BTOパソコンメーカーのFRONTIERが、15.6インチのゲーミングノート「XNM」を発売しました。なお、XNMという製品は今年4月にもリニューアルされていますので、4月のモデルと混同しないよう、搭載CPUの違いから、記事タイトルを「FRONTIER XNM(第11世代Intel)」と表記しています(4月のモデルは第10世代Intel)。
1.FRONTIER XNM スペック
スペック表
FRONTIER XNM(第11世代Intel) | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Core i7-11800H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3060 Laptop(6GB) |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB |
ストレージ | 512GB/250GB/1TB M.2 NVMe SSD M.2 NVMe SSD増設可 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 × 1,080)144Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 2、USB 2.0、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 11.4V/4.562mAh/52Wh |
サイズ | 359 x 259 x 24.9 mm |
重量 | 1.98 kg |
ベースモデル
・RAM8GB/512GB SSD:181,800円
・RAM16GB/1TB SSD:193,800円
・RAM32GB/1TB SSD:204,800円
※税込み価格
※全モデルCPUはCore i7、GPUはRTX3060
※全モデル構成のカスタマイズに対応
コメント
スペック表を見ると、4月に発売されたモデルと大きな違いはなく、CPUの型番がCore i7-10870HからCore i7-11800Hに変更されたくらいしか気づきません。もともとFRONTIER XNMシリーズはゲーミングノートとしては中上位クラスのシステム構成になっていて、このニューモデルでもCPU:Core i7-11800H、GPU:RTX3060の組み合わせです。
OSのバージョン、RAM、ストレージは注文時にカスタマイズ可能です。RAMは最小で8GB(この製品の場合はおすすめしません。16GB以上にするほうがいいと思います)、最大で64GB、ストレージは最小で250GB、最大で1TB、さらにM.2 NVMe SSDを追加可能(こちらも最大1TBまで)です。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度とオーソドックスなもので、IPSなのかTNなのか、あるいは他の形式なのかは開示されておらず、リフレッシュレートは144 Hzです。
後述しますが、この製品、実は4月に発売されたモデルから筐体が一新されています。入出力ポート構成にも少し変更があり、USB Type-Cポートが1つ減り、かわりにUSB 2.0ポートが装備されています。
2.FRONTIER XNM 筐体
他のゲーミングノートでも似た傾向が見られますが、FRONTIER XNMは15.6インチノートとして「横幅はそこそこ小さく、奥行き(短辺)が大きい」ほうです。そのため、左右のベゼル幅は細めながら、上下ベゼルは太く、特に下部ベゼルが結構な太さになっています。
天板のデザインは4月のモデルから変更されています。4月のモデルはアルミ合金製の天板で「無地でヘアライン加工」というデザインでしたが、ニューモデルでは天板に凹凸があります。また素材については開示されていませんでした。
4月のモデルとの最大の相違点はキーボードです。4月のモデルはテンキーレスでしたが、ニューモデルにはテンキーが付いています。メーカーの開示だと「日本語キーボード 103キー(キーピッチ約19mm/キーストローク約1.5 mm ± 0.2 mm )」となっていました。
また、このキーボードのバックライトは「マルチカラー」で、バックライト色はお好みに応じて変更できますが、ゾーン制やPer-Key対応ではないようです。つまり、基本的にシングルカラー(キーボード全体のバックライト色が同じ)で、いくつかのパターンでイルミネーションが可能、というくらいです。
側面と入出力ポートです。ゲーミングノートとしては割と標準的かな、とは思いますが、USB Type-Cポートは映像出力非対応なので、外部映像出力はHDMIを使用しての1画面のみとなります。また、この製品にはSD(MicroSD)カードリーダーはありません。
3.FRONTIER XNM 価格など
FRONTIER XNMはFRONTIER公式サイトで販売中で、上の方にも書きましたが、ベースモデルの価格は下記のとおりです。
・RAM8GB/512GB SSD:181,800円
・RAM16GB/1TB SSD:193,800円
・RAM32GB/1TB SSD:204,800円
※税込み価格
どのベースモデルにするか、というのは人それぞれだと思いますが、この製品はゲーミングノートなので、個人的にはRAM16GB以上、ストレージ512GBはあったほうがいいのではないか、と思います。また、ベースモデルの価格を見ると、当然RAMとストレージ容量が大きいほうが高価ではあるのですが、「高価なモデルのほうがむしろ割安」と感じられます。この価格差であればRAM8GB/512GB SSDのモデルにはあまりお買い得感がないようにも思います。
4.関連リンク
XNMシリーズ(11th/RTX3060):FRONTIER