記事にアフィリエイト広告を含みます

列車で移動の旅。でもスマホの充電とか大丈夫?(壁)

壁と行く列車の旅
こんにちは、壁です。残暑厳しいですが、朝晩は気温も下がり少しは過ごしやすくなってきた鹿児島県南さつま市からお送りしております。さて、新幹線で移動。席に座りスマホを取り出したらバッテリー残量がピンチ!ってことないですか?『さくら』だからコンセントあったよね!って足元探しても見当たらず。それもそのはず、この『さくら』は800系での運転なので足元にコンセントがなくてショックのあまり悶絶してしまった人もいらっしゃるかと思います。ええ、ワタクシのことです。

スポンサーリンク

今回は列車のコンセント事情について書いていこうと思います。どうぞ、最後までお付き合いください。

1.東北・北海道新幹線

E5系・H5系

壁と行く列車の旅
↑東北・北海道新幹線 E5系『はやぶさ』(新函館北斗駅)

シンカリオンの主役(笑)。『はやぶさ』から『なすの』まで東北新幹線の全てに入る車両です。今のところ新幹線最速となる最高速度320km/hで走ります。E5系はJR東日本、H5系はJR北海道の車両ですがカラーパターンが異なる以外、性能は共通しています。H5系は北海道の車両なのに『なすの』にも入ったりしますよ。この車両のコンセント位置はグリーン車とグランクラス車は各座席に、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とE席)の足元にあります。

E2系

壁と行く列車の旅
↑東北新幹線 E2系『やまびこ』。 (東京駅)

主に『やまびこ』、『なすの』に入る形式です。かつては『はやて』で八戸まで乗り入れていましたが、現在では盛岡以北での運用はありません。この車両のコンセント位置はグリーン車は各座席に、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とE席)の足元にあります。しかし、E2系でコンセントが導入されている編成はJ70編成以降落成車ということで、実は5編成しかないんですよね。しかも、原則として上越新幹線専属の編成なので東北新幹線ではめったにお目に掛かれません。

E3系

主に『やまびこ』・『なすの』の増結車両として運用されている元秋田新幹線『こまち』の車両です。こちらのE3系にはコンセントの設備はありません。秋田新幹線仕様も残り2編成と数を減らしてきましたので、乗車と撮影は今のうちにどうぞ。

2.山形新幹線・秋田新幹線

E6系

壁と行く列車の旅
↑秋田新幹線 E6系『こまち』。空力も考えられた複雑なデザイン。 (東京駅)

『こまち』専属の型式で、奥山清行氏デザインのレーシーなデザインが特徴的な車両です。この車両のコンセントは位置はグリーン車は各座席、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とD席)の足元にあります。

E3系

壁と行く列車の旅
↑山形新幹線 E3系2000番台『つばさ』。こちらはコンセントあり。 (東京駅)

『つばさ』仕様のE3系は1000番台と2000番台があり、コンセントが設置されているのは2000番台車の方です。コンセントの位置はグリーン車は各座席、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とD席)の足元にあります。共通運用の為、どちらの車両で来るかは乗るまで分かりません。ヘッドライトが釣り目っぽくなってる方が2000番台車です。一部の『なすの』にも運用されます。

3.上越新幹線

E2系

東北新幹線の項で述べたようにJ70編成以降の5編成のみにコンセントが設置されています。当たればラッキーといったところでしょうか。今後は上越新幹線専属となることが予想される形式ですので、流石に設置が5本のみというのはあんまりのような…。

E4系

壁と行く列車の旅
↑上越新幹線 E4系『Maxとき』。 (東京駅)

MAXの愛称で知られる全車両2階建ての迫力のあるボディが特徴の型式ですが、2020年を目途に引退することになっています。乗車と撮影はお早めに。グリーン車、普通車ともにコンセントの設備はありません。

4.北陸新幹線

E7系・W7系

壁と行く列車の旅
↑北陸新幹線 E7系『はくたか』。 (東京駅)

現在のところ北陸新幹線専用の型式です。この車両のコンセントはグランクラス車とグリーン車は各座席に、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とE席)にあります。ただし、『つるぎ』運用時は9号車と10号車、12号車はご利用になれません。

5.東海道・山陽・九州新幹線

N700系16両編成

現在の東海道新幹線系統の主力型式です。コンセントの位置は、グリーン車は各座席に、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席(A席とE席)にあります。

N700系8両編成

壁と行く列車の旅
↑N700系8両編成による九州新幹線『つばめ』。 (鹿児島中央駅)

こちらは九州新幹線仕様のN700系です。普通車指定席の座席が2+2配置になり、ゆったりとしているのが特徴です。コンセントの位置はグリーン車は各座席に、普通車両は最前列と最後列の壁面と窓側の席にありますが、この窓側の席が自由席となる1号車~3号車はA席とE席、指定席となる4号車~8号車はA席とD席となります。

700系16両編成

徐々に数を減らし始めた700系。最大75編成あった16両編成の700系も残りは28編成となりました。700系のコンセントは2001年以降に落成したC25編成以降の編成と西日本仕様のB編成全編成に導入されており、残っているC編成はC46、C47~C60となっており全ての編成でコンセントを利用できます。しかし、コンセントの位置はグリーン車も普通車も最前列と最後列の壁面のみと数は少ないです。

スポンサーリンク

700系8両編成

壁と行く列車の旅
↑700系8両編成。もっぱら山陽新幹線区間と博多南線で運用中。 (博多南駅)

山陽新幹線でのみ運用される『Rail Star』のロゴがカッコイイ8両編成の700系です。現在ではほぼ『こだま』専属となっています。こちらの編成は全車普通車でコンセントの位置は最前列と最後列の壁面となります。ただし、『ひかりレールスター』での運用時には4人用個室の設定もあり、こちらの個室にもコンセントが設置されています。が、そもそも『ひかりレールスター』での定期運用が下り1本のみ(ひかり443号、新大阪20:30発→博多23:51着)となってしまいました。

500系

壁と行く列車の旅
↑山陽新幹線 500系『こだま』。編成は短くなってもイケメンは健在。 (博多駅)

運転最高速度300km/hを最初に達成した形式で、速さを徹底的に追及したデザインが老若男女問わず魅了している新幹線です。最近はハローキティーとのコラボで話題を呼んでいます。かつては『のぞみ』で300km/hの速度で駆け抜けた500系も現在は山陽新幹線区間のみの運用で『こだま』専属となっています。残念ながらコンセントの設置はありませんが、高速運転に全てを捧げた500系なら許せちゃう?余談ですが、6号車指定席車は元グリーン車で、シートはそのまま流用されており、乗り得となっています。

800系

壁と行く列車の旅
↑九州新幹線 800系『つばめ』。トップの写真はこの800系のもの。 (博多駅)

九州新幹線区間のみで運用される形式で、今のところ水戸岡鋭治氏がエクステリアデザインを手がけた唯一の新幹線です(N700系8両編成は内装のみ)。全車両普通車で座席は全車両2+2配置のゆったりしたものです。号車によりシートの模様や配色が異なり見る楽しさもあります。一部にはシート生地に本革を奢った編成も存在します。それは通称『新800系』の2号車で自由席となりますから乗り得です。さて、800系のコンセントの位置ですが、こちらは700系8両編成仕様と同じく各車両の最前列と最後列の壁面のみとなっております。

6.寝台特急列車

壁と行く列車の旅
↑『サンライズ瀬戸・出雲』のB寝台「ソロ」。右側にコンセントがある

日本各地を発着していた寝台特急も気が付けば『サンライズ瀬戸・出雲』だけになりました。こちらはA寝台、B寝台ともに各個室にコンセントがあります。しかし、指定席として販売されるカーペットカー「ノビノビ座席」にはコンセントはありません。

7.在来線特急列車

壁と行く列車の旅
↑特急『宗谷』号。新しめの車両だがコンセントはない。 (稚内駅)

在来線を走る列車に関しては種類が多いので一部のみ紹介します。

まずは東西空港アクセス特急から。特急『成田エクスプレス』は全車両全席にコンセントがあります。一方で関空特急『はるか』は逆にコンセントの設備はありません。意外なことに博多~宮崎空港を結ぶ特急『にちりんシーガイア』や札幌~稚内を結ぶ特急『宗谷』など5時間を超える長時間の乗車となる列車にもコンセントがなかったりします。ただし、特急『にちりんシーガイア24号』(宮崎空港発博多行)に関してはグリーン車のみコンセントがあります。

壁と行く列車の旅
↑特急『かもめ』。この車両で運転する『かもめ』にはコンセントがある。 (博多駅)

また、特急『ソニック』(博多~大分・佐伯)、特急『かもめ』(博多~佐賀・長崎)の885系車両で運転する列車は2号車指定席車にのみコンセントがあり、逆にグリーン車にはナシというパターンもあります。

このように、ほとんどの在来線特急列車ではコンセントの設備はあまり普及していませんが、JR西日本では車内のコンセントを拡充する計画を2015年に発表しており、683系車両で運転する『サンダーバード』(大阪~金沢)などではコンセントの追加工事を行っております。JR東日本でも普通列車グリーン車でのコンセント、車内WiFi拡充を打ち出しています。

8.おわりに

壁と行く列車の旅
↑霧島連山をバックに走る特急『きりしま』 (日豊本線 霧島神宮~国分間)

ザッとご紹介してまいりましたが、参考になりましたでしょうか?

そうそう、コンセントとともに忘れてならないのが、車内WiFiサービスですが、新幹線においては今のところ東海道新幹線の東京~新大阪間のみで利用できます。2018年6月28日にJR東海、JR西日本、JR九州の3社合同のプレスリリースで、2020年までに東海道・山陽・九州の各新幹線で車内WiFi「Shinkansen Free WiFi」を利用できるようにすると発表しました。これは500系にも700系にも導入される見込みで、そうなるとこれらの車両にもコンセントの追加工事があるかもしれません。このフリーWiFiは7月25日にはサービスを開始しており、導入済みの車両にはステッカーが貼りつけられているとのことです。

車内での暇つぶしにスマホやタブレットでゲームや電子書籍を閲覧したりするだけでなく、インターネットそのものが重要なインフラになっていくことを考えると、車内WiFiやコンセントが普及していくのかもしれませんね。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

スポンサーリンク

コメント

  1. 匿名 より:

    今回の記事は異色の観点で面白いですね
    ブックマークして出張の時に見比べてみます

    • 匿名 より:

      ありがとうございます。
      他の方の指摘にあるように、北陸新幹線は全席にコンセントがあります。

  2. もりけん より:

    あれ…北陸新幹線(かがやき)は全席にあったと記憶してるんだけどな…

    • より:

      ほぁぁぁぁぁ!!!!!マジぁぁぁぁぁぁ!!!!!
      お詫びして訂正して吊ってきます…。

  3. 匿名 より:

    かがやき全席にあるよ

    • 匿名 より:

      ですねー。
      交通新聞社の『JR時刻表アプリ』にも書いてました。
      ちょっと吊ってきます。

  4. 鉄分多めの匿名希望 より:

    細かい話ですが、H5系とE5系(2015年製造以降のU29編成以降)は、普通車でも全席に搭載されています。ただ割合的にU28編成以前のもののほうがまだ多いので、あればラッキーと考えるほうがよさそうです。

    • 匿名 より:

      あああああああ!!!!H5系去年乗ったのに気付かなかったぁぁぁぁぁぁ!!!!
      E5系投入時の資料を使った俺のバカチン!!
      というわけで吊ってきます。

  5. かぜ より:

    帰省するとき新幹線乗りますが、途中のトンネル内はネット不通なので諦めて寝るか生産的な作業をやってます

    • より:

      そう言えば、記事で取り上げた車内WiFiですが、新八代~鹿児島中央間はやっぱり繋がらないようです。トンネル区間が連続しますからねぇ。

  6. 匿名 より:

    JR東日本の中央線特急、「スーパーあずさ」、「かいじ」に充当される新型車は全席コンセント付になりました。時刻表に新型車で運行と書かれていれば新型車です。今年の帰省でお世話になりました。今後全ての「あずさ」と「かいじ」を新型に置き換えるそうなので、便利になりますね

    • より:

      E353系でしたっけ?
      流石に最新型は違いますねぇ。
      記事ではキハ261系『宗谷』を取り上げましたけど、実はダイヤ改正前に運転していたキハ183系運転の『サロベツ』にはコンセントがあったんですよw
      同じ車両を使っている『オホーツク』と『大雪』には付いてるかもしれません。

  7. なお より:

    すごく面白い!!
    いいねこんな記事

    昔、VAIO c1にモデムカード刺して九州旅行しましたw
    airH’は全然繋がらなかったのに携帯通信は意外と大丈夫でしたよ
    トンネルと山間部が敵w

    ちなみに記事もコメントも濃すぎて半分すら理解できません

    • より:

      いつものウインタブ記事よりも鉄分豊富でお送りしております。
      きっかけは先日500系『ハローキティこだま』を利用した妹から「コンセントないにょろ。」という一言だったんですけどね。てっきり山陽新幹線の全車両に付いてるものだと思ってましたw