こんにちは、かのあゆです。ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアも法律改定などにより通信料が下がってきているものの、圧倒的に安価で運用できる格安SIMに乗り換えようと思っている方も多いのではないでしょうか。最低1,000円未満で運用できるプランも存在しており、通信料金を抑えたい方にとっては依然として大きな魅力のはずです。
ただし、格安SIMにはデメリットも存在します。大手キャリアから乗り換えたのはいいけれど、「こんなはずではなかった」と後悔するケースもあるかも。この記事ではそんな格安SIMのデメリットについて紹介したいと思います。
1.大手回線と比較すると通信速度はやはり「遅い」
格安MVNO回線はドコモやau、ソフトバンクといったキャリア回線を「借りている」サービスです。そのため通信エリアの広さや通信速度に関しては基本的に回線提供元のキャリアに準じたものになります。ただし、あくまで「借りている」関係上、元のキャリア回線と比較すると通信が込み合う時間帯、例えば昼間などは通信速度が落ちる傾向にあります。もちろん格安SIM を提供するMVNOでもストレスのない通信を行えるよう環境整備を行っていますが、MVNOによっては昼間のダウンロード速度が1.4Mbpsしか出ないというケースもある(上の画像をご参照ください)ため、この点に関しては「格安SIMというのはそういうものだ」と割り切る必要があります。
ただし、au系回線の「UQ Mobile」やソフトバンク系回線を利用した「ワイモバイル」に関しては大手キャリアのサブブランドということもあり、いまのところ通信速度は元のキャリアに近い品質を実現しているため、「大手キャリアよりも価格を抑えて、なおかつ通信速度も速いほうがいい」というのであればこれらサブブランド系を検討するといいでしょう。
2.LINEのフレンド検索利用が利用できない
メッセンジャーアプリとして「LINE」をよく使っている方はウインタブ読者でも多いかと思われますが、大手キャリアから格安SIMに移行する場合一部の機能が利用できなくなるため注意が必要です。具体的にはIDによるフレンド検索機能で、この機能を利用するには大手キャリア回線経由での年齢確認作業が必要となり、格安SIM回線での年齢確認には対応していないため、残念ながらこの機能を利用することはできません。
それ以外は通常通り利用可能で、フレンド登録もQRコード軽油や「ふるふる」機能経由で行えますが、ユーザー検索はできなくなってしまうため、人によっては少し不便になるかもしれません。ただし、LINE自身が提供している格安SIM「LINE Mobile」では年齢確認を行うことができるため、格安MVNO回線でLINEを制限なく利用したいのであればLINE Mobile、ということになるでしょう。
3.キャリアメールや「+メッセージ」は使えなくなる
大手キャリアでは契約時、「@docomo.jp」や「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といったキャリアメールを発行してもらえますが、格安MVNO回線では基本的に独自ドメインのメールアカウント発行サービスは提供されないことが多く、基本的にはGmailなどのフリーメールに移行することになります。近年では少なくなってきましたが、「キャリアメールでないと登録できない」サービスもあり、これらのサービスでは登録時にフリーメール不可というケースが存在します。
楽天モバイルやIIJmio、mineoなど、MVNOでも独自のメールアドレス発行サービスを行っているところもあります。どうしてもフリーメールでは困るという場合はこういったキャリアを選ぶといいかもしれません。ただし、「大手キャリアのアドレスではないと登録できないサービス」に関しては格安スマホに移行すると原則利用できなくなってしまうと考えた方がいいでしょう。
また2018年より大手キャリア3社(ドコモ・au・ソフトバンク)共通のメッセンジャーアプリとして「+メッセージ」というアプリが提供されていますが、現時点では格安SIMを提供するMVNOキャリアで利用できるように開放されていないため、こちらに関しても格安SIMに移行すると利用不可能ということになります。LINEなどと比べるとあまり普及しているというわけではないので、そこまで影響はないかと思われますが、「+メッセージ」でメッセージのやりとりをしていた方は別のメッセージアプリに移行する必要がある点に注意が必要です。
4.サポートや取扱端末は充実してきている
格安SIMが普及し始めた2014年当時は「即日契約できるショップがない」「MNPによる回線以降に数日かかり、その間電話が使えなくなる」「定額通話サービスがないため、結果として大手キャリアよりも料金が高くなってしまう」といった不満点が存在しましたが、現在では大手キャリアと同じく端末故障時の保証サービスや定額通話プランといったサービスが整備されており、「楽天モバイル」や「LINE Mobile」のように即日契約可能な実店舗があるMVNOも存在するため、以前のように大手キャリアショップよりもサービスが劣るということはなくなってきています。
取り扱うSIMフリー端末も魅力的な端末が増えてきており、AppleのiPhoneシリーズはもちろんのこと、2019年にはソニー・モバイルの「Xperia」やSasmungの「Galaxy」シリーズの取り扱いも始まっているため、「魅力的な端末が少ない」ということはありません。
5.まとめ
とにかく「低価格」であることばかりピックアップされがちな格安SIM回線ですが、大手キャリア回線と比較するとサブブランド系を除き混み合う時間帯の通信速度低下やLINEの年齢確認が不可能な点など、デメリットも多いため、価格面だけでなく「本当に自分は格安SIMでよいのか、それともキャリア回線のほうがよいのか」よく検討したほうが、後で「やっぱり乗り換えなければよかった…」と後悔することもないでしょう。
とはいえサポート面や選べる端末などに関してはここ数年で充実してきており、デメリットも理解したうえで選択するのであれば、やはり毎月かかる通信費を抑えることが可能となるため、非常に魅力のある選択肢の一つになると思います。
4月には格安MVNO回線を運営している楽天モバイルが第4キャリアとして正式にサービスを開始する予定であり、大手キャリアもより格安MVNOを意識した料金プランを発表するかと思われます。大手キャリア回線ならではのメリット、デメリット、格安SIMならではのメリット、デメリットを理解して、自分にとって最適なキャリアを選択したいものです。
コメント
「フレンド登録もQRコード軽油や「ふるふる」機能経由」
とありますが、
「フレンド登録もQRコード経由や「ふるふる」機能経由」
の誤記のように見えます。
油ギッシュになっちゃいますw
mvnoは合併などでこれまで利用していたプランが消える可能性がある。
経営破綻などでサービスが突然利用できなくなる可能性があり、救済措置が無いので使用していた番号を喪失する可能性もある。
キャリアの基地局設備の使用許可を突然取り消される可能性があり、その場合も課金されながらサービスの利用ができなくなる。
といった感じで、他にもこんなリスクがあります。
2019年にはソニー・モバイルの「Xperia」やSasmungの「Galaxy」シリーズの取り扱いも始まっているため…
Samsungに修正お願いします