こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。年明けから情報が入り始めていたのですが、ついにラスベガスで開催予定のCES2016にともなって、びっくりタブレットが登場しました!「ALCATEL ONETOUCH PIXI 3(8)」という製品で、8インチ、Windows 10 Mobile、通話可能」なタブレット、いやファブレットです。8インチでWindows 10 Mobileって作れるんですね…。
1.スペック
OS: Windows 10 Mobile
CPU: Quad core 1.3GHz, MSM 8909 ※Snapdragon 210
RAM: 1GB
ストレージ: 8GB
ディスプレイ: 8インチIPS(1,280 x 800)
カメラ: イン2MP / アウト5MP
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth4.1、GSM/LTE(別記)
バッテリー: 3,240mAh
入出力: MicroUSB, 3.5mm オーディオジャック
サイズ: 209 x 124.9 x 8.3mm / 340 g
記事の冒頭で書いたとおり、OSはWindows 10 Mobileです!CPU、RAM、ストレージはWindows 10 スマホとしては完全なエントリースペックです。というかこれ、サイズは大きいですけど「Windows スマホ」です。電話モジュールがちゃんと入ってます。法規制があるので正式に日本向けに販売されないかぎり電話として使うことはできませんが、対応バンドは下記のとおりです。
9023X:
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz;
UMTS: 900/2100MHz;
LTE:B1/3/7/8/20
9023A:
GSM: 850 / 900 / 1800 / 1900MHz;
UMTS: 850/900/1900/2100MHz;
LTE: B1/2/3/4/5/7/28
この製品、枝番が2つあり、日本でも使えそうですが、ドコモ(バンド19)・ソフトバンク(バンド8)のプラチナバンドは意識されてませんね。繰り返しますが、ウインタブでは「さすがに電話機として使うんなら並行輸入品はやめとこうよ」という立場です。なので、日本発売を待ちましょう。
ということで、スペックを見る限り、「外見は8インチWindowsタブレット、中身はエントリークラスのWindowsスマホ」というのが実体のようです。
2.筐体
トップ画像と上の画像が縦持ちした際のホーム画面です。サイズは大きいですが、確かにWindows 10 Mobileだということがわかります。表示しているタイルの数なんかはWindowsスマホと変わりませんね。
これ、ALCATEL ONETOUCHの公式サイトにあった画像なんですけど、どう考えてもWindows 10 Mobileの画面じゃないような気がするんですけど…。Continuumを使ってもこうはならないような…。
もちろん通話も可能です。ただこの着信画面、Androidのlolipopっぽいような気がします。lolipopのスマホは持ってないからわかりませんけど。それもそのはず、この製品はAndroid lolipopをOSにしたバージョンも用意されるということです。
あと、ここもWindowsスマホっぽいんですけど、背面カバーが「着せ替え可能」です。ありがたいオプションですが、Windowsタブレットっぽくはないですね。ちなみに標準色は「ホワイト」「ゴールド」「ブラック」の3色です。
3.価格と発売時期
ALCATEL ONETOUCH PIXI 3(8)は2016年4月にヨーロッパと南米で発売が開始され、価格は未定です。日本での発売も未定ですが、アルカテルは日本で直販サイト(運営は別会社)があり、スマホの販売もしているので、日本での発売可能性も十分あると思います。
私は年頭に予想記事を書いたのですが、そこでは「Windows 10 Mobile搭載ファブレットの台頭」を予想したものの、このようなエントリーレベルの製品はイメージしていませんでした。逆に7インチサイズのWindows 10 Mobile搭載のタブレットというのは、8インチのフルWindows搭載タブレットが投げ売り状態になっている以上とても売れそうにないので、出てこないはず、と予想しています。
この製品はいわば「8インチのスマホ」ということになりますが、仮に日本で発売されたとして受け入れられるのかどうか、よくわかりません。ただし、もし通話機能をなくして、「8インチのWindows 10 Mobile搭載のタブレット」とする場合、上に書いたとおり8インチのフルWindowsタブレットが1万円台半ば~後半で購入できる現状を思うと、1万円を切るくらいの価格設定が必要になると思うので、ファブレットにした、ということは評価できます。でも私なら8インチタブレットで電話とかはしたくないなあ…。ヘッドセットを使うんでしょうけどね。
4.関連リンク
ALCATEL ONETOUCH Launches PIXI 3 8-inch Tablet with Windows 10 at CES:ALCATEL ONETOUCH プレスリリース(英語)
MY FIRST WINDOWS TABLET:ALCATEL ONETOUCH 製品ページ(英語)
コメント
かつてのWindows CEのような用途で、レジ専用アプリ、在庫管理アプリだけをユニバーサルアプリとして動かし、セキュリティの都合でWin32などは動かしたくない、というような限られた用途ならいくらか需要はあるかなあ……って感じかと。
こんにちは、コメントありがとうございます。んー、逆に上級者とか法人向けってことっすね。どうかなあ…。
W10Dと差別化を意識した超大型ファブの需要は一定はあると思います
とは言ってもせいぜい6.5インチ程度でしょう
しかも超大型ファブは、小回り補強にデジタイザやウェアラブルまで考えないと成り立たない
差別化しやすいけど現状のW10Mにはリスクが高すぎる市場だと思います
こんにちは、コメントありがとうございます。私もほぼ同意見です。でも、だからといってこれがダメとも言えないしなあ。ある意味ナナメな製品ですよね。
安定した動作をさせたいなら、これもありかも。どうもWindows10は通信の安定性が悪くていかん。Androidの方が使いやすいと思ってしまう今日この頃。
Fさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ちょっとだけWebを開きたいとかだとAndroidのほうが手っ取り早いですよね。あと、遊ぶゲームが決まってる時とか。その意味だとMobileOSのほうが手軽かもしれません。
OSがWindows10とWindows mobile10のデュアルOSだったら
こんにちは、コメントありがとうございます。またしても天才発見…という感じです。どうなんすかね、その組み合わせ。真剣に考えてみたりして。
タッチに特化したMobile OSであることから初心者にも勧めやすい。
こんにちは、コメントありがとうございます。ともかく製品化してほしい、というのがあります。AtomがなくなったらこのOSで頑張ってもらうしかないかもしれませんし…