こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。BTOメーカーのFRONTIERが「NUC(ナック、Next Unit of Computing)」、超小型のパソコン(広義のジャンルとしてはデスクトップとなります)「FRONTIER CIシリーズ」を発売しました。超小型PCということでは中華のミニPCも魅力的な存在ですが、FRONTIER CIシリーズはIntelのNUCキット(ベアボーン)「NUC7i5BNH」を採用していて「本当のNUC」ですw NUCはドスパラなどからも販売されており、見た目が一緒(ケースのデザインが同じなので…)で、購入にあたっては構成と価格(コスパ)が重要な要素になります。
1.スペック
記事の冒頭にも書きましたが、この製品はIntelのNUCキットを使用しています、NUCキット単体でも購入は可能ですが、RAMやストレージ、OSを自分で調達する必要があり、トータルすると、この製品のようにメーカーがパーツを組み上げて販売しているもののほうが割安なことが多いです。そして、この製品はそういった背景を気にする必要は必ずしもなく、購入してすぐに使える「完成品」です。
CPUはCore i5-7260Uで、これはNUCキットに紐付けられているものです。モバイル用CPUですが、ノートPCによく使われているCore i5-7200Uと異なり、内蔵グラフィックが「Iris」となりますので、グラフィック性能はより高いと思われます。
RAMは標準で4GBですが注文時に16GBまで増設可能です。DDR4 SODIMMのRAMスロットが2つあり、それぞれに16GBのものを挿せば最大32GBまで搭載が可能となりますが、そこまで必要かどうかは何とも言えません(ちょっとネガティブ)。
ストレージはSATA接続の500GB HDDが標準ですが、SSDへの換装も可能ですし、別にM.2スロットもあり、デュアル構成にすることもできます。
で、「光学ドライブ→ありません」「ディスプレイ→ありません」ということです。サイズの制約から光学ドライブの搭載は無理ですし、ジャンルとしてデスクトップPCということになりますので、ディスプレイは別途用意する必要があります。ただし、キーボードとマウスは付属品として同梱されます。
入出力ポートは豊富です。USBポートが合計で5つ、HDMI、有線LANポートもあります。ただし、D-subとかDisplayPortはありません。
2.筐体
外観は「NUC7i5BNH」そのものです。キットなので当然といえば当然かもしれません。
画像上から「正面」「背面」「左側面」「右側面」です。ポート類は前面と背面に集中し、利用頻度の高いオーディオジャックは前面、一度挿したらそのままになることの多い有線LANやHDMIは背面となります。また、この製品のSDスロットはmicro規格で、筐体の左側面にあります。
画像左が上面、右が底面です。この製品にはVESAマウンターが同梱されています。
比較的新しいディスプレイであればほとんどがVESA規格に対応していると思いますが、NUCのような小型PCの場合、マウンターを使ってディスプレイの背面に接続するのがスペース効率上有効です。
もちろん、このようにデスクに置いて使っても大丈夫。
筐体の内部です。画像右側にRAMのスロットが、画像左上にM.2 スロットが見えます。この製品の場合は注文時に好みの構成にカスタマイズするというパターンでもいいですし、最低限の構成で購入し、あとから必要に応じてRAMやストレージ(M.2 SSD)をDIYで増設するというパターンもいいですね。もともとDIY用のキットでもあるので、特に高いPC知識も必要ないと思います。
3.価格など
FRONTIER CIシリーズはFRONTIER公式サイトで販売中で、価格は税込み75,384円から、となっています。記事中にも触れましたが、この製品にはキーボードとマウスが同梱され、ディスプレイが別売となりますので、パソコンとして使うためには最低限ディスプレイだけは用意する必要があります。ベアボーンではなく完成品のPCなので、それ以外に必要なものはありません。
この製品は省スペース型のデスクトップPCとして大変魅力的だと思います。CPUこそモバイル用となりますが、自分の好みに応じてRAMやストレージをいつでもカスタマイズできますし、NUCキットと各パーツを別々に購入するよりも価格が割安です。自作に慣れている人は「OSはもう持ってる」とか「RAMはある」とか「M.2 SSDが1つ余ってる」とかの可能性があり、その場合はキットを購入したほうが割安になるかと思いますが、普通に小型PCを買いたい人とか、これからPCの自作をしてみたい、という人にはいい製品なのではないか、と思います。
4.関連リンク
CIシリーズ:FRONTIER