました。どうしても第12世代CPUを!ということでなければお買い得な従来モデルも良さそうですね。
4.関連リンク
(参考)LG ノートパソコン gram:Amazon
※旧モデルの販売ページです