驚安の殿堂、ドン・キホーテがオリジナルノートPC「MUGA ストイックPC」のニューモデルを発売しました。ドン・キホーテのPCと言えば直近ではUMPCの「NANOTE P8」が、「なんだかんだ言われつつ売れている」ようですが、今回ご紹介する「MUGA ストイック PC4」はUMPCではなく、14インチのモバイルノートです。
1.スペック
MUGAストイックPC4 | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Celeron N4120 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC(M.2 SSD増設可) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14.1インチIPS(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.0 Type-C、USB3.0 × 2、MiniHDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(200万画素) |
バッテリー | 5,000mAh/7.6V |
サイズ | 333 × 224 × 23 mm |
重量 | 1.25 kg |
従来モデルからの変更点
・OSがWindows 10 Home SモードからWindows 10 Proに
・CPUがCeleron N3350からN4120に
・M.2 SSD(最大1TB)の増設が可能に
・USB Type-Cポートの新設
・指紋認証に対応
・Webカメラ画素数が30万画素から200万画素に
・重量が1,350 gから1,250 gに
・価格が21,780円から32,780円に(税込み)
コメント
外観は従来モデルの「MUGA ストイックPC3」とほとんど変わっていないように思われるのですが、全体的にスペックが上がりました。まず、OSがWindows 10 Proになり、CPUがCeleron N4120になりました。ウインタブとしては特にCPUのスペックアップは高く評価したいです。いやね、ほんとにCeleron Nシリーズの2コア系(N3350とかN4000、N4020など)と4コア系(N3450やN4100)は体感での快適性がぜんぜん違うんですよね。これだけで相当な使用感の向上が期待できます。
RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、従来モデルから変更はありません。しかし、M.2 SATAの空きスロットがつきましたので、SSDの増設ができるようになりました。こうなってくると「RAM8GBも欲しいなあ」と思ってしまいます。
ディスプレイの仕様は変更がなく、14インチのIPS液晶、FHD解像度と、格安PCとしては十分すぎるものになっています。
それと、USBポートが1つ増えました。Type-CポートでUSB PDとディスプレイ出力にも対応します。もともとUSBポートはType-Aが2つのみでしたから、利便性は向上しますね。あと、地味にWebカメラの画素数もアップしましたし、筐体重量も100 g軽くなりました。この「地味」な改善が実は大きな効果があったりもします。
2.筐体
この製品、画像が少なく、詳細部分があまり良くわかりません。ただ、見た感じは従来モデルから大きく変わってはいないようです。ちなみに筐体のタテ・ヨコ・厚さは従来モデルとほとんど同じで、厳密には厚さが1ミリだけ大きくなった、という程度です。
参考までに従来機「MUGA ストイックPC3」のキーボード画像を掲載しておきます。キー配列は変わっていないと思いますが、この画像にはない新設機能が1つ。MUGA ストイックPC4はタッチパッド内に指紋センサーを装備しています。
これも画像が小さくてよくわからないのですが、展開図です。ただ、見ると逆にわからなくなったのが「拡張用のM.2スロットの位置」ですね。中華ノートのように底面に開口部があり、そこにM.2 SSDを増設できる構造かと思っていましたが、どうやら違うようです。底面のカバーを外しての増設となると、ちょっと面倒かも。
3.価格など
ドン・キホーテ MUGA ストイック PC4は全国のドン・キホーテ系列店舗で販売中で、価格は税込み32,780円(税抜き29,800円)です。従来モデルよりも1万円ほど高くなってしまいましたが、それでもなお国内で販売されているノートPCとしては非常に低価格です。
記事中にも書かせていただいたとおり、見た目はあまり変わっていませんが、CPUや周辺機能が大きくレベルアップしていて、特にCPUの型番変更により動作はかなり快適になっていると思います。とはいえ、Coreプロセッサーほどの性能はありませんし、RAMも4GBなので、メインPCとして使うには少々厳しく、「できるだけタスクを少なくして使う」とか「ブラウザーのタブをあまりたくさん開かない」ような配慮は必要になるでしょうね。テレワーク時のサブPCとか、出先で資料の手直しをしたり打ち合わせの議事録を作ったり、といった用途に向くと思います。
4.関連リンク
ビジネスシーンでの使用を視野に入れた驚安ノートPC!!『MUGA(ムガ)ストイックPC4』:ドン・キホーテ ニュースリリース
コメント
ドスパラのTHIRDWAVE VF-AD4と同等の価格で、ちょっとCPUが強いノートパソコンになりましたね。VF-AD4にSSDを足して使っていますが、性能はお察しなもののそこそこキーボード周りの剛性があり、テキスト編集には問題ありませんでした。
ドンキのこちらはどうですかね。
19800円で使えないより29800円で使える方がいいに決まっている。どうせなら+5000円で8GBのメモリーと128GBのSSDのせて欲しいところ。
いいね! まったく同じ事を考えていました。こんなに安いのにパワーデリバリー出来る
USB TYPE Cを搭載したのも俺的にはポイント高いわ。SSDは増設できるものの、めんどくさそうだ。
N4120を高く評価しているのはウインタブくらいだと思いますけど、私とライターはN4120なら読者におすすめできるのではないか、と考えています。あとはRAMですよねー。現状、ブラウザーだけでほとんどのことが完結できるようになりましたし、そうなると(開いている)ブラウザーのタブは10個じゃ足りなかったりもします。で、10個以上、20個くらい開いちゃうとRAMは4GBじゃ厳しいと感じますよね。これからPCを買うなら8GBのほうがいいかな、と思ってしまいます。4GBだとサブ機的に割り切った使い方になると思いますね。
同意です。よく、セレロン機を買うな!って言っている人は多いんですが、
ようつべやブログ、ツイッター、メールの視聴やコメントみるだけなのに、
Ryzen 9とグラフィックカード搭載、メモリ16GBのPCを買うのも間抜けですよね。
「バカと鋏(はさみ)は使いよう」って諺があったけど、
現在では「バカとセレロンPC」は使いように置き換えてほしいです(笑)
USB PD対応とかも、なにげに大きな改善ですよね!CPUにしても、おっしゃるとおり使用目的次第なのかなと思います。あと、全然話は変わりますが、早くJasper LakeのCeleron/Pentiumを使ってみたいですね。Celeron N5100なんてPassmarkスコアが3,790もありましたし。ある意味Celeronでどこまでやれるか、というのがロマンだったりします。
いっそ ChromeOS でも良くない?って思ったけど、多分値段が変わらないから Windows10 なんでしょうね。Windows はまだまだ客層が広いし。
ドンキのようなPC専業でない会社だとWindows機のほうが取り組みやすいのかなと思います。でもドンキがChromebookを出したら買っちゃう人は多いのかも。よくわからずにChromebook買ってクレーム入れてくる人も多そうだけど。