BTOパソコンメーカーのFRONTIERより15.6インチゲーミングノートPC「XNシリーズ」がリリースされました。ウインタブではかねてより同メーカーのXNシリーズやXNRシリーズの紹介記事を書いていますが、この製品は従来モデルの「XNRシリーズ」の後継となるようです。
FRONTIER XNRシリーズ(第9世代Core i7)- 15.6インチでハイコスパのゲーミングノート、CPUが第9世代に!しかも安くなってるし…
FRONTIERのゲーミングノートで上から2番目の位置付けとなるXNシリーズ、GeForce RTX2060搭載機としてはお求めやすい価格はそのままに、「かゆいところに手が届く」リニューアルとなっています。
1.スペック
FRONTIERの製品は注文時に構成のカスタマイズができ、この製品もOSのバージョン、RAM、ストレージ構成を変更することができます。CPUは第10世代(Comet Lake)のCore i7-10750H搭載になりました。従来モデルのCore i7-9750Hと比べると、ベースクロックは2.60GHzと変わりませんがターボブースト時が5.0GHzにスペックアップしています。GPUはGeForce RTX2060(VRAM6GB)で変わらず、RAMは本製品では最大64GBまで選択できるようになりました。ストレージはM.2 NVMe SSD × 2および2.5インチSATAドライブ(HDDまたはSSD)× 1と、合計で3つまで搭載可能です。こちらは変更はありませんね。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度で、リフレッシュレートは今回144Hzになりました。ゲーミングノートを選択する上でリフレッシュレートは購入検討条件のひとつになってくると思いますけど、旧モデルが60Hzと残念だった点をしっかりと解消してくれたのは嬉しいところです。
ほか、Wi-Fi 6(802.11ax)に対応したのと、入出力ポートの規格が変更になっています。本体サイズは全く変わっていませんね。重量が若干増えたくらいです。
2.筐体
お伝えの通り、筐体については全く変更がないものと思われます。詳細は上にリンクしたXNRシリーズの紹介記事をご覧ください。ここではごく簡単に画像を掲載しておきます。
天板はFRONTIERとしては珍しく、デザインアクセントがあります(青い部分がLEDなのか、模様なのかは不明です)。
最近の15.6インチノートにはキーボードを廃止しているものが少なくありませんが、この製品はテンキーがあります。また、キーボードバックライト色は全15色から選べますが、Per-Key RGB(個々のキーのバックライト色を自由に変更できる)ではないと思われます。
入出力ポートは側面だけでなく、背面にも配置されています。
3.価格など
FRONTIER XNシリーズはFRONTIER公式サイトにて販売中で、6月8日現在の価格は最小構成の「基本モデル」が144,800円(税抜)からとなっています。基本モデルですとRAM8GB/500GB SSDとなりますが、ゲーミングノートということもあり物足りなさを感じる方は「おすすめ構成 A」(基本モデルにプラス1万円)をベースにするとRAM16GB/1TB SSDとなり、それぞれでカスタマイズするより割安なのでおすすめです。
相変わらず同一クラスの製品群のなかではだいぶ割安感が高いFRONTIERですが、XNシリーズはこれまでネックだった「安いけどリフレッシュレートが…」という弱点を克服し死角がなくなったように感じます。もちろんニーズに応じたカスタマイズもできますので、幅広いユーザーに対応するのではないでしょうか。個人的な意見で大変恐縮なんですが、「FRONTIERの○○シリーズ」ではなく、他社のようにゲーマーが好みそうな名前でサブブランド展開すればもっと流行りそうですけどね…。
4.関連リンク(FRONTIER)
XNシリーズ(第10世代Coreプロセッサー):FRONTIER