Microsoftのクラウドストレージ「OneDrive」の有料版「OneDrive Standalone 100 GB(以下「有料版OneDrive」といいます)」の名称が変更され「Microsoft 365 Basic」となります。変更予定日は1月30日で、有料版OneDriveのユーザーは自動的にプランが切り替わります。また、料金(2,244円/年)も据え置かれます。
OneDriveやGoogle Oneなどのクラウドストレージを愛用している人は多いと思います。また、クラウドストレージは無料で使える容量に制限があり(OneDriveは5GB、Google Oneは15GB)、これじゃ足りないので有料プランにしている人も少なくないと思います。ちなみに私はMicrosoft 365 Personal(Microsoft Officeのサブスクリプション版)を契約しているので、1TBまでOneDriveを使えます。
Microsoft 365 Basicは、単に有料版のOneDriveの名前が変わっただけではなく、新たな特典がつきます。
・100GBのクラウドストレージ:従来と変わりません
・広告なしのメール:広告なしで Outlook.com と Outlook モバイルからメール、予定表、To Doリスト、連絡先にアクセスできます。新たな特典です。
・Microsoft サポート:Microsoft 365 のアプリや Windows 11 に関してサポートが必要なときに Microsoft 365 のテクニカル サポートを利用できます。新たな特典です。
・Word、Excel、PowerPoint などの人気のアプリの無料 Web 版とモバイル版に Microsoft アカウントを使用してアクセス:ここは微妙なので、これからご説明します。
上記のうち、「Excel Onlineやスマホ版のOfficeアプリが使える」という点ですが、基本的にこれらの機能はMicrosoft 365の契約有無に関わらず、Microsoftアカウントさえあれば無料で使えます。ただし、スマホ版のOfficeアプリについてはMicrosoft 365 Personalなどのソフトウェア・サブスクの契約有無によって一部の機能(グラフや図形など、またディスプレイサイズが10.1インチ以上のタブレットなどでの利用)が変わってきます。Microsoft 365 Basicの契約により、大画面のAndroidタブレットでOfficeアプリが使えたり、制約のある機能が使えたりするのかどうかは不明です。
これらの特典追加がどの程度有益なのかについては人それぞれでしょう。しかし、有料版OneDriveから料金が据え置きなので、少なくとも「不利益な変更」とか「実質値上げ」ではなく、人によっては魅力が増した、と言えると思います。
それと、Microsoftは「Microsoft 365ブランド」を強化していく方針のようです。
私はブラウザーでOneDriveやOutlookメールを使っていますが、いつの間にかブラウザーで見られるMicrosoft 365のホーム画面ができていました(今のところ私には特にニーズはありません)。
また、スマホ版のOfficeアプリ(ExcelやWordなどの単体アプリではありません)もMicrosoft 365という名称に変更される予定です。
現状、今回ご紹介したMicrosoft 365 Basic以外になにか大きな変更があるとか、機能が追加されるといった情報はありませんが、おそらくスマホのMicrosoft 365アプリではOneDriveも統合されると思いますし、Microsoftのアプリ群がよりシームレスに統合され、さらに使いやすくなることを期待したいですね。
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Microsoft 365 Basic をご紹介します:Microsoft