「CPUは最新でないと!」「メモリは最低でも16GB」「いまどきThunderboltは必須」…2025年のPC選びで、これらは「常識」と言えるでしょうか?もともとウインタブは「低スペック機好き」なこともありまして「使いもしないのにやたらとスペックにこだわる」考え方は好きではありません。
これまで数多くの実機レビューをしてきましたし、レビュー機の数だけベンチマークテストも実施しました。実際、ベンチマークテストをすると、最新でハイエンドなCPUと旧世代のCPUの性能差は明らかです。しかし、少し前の世代のCPUを搭載し、ベンチマークスコアも見劣りするPCがダメかというと、全くそうは思いません。
要は「使い方に合ったスペック」を見極めるのが最も大切です。この特集では、スペック選びにありがちな誤解や思い込みを取り上げ、読者のみなさんに「適切なPC選びのためのヒント」を提供できれば、と思います。
※この特集記事は随時更新されます。今後も新しい記事を追加していきますので、ぜひブックマークしてお読みください。
目次
AI対応PC・Copilot+ PC、本当に必要?
「オンデバイスAI」や「NPU搭載」など、AI機能を前面に打ち出したPCが急増しています。Microsoftが旗振り役になっている「Copilot+ PC」がその代表格。しかし、オンデバイスAIについては現時点(2025年前半)では使い道がごく限られているのが現実です。「現実と、この先の期待」を冷静に把握しましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。




CPU選びに振り回されないために
PCの知識がある人なら「CPUは最新世代」と考えるのはむしろ普通です。また、できるだけ上位の型番を選びたくなる、というのも自然な考えでしょう。しかし「PCを何に使うのか」ということに立ち返れば「型落ち」や「中位モデル」が最適な選択になることもあります。もっと言うと「無駄に高いPCを買わなくて済む」ということです。
詳しくは以下の記事で解説しています。



メモリ・ストレージ容量、どこまで必要?
メモリもストレージも「多いほうがいい」のは間違いありません。しかし「メモリは最低でも16GB、ストレージは1TB以上にしたい」というのがすべての人にとっての正解とは言えません。あくまで使い方次第です。性能だけでなく「使いこなし」や「クラウドの活用」を踏まえて考えるべきです。
詳しくは以下の記事で解説しています。






据え置き用途ならミニPCも選択肢に
多くの人にとって「パソコンを買う=ノートパソコンを買う」だと思います。しかし「家の中でしか使わないのにノートPC」は、必ずしも合理的な判断とも言えません。コスト・性能・拡張性で有利なミニPCという選択肢も検討してみましょう。
詳しくは以下の記事で解説しています。



GPU・NPU・ポート構成…“見えにくいスペック”を理解する
iGPU・dGPU・NPUの違い、ThunderboltとUSB4の違いなど、様々なパソコン用語があり、性能に影響するものもあれば利便性に関わるものもあります。大切なのは「それぞれの用語の意味と、実用面での影響」を製品の購入前に正しく理解しておくことです。何でもかんでも「ついていればいい」「性能が高いほうがいい」というわけではありません。
詳しくは以下の記事で解説しています。









まとめ - 本当に必要なものを考える
パソコンの「スペックは高いほどいい」という考え方は間違ってはいません。しかし、スペックの高いパソコンは値段も高いです。冒頭にも書きましたが、ウインタブは「使いもしないのにやたらとスペックにこだわる」考え方は好きではありません。お金の無駄使いですよね?
その意味では、この特集は「パソコンのために無駄にお金を使わない」という趣旨もあります。とはいえ「ウインタブを見て思い切りケチってしまって失敗した」なんてことになっては本末転倒で、読者に恨まれてしまいます(汗)。
ウインタブはサイト開設から10年を過ぎました。その間、非常にたくさんの製品(パソコンやタブレット、スマホなど)をレビューしており、自分なりの「気付き」もありました。この特集では「自分に最適なパソコンとは何か?」ということを読者の皆さんに考えていただくための材料を提供していきます。自分の「気付き」を読者に押し付けるつもりは毛頭なく、ポジティブな点やネガティブな点を正しく紹介し、読者が「自分なりの正解」にたどり着けるお手伝いをしたいと思っています。
この特集は、今後も新しい記事を追加しながら更新していきます。スペックに迷ったとき、自分に合った1台を見つけたいとき、ぜひこのページを参考にしてください(ぜひブックマークしてください)。
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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