
BTOパソコンメーカーのFRONTIERがノートPC「VNシリーズ (2025)」を発売しました。この製品は先日製品紹介記事を掲載した「FRONTIER XNシリーズ (2025)」の下位モデルで、CPUにはCore 7 250Hを、GPUにはGeForce RTX 5050を搭載しています。
1. スペック
スペック表
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home/Pro |
| CPU | Intel Core 7 250H |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5050 Laptop GPU |
| RAM | 16GB/32GB/64GB (DDR-5600、デュアルチャネル) |
| ストレージ | 1TB/2TB (M.2 NVMe) M.2スロット×2(うち1スロット空き) |
| ディスプレイ | 16インチ (1,920×1,200)165Hz |
| 無線通信 | Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
| ポート類 | USB 3.2 Gen2 Type-C (映像対応) USB 3.2 Gen2 Type-A USB 3.2 Gen1 Type-A USB 2.0 Type-A、MiniDisplayPort HDMI、LAN (RJ45) オーディオジャック |
| カメラ | Webカメラ(92万画素) |
| バッテリー | 15.2V/3390mAh/53.35Wh |
| サイズ | 356.9×259×27.05mm |
| 重量 | 2.3 kg |
ベースモデル
・FRVNC715/A:RAM 16GB/SSD 1TB
・FRVNC715/B:RAM 32GB/SSD 1TB
・FRVNC715/C:RAM 32GB/SSD 2TB
※いずれのモデルも注文時にRAMとSSDの容量を変更できます
2. OS/CPU/GPU
FRONTIERはBTOパソコンメーカーなので、注文時にシステム構成のカスタマイズが可能です。OSはWindows 11 Home / Proを選べます。CPUはCore シリーズ 2 (Raptor Lake)のCore 7 250Hで、現行型番ですが、コードネームが第13世代Coreプロセッサーと同じ「Raptor Lake」、つまり第13世代Coreのリフレッシュ版です。AI処理チップNPUは内蔵していませんが、性能は高いです。
GPUはGeForce RTX 5050 Laptop GPUで、GeForce RTX 50シリーズとしてはエントリークラスの型番です。
3. RAM/SSD
RAMは16GB/32GB/64GBを選べます。SSD用にM.2スロットが2つあり、標準では1スロットが空き、注文時のカスタマイズで最大2枚(最大で2TB+2TB=4TB)のM.2 NVMe SSDを搭載可能です。
4. ディスプレイ

ディスプレイは16インチで解像度は1,920✕1,200 (アスペクト比16:10)、リフレッシュレートは165 Hzです。CPU/GPU/ディスプレイの仕様は先日記事を掲載したXNシリーズよりも少しずつ低くなっており、ゲーミングノートPCとしてはエントリークラスと言えるでしょう。
5. 筐体

FRONTIER製品らしく天板は完全無地でロゴマークもありません。非常にシンプル。筐体色についてはメーカーサイトに色名の説明がありませんでした。…ブラックかな。

キーボードは「日本語キーボード 107キー(キーピッチ約18.2mm /キーストローク約1.3mm±0.2mm )(テンキー有り)」と開示されています。また、バックライトはRGBで、設定アプリにより色を変更可能ですが、おそらくPer Keyとか4ゾーンとかではなく、1ゾーン(すべてのキーが同じ色になる)と思われます。また、設定アプリでキーボードマクロを登録することもできます。

上:右側面、下:左側面

上:前面、下:背面
側面とポート構成です。USBポートは合計で4つで、すべて規格が異なります。1つは映像出力に対応するUSB 3.2 Gen2 Type-C、USB Type-AはUSB 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 1、USB 2.0が1つずつ、他にHDMIポートとMiniDisplayPort、有線LANがあります。
6. 価格など
FRONTIER VNシリーズ (2025)はFRONTIERダイレクトストアで販売中で、11月7日現在の価格は199,800円から、となっています。上位モデルのXNシリーズは229,800円からと高価ですが、CPU:Core Ultra 7 255HX、GPU:RTX 5060、ディスプレイ解像度:2,560✕1,600と、それぞれワンランク (以上)高いことから、「差額が3万円なのであれば、XNシリーズのほうがいいのでは?」と感じます。
7. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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