HUAWEIが14インチノート「MateBook 14」を発売します。同時に13インチのフラッグシップモバイルノート「MateBook X」も発表されたのですが、先に「MateBook 14」のほうをご紹介します。CPUの第3世代のRyzen Hを搭載する高性能機ながら、比較的購入しやすい価格が魅力の製品です。
1.スペック
MateBook 14 2020 AMD | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 4800H |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ IPS(2,160 x 1,440)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(充電兼用)、USB3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p)格納式 |
バッテリー | 稼働時間 約11.2時間 |
サイズ | 308 × 224 × 15.9 mm |
重量 | 1.49 kg |
冒頭に書かせていただいたとおり、CPUは第3世代のRyzen 7 4800Hで、モバイルノートPCによく使われている末尾「U」の省電力タイプではなく、ゲーミングノートのほうに搭載されることの多い末尾「H」のほうです。CPU性能という点だけ見ればゲーミングノートと同レベルということになりますが、MateBook 14には外部GPUの搭載はありませんので、ゲーム用という感じではありません。
RAMは16GB、ストレージは512GB SSDと、こちらも十分な容量になっています。
ディスプレイは14インチのIPS液晶で、解像度は2,160 × 1,440と一般的なノートPCのFHD(1,920 × 1,080)よりも高精細で、アスペクト比も3:2と、一般的なノートPCのアスペクト比(16:9)よりも少し縦方向に長くなっています。Microsoft Surfaceシリーズと同じアスペクト比です。また、HUAWEIらしく、タッチ対応です。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)対応はしません。この点はちょっと残念です。入出力ポートは14インチノートとして充実しているほうとは言えませんが、USB Type-Aが2つ、Type-Cが1つ(ただし、充電端子と兼用)、HDMIと、薄型ノートとしてはマシなほうです。またSD(microSD)カードリーダーはありません。
サイズのほう、ディスプレイ形状に合わせ、横幅はかなり小さく、奥行きは少し大きめです。また、ノートPCとしてはかなりの薄型ながら、重量も1.49 kgと少し重いです。私の場合、「外出時には必ずノートPCを一緒に持っていく」ので、重量というのは非常に重要なポイントとなりますが、「必ずしも毎回PCを持ち歩かない、必要なときだけ」という人も少なくないと思いますので、そういう人ならMateBook 14のサイズ感はモバイルノートとして悪くないと思います。
2.筐体
HUAWEIのノートPCはデザイン性が非常に高く、MateBook 14も上下左右ナローベゼルです。となると、「Webカメラはどこに?」ってなりますよね。
この画像はMateBook 14のものではありませんが、HUAWEIのノートPCの多くはWebカメラがキーボード面にあります(ポップアップ式です)。ギミックとしては面白いんですけど、実際にWeb会議などをする際にはアングル的にあまりよろしくありません。鼻毛の手入れが必要になります。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「バックライト付きフルサイズ日本語キーボード」です。なんかシンプルで、使い勝手が良さそうなキーボードに見えますね。
それと、F6キーとF7キーの間にカメラのアイコンが見えます。ここにWebカメラが格納されています。また、右上の電源ボタンは指紋センサーも兼ねています。
天板です。筐体素材は「サンドブラスター加工がされたアルミ合金」という説明があり、筐体色は「スペースグレー」のみです。
それと、この製品は外部GPUの搭載こそないものの、CPU性能が非常に高くなっていますが、冷却面にも力が入っていて、「デュアルファン」を搭載しています。
側面と入出力ポートの配置です。繰り返しになりますが、14インチノートとしては特に充実したポート構成とは言えないものの、USB Type-Aが2つある、という時点で「ちょっと納得」してしまいますね。また、USB Type-Cは充電ポートを兼ねていますが、ACアダプターはコンパクトサイズで、スマホの充電などにも使える上、HUAWEIスマホであれば、MatBook 14のACアダプターで「HUAWEI SuperCharge」による急速充電も可能です。
「スマホとの連携」ということならこれです。タッチパッド部分にNFCが内蔵されていて、HUAWEIスマホ(すべての機種ではありません)であればPCと高度な連携が可能です。ただ、ご存知のとおり、現状HUAWEIの(新しい型番の)スマホはGoogle関連サービスが使えませんので、この機能についてもちょっとコメントがしにくい、というのはあります。
3.価格など
HUAWEI MateBook 14 2020 AMDは11月20日発売予定で、HUAWEI公式ストアおよびビックカメラで予約受付中、価格は税込み120,780円となっています。ビックカメラではポイントが10%(12,078円相当)がつきますし、公式ストアでは予約特典として「2020年11月17日から11月19日の期間中、10,000円の予約金を頂くと残金を支払う時に20,000円として使えます。」というキャンペーンを開催中です。さらに公式ストアでは「HUAWEI Classic Backpack」というよさげなリュックがギフトとしてもらえます。
MateBook 14はCPU性能が高く、RAMとストレージ容量も十分、さらに高精細なタッチディスプレイを搭載している、ということで、14インチノートとしては極めて魅力的なパッケージングに思われます。そして、価格も「思ったよりかなり安い」と感じます。ただ、お得意のスマホ連携については、HUAWEIスマホの置かれている環境がちょっと厳しく、せっかくのPC-スマホ連携機能について手放しで喜べないのが少し残念です。
4.関連リンク
HUAWEI MateBook 14 2020 AMD:HUAWEI公式サイト 製品ページ
HUAWEI MateBook 14 2020:HUAWEI公式ストア
HUAWEI MateBook 14:ビックカメラ