かつては「PC、PDA/スマートフォンやアニメ好きが集まる街」という印象が強かった秋葉原ですが、2010年ころからは観光客も増え、かなり雰囲気が変わってしまいました。かのあゆはガジェットが好きになってからよく「ジャンク品だけど症状が比較的軽微で不具合に目をつぶればそのまま使えてしまう」PCやスマホをよく購入しに行っていたのですが、そういった商品を取り扱っている店舗は減少してしまい、代わりにメイドや怪しいアンケートの勧誘が増えたこともあって純粋に「オタク」趣味を楽しみたい人には過ごしにくい街になってしまいました。
それでも「秋葉らしい、昔ながらの雰囲気を残した店」はまだ多いので毎週のように自転車で通っています。この記事ではかのあゆが休日秋葉原で過ごす際に必ずチェックしている「ジャンク商品を取り扱っている」ディープな店を紹介します。
目次
1.イオシス路地裏店
最新の海外端末が発売から比較的すぐ購入できるだけでなく、中古スマホ・PCも激安価格で購入出来るイオシスですが、秋葉原では「路地オモテ店」「路地裏店」「中央通店」「買取センター」の4店舗を展開しています。
このうち「路地オモテ店」と「中央通店」では検品の段階で通常中古としては取り扱えなくなってしまった商品をジャンク品として販売しています。
また「路地裏店」ではジャンク商品の取り扱いを強化していて、Androidスマホ/タブレットやiPhone/iPadのみならず、PC(Windows/Mac)のジャンク品も多数取り扱っています。
以前記事を投稿した激安液晶割れGalaxy S22 Ultraを購入したのもイオシス路地裏店です。X(旧Twitter)の公式アカウントでも積極的に製品情報をポストしているので、チェックしておくと掘り出し物に出会えるかもしれません。
2.OraOrA!Returns
イオシス路地裏店のすぐ近くにあるお店で、かつては通常中古をメインに取り扱っていましたが、2022年2月のリニューアル後はジャンクPC専門店に転換しています。
ほぼ通常中古に近いコンディションの商品もありますが、中には「メインボードが抜かれているMacBook」といった文字通りのジャンク(=ガラクタ)品もあります。もちろんそのままではただの高級文鎮ですが、ディスプレイやバッテリーなどは正常に機能する場合がほとんどなので保守用パーツを探している方であればこういった商品も魅力的に映ると思います(場合によっては部品取りすら不可能という場合もありますが、本来のジャンク商品はそういうものです)。
個人的にはDellのLatitudeシリーズ、パナソニックのLet’s Noteシリーズといった法人向けモデルのジャンク品が多い印象を受けます。
3.秋葉原ラジオデパート(秋葉原最終処分場、家電のケンちゃん、CCコネクト等)
1950年創立と歴史が長い秋葉原ラジオデパートは「昔ながらの」電気街秋葉の雰囲気を最もよく残しています。PC、スマホなどのガジェットショップのみならず、電子部品や電子パーツ、真空管ラジオと言った商品を取り扱っている店舗も出店しているので見ているだけでも楽しめます。空気感もずっと変わっていないので安心できます。
かのあゆがよくチェックしているのは1階に出店している「家電のケンちゃん」と地下1階に出店している「秋葉原最終処分場」「CCコネクト」です。
「家電屋のケンちゃん」と「秋葉原最終処分場」は運営元が同じで、前者は68KやPowerPC、初期Intel CPU搭載モデルと言った「オールドMac」等を含むApple製品やメガドライブ、スーパーファミコンといった昔の家庭用ゲーム機などがメイン、後者は文字通りの「最終処分場」で部品取りすら出来ない本当にガラクタレベルの商品から比較的症状が軽微でそのままでも使えてしまうジャンク品を取り扱っています。
どちらも今の秋葉原ではまず見ることがなくなってしまった古い世代のノートPCやPCソフトも販売されていて、好きな人には本当にたまらないお店です。秋葉原最終処分場ではハードディスク、SSDやUSBメモリのデータ消去・メディア粉砕サービスも行っています。
CCコネクトは主にAndroidスマホ、タブレットやiPhone、iPadの通常中古、ジャンク商品を取り扱っていますが、たまにWindows搭載ノートPC/タブレットやChromebookを取り扱っています。
他のショップではあまり見かけない、赤ロム商品や液晶が完全に割れてしまった重度のジャンクスマホも販売されていますが、軽い液晶割れ、アウトカメラ使用不可、背面パネル割れなど比較的症状が軽微でそのまま使えてしまう製品がほとんどです。定期的にジャンク福袋を販売するイベントを開催していて、オンライン通販サイトもあるので秋葉原に行けない方でも取り扱っている中古・ジャンク商品を購入可能です。
4.アールガーデン秋葉原店
いわゆる「ジャンク通り」に出店しているお店で、中古Windows PC専門店です。通常中古も安価ですが、ジャンク商品も取り扱っていてかのあゆも2回ほどThinkPad X1 Carbon(4th Gen/5th Gen)を購入しています。
コンディションは軽微なものから「完全に起動しない」重度のものまで様々ですが、第7世代Core以前の機種であれば1万円未満、Windows 11のシステム要件を満たしている第8世代Core搭載機でもほとんどの場合2万円未満で販売されているので、かのあゆのように「使えればそれでいい!」という方や、自分で直せる方であれば必ずお宝に出会うことが出来るでしょう。
そのほかネットワーク機器や周辺機器も取り扱っています。
5.アキバパレットタウン
かのあゆが通い始めた2001年頃には既に存在していたお店です。その名の通りパレットにジャンクPCや周辺機器などが並べられているのが特徴で、保証がある通常中古も他店舗よりお買い得な価格で購入出来る場合が多いのでとにかく安い中古ノートを探しているのであれば前述のアールガーデンともども巡回ルートに入れて損はありません。
毎年元旦にはジャンクPCとアクセサリー類(中にはガジェットとは全く関係ない、100円均一で販売されているようなおもちゃが入っていることも)がセットになった福袋も販売されていてこの点も魅力的に感じています。雰囲気もかのあゆが通い始めた頃からほぼ変わっていないので安心できます。最近ではオンライン通販も始めています。
6.GENO QCPASS
かつておでんの自動販売機で有名だった東芝製品専門店「チチブデンキ」が出店していた建物の近くにある中古PC専門店です。よくセールを行っていて、今年の1月には法人向け故に数が少なく、中古市場ではまず見かけることがない富士通の6インチWindowsタブレット、ARROWS Tab V567/Pが1万円で販売されていたこともありました。
10月末にはハロウィーンセールとしてディスプレイに白シミがあり、OSがインストールされていないとはいえ、通常中古であればまだ1万円台後半で販売されているLet’s Note SZ6が6,980円(税込)で購入出来るセールを行っていて、かのあゆもついつい購入してしまいました。
古いモデルでも高価なMacBookのジャンク品も取り扱っていて、安いものでは1万円台から購入出来ます。オンライン通販も行っていますが、実店舗とは取り扱っている商品が一部異なるので秋葉原に行く機会があれば一度立ち寄ってみるとお得な製品に出会うことが出来るかもしれません。
7.まとめ
前述の通り大通り(中央通り)側は秋葉らしさが年々薄れてきてしまいましたが、それでもまだまだ「秋葉ならでは」のお店は残っています。正直見ているだけでも楽しいのですが、結局見るだけでは満足できずそのまま購入してしまうことが多いのが困りどころです(笑)
他にも土日のみ出店している露店や小さいジャンクショップなど、紹介したい店舗はあるのですが、キリがないので今回はかのあゆが秋葉に出かけた際に必ずチェックしにいくショップを中心に紹介しました。やっぱりいるだけで安心できる不思議な街なのは変わっていませんし、まだ来たことがない方は秋葉ならではの魅力に是非触れてほしいと思います。
コメント
心に響く記事をありがとうございます!
>>匿名さん
コメントありがとうございます!年々いろいろと少しづらくなってきてしまったと感じていますが、ガジェット好きにとって何も買わなくても楽しい街であることは変わっていないので、機会があれば是非行ってみてください!
大阪日本橋や名古屋大須もこの手の店はあるにはありますが、規模が小さいから東京秋葉原が羨ましいです
>>PYUさん
日本橋や大須にもディープな店があると聞いているので、むしろ一度は行ってみたいと思っているんですよね…
今のところその機会に恵まれていないのですが…来年時間がとれるようであれば有休を使って一度は日本橋、大須どちらかには寄りたいなぁと考えています。
そうなのですね
是非!