Windows タブレット 機種比較 － 9インチは実質2機種のみ！しかしここに本命が潜んでいる？（2016年冬版）

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。2016年冬版のWindowsタブレット機種比較特集、第2回めは「9インチ（8.9インチ）」です。しかし、若干失敗したかな、というのがありまして、実はCherryTrail世代のAtomを搭載した8.9インチって、国内メーカーだと2機種しかないんですよね。発売から期間を経過しているBayTrail機まで含めると、ある程度対象が拡大するのですが、実際に製品を買うウインタブ読者の身になってみると、「せめてCherryTrail」というのが人情かな、と思います。もちろん個人的にはBayTrail機でも十分実用的だと考えていますので、格安なBayTrail機を、という発想も賢いとは思います。でもキリがないので、この記事では「CherryTrail縛り」で比較します。

1.ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL

価格：　21,384円（税込み）から

OS：　Windows 10 Home 64ビット
CPU：　Intel Atom x5-Z8300 / Z8350
RAM:　2GB/4GB
ストレージ：　32GB / 64GB
ディスプレイ：　8.9インチ（1,920 × 1,200）
ネットワーク：　 802.11 a/b/g/n/ac 、Bluetooth　4.0
カメラ：　イン2MP / アウト5MP
入出力：　USB 3.0、microUSB、miniHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間：　約7時間
サイズ：　235 x 157 x 9.5 mm / 重量　495 g

結果論なんですけど、この記事は「Diginnosのための記事」といえなくもないです。国内メーカーだと対象機種が2つだけ、と書きましたが、直近でスペックに手が入り、最新構成になっているのがこの製品だけですから。また、8インチの国内メーカーの低価格帯タブレットを含めても、「CherryTrail、RAM4GB、ストレージ64GB」の製品はこれしかありません。ただしこの記事を書いている時点で在庫切れ中で、今すぐ手に入るのは「CherryTrail（Z8350）、RAM4GB、ストレージ32GB」のモデルが最良スペックとなります。

また、この製品はディスプレイもFHDと優秀ですし、Wi-Fiも5GHz帯に対応している上、筺体もアルミ合金で（ちょっと無骨ですが）高級感すら漂います。専用のBluetoothキーボードも用意されているので、個人的には8.9インチというくくりを外しても、最有力な購入対象になると思います。

紹介記事：ドスパラ Diginnos DG-D09IW2SL － みんなが納得できるスペックを備えた8.9インチ Windows タブレット（実機レビュー）
ドスパラ製品ページ：Windowsタブレット

2.マウス WN892

価格：　23,000円（税込み）

※2016年12月3日現在の価格ドットコム最安値

OS：　Windows 10 Home 32ビット
CPU：　Intel Atom x5-Z8300
RAM:　2GB
ストレージ：　32GB
ディスプレイ：　8.9インチ（1,280 × 800）
ネットワーク：　 802.11 b/g/n 、Bluetooth　4.0
カメラ：　イン/アウトとも192万画素
入出力：　microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD
バッテリー稼働時間：　5.75時間
サイズ：　231 × 137 × 9 mm / 383 g（キーボード込みで658 g）

今回の2機種の中だと「価格コンシャス」な選択肢になります。というか実売価格ベースでは相当なお買い得状態です。CPUはCherryTrailのAtom Z8300ながらOSは32ビット（Atomなら32ビットでも日常利用で特に困ることはありません）、RAM2GBにストレージ32GBと、8インチタブレットと同等で、ディスプレイもHD解像度にとどまります。

しかし、この製品はBluetooth接続ではなく、物理接続のキーボードが「付属」します。そして、かなりの軽量でもあります。8.9インチで本体重量400 g切り、キーボード込みで658 gというのは特筆モノですね。658 gのノートパソコンということになりますから。

また、マウスは「24時間/365日電話サポート」をしてくれる会社なので、PC初心者の人が購入するのも安心です。ストレージ32GBだとWindowsの大型アップデートの際に苦労することになるかもしれませんが、マウス製品なら「電話して聞きゃあいい」ということになりますね。

紹介記事：マウスコンピューター WN892 － 大人気の8.9インチ2 in 1が最新CPUを搭載してリニューアル！
製品ページ（Amazon）：マウスコンピューター WN892
※最安値サイトではありませんが、購入の利便性からAmazonにリンクしています。最安値ショップは価格ドットコムなどで確認してください。

3.対象は少ないが密度は濃い

8.9インチの製品は対象が2機種しかないですが、「どっちも強豪」に思われます。そもそも8.9インチというサイズはタブレットとしてかなり魅力がある、と私は思っています。いつも書いていますが、8.9インチというのは「8インチと10インチの中間にある、どっちつかずのサイズ」ではなく、「8インチと10インチのいいとこ取りをしている」というのが私の見解です。

つまり、タブレットとして使うにも、キーボードを接続してノートPCとして使うにも、「ギリOK」なんですよね。タブレットとして使う場合だとマウスWN892は重量がわずか383 gと、8インチタブレットと比較しても遜色のない軽量さで、ディスプレイは8インチよりも一回り大きいので、当然8インチよりも迫力のある画像・映像などが楽しめます。

一方ノートPCとして使う場合、はっきり言って8.9インチで十分、ということはないです。10インチのほうが快適であることは間違いないので、キーボード接続して使うのがメイン、という場合は10インチ以上のほうがいいです。しかし、8.9インチでもある程度は頑張れる、というか、8インチよりも0.9インチしか大きくないサイズであっても体感的にはかなり楽に使えます。個人的な印象ですが、ノートPC形態で使う場合はより10インチに近い感覚になると思っています。

そんなわけで、比較的ライトなユーザー（ヘビーなユーザーはPCとかタブレットを何台も買っちゃうでしょ？）が「これ1台」ということで選ぶなら8.9インチはおすすめサイズです。もちろんヘビーなユーザーは買うな、ということではありませんので念のため。

この2機種、スペック重視で選ぶなら間違いなくドスパラになります。ただ、ドスパラ機は3つのグレード「Atom Z8300、RAM2GB、ストレージ32GB」「Atom Z8350、RAM4GB、ストレージ32GB」そして「Atom Z8300、RAM4GB、ストレージ64GB（記事公開時点で在庫切れ）」があり、中上位スペックのものがおすすめです。また、専用キーボードはオプション扱いなので、その点も注意する必要がありますね。

価格重視ならマウスです。ほどほどのスペック、軽量でタブレットとして使いやすいこと、キーボードが付属して低価格、というのが大きな魅力になりますね。

上に書いたとおりマウスは24時間/365日の電話サポートがありますし、ドスパラも「セーフティサービス」という、非常に低額な保守費用で顧客責任の機器破損の保障や電話、リモート操作によるサポートが受けられる仕組みを用意しているので、PC操作に自信がない、という人も安心です。

4.関連リンク

Windows タブレット 機種比較 － 8インチは選択肢が少ないので選びやすいか？（2016年冬版）