こんにちは、natsukiです。先日、「スローダンス アートフォトフレーム」という、ちょっと奇妙な製品をレビューしましたが、実は、Banggoodは、こういう科学キット的な製品を得意としています。私は、一個人としても海外通販でよく買い物をしますが、そのとき注意して探しているのは、子供と一緒に楽しめる製品です。中でも、科学キット系の製品というのは、親子で楽しみながら学べる(というのを口実にできる)ので、特に注目しています。すると、Banggoodというのは、他の通販サイトに比べて、その手の製品が非常に充実しているんですね。ウインタブでは、どうしてもPCやスマホといったデジモノから通販サイトを見ることになるので、なかなか各サイト全体の特色というのが見えにくいのですが、今回はいつもと違った視点で、Banggoodならではの製品群から、「これは!」と思えるラインナップを紹介してみたいと思います。
1.Banggoodならでは? の科学・工作系製品たち
それでは、Banggood得意の、科学キット系製品の中から、特に、「仕組みを楽しむ」要素が強い製品をピックアップしてみます。中には、あんまり関係ないのも混じっていますが、まあ、そこはノリで。商品名は、たいてい非常に長いので、適宜省略しています。
ホログラム投影用回転LED「iDiskk 3D Full Naked Eye Hologram LED Fan」
これ、ヤバいです。昨年末くらいに話題になった技術で、LEDをぶん回して立体的なホログラムに見せるというもの。「ホログラム」「回転」「LED」あたりで検索かけると、関係記事が大量にヒットすると思います。
どんなものかは、動画を見ると一目瞭然でしょう。
上海問屋に「LEDオリジナルメッセージ表示機能搭載 USB扇風機」というのがありますが、それをめっちゃ高度にした感じですね。
価格は、約35,000円(ただし、後述のようにセール対象で値引きされます)と高価ですが、よくよく調べてみると、これでも、破格の安さです。ただねぇ、この製品、個人で買ってもおそらく使いこなすのは大変です。まず、ホログラムのデータはどうするのか? それに、どこに設置するのか? 各種の設定は? 英語のマニュアルがついているとはいえ、まともに稼働させるハードルが高いことは想像に難くありません。個人で楽しむというよりは、業務用の製品と言えるでしょう。個人商店なんかをやっている方なら、この価格なら、真剣に導入を検討してみてもいいかもしれませんね。
この製品、8月13日までプロモーションセール、それ以降はクーポンセールの対象になっています。こういう製品を本気で推してくるあたり、Banggoodのこだわりを感じます。
製品ページ:iDiskk 3D Full Naked Eye Hologram LED Fan
なお、上海問屋のLED扇風機の簡易版も売っています。ただし、日本語のような2バイト文字に対応しているかどうかは分からないのがネックですが。
製品ページ:Digoo DG-TFB11
曲面鏡を利用したホログラムおもちゃ「3D Mirascope Hologram Chamber」
ホログラムつながりで、さっきはハイテクでしたが、いきなりレトロに。古典的なオモチャですね。内側が鏡面になっているお皿状の鏡を二枚あわせてUFO状にしたもので、中に入っている物体が、目の錯覚で穴の上に浮かんで見えるというもの。
仕組みは非常にシンプル。日本で買うと結構いいお値段するんですが、Banggoodなら、記事執筆時点で1,000円割ってます。
製品ページ:3D Mirascope Hologram Chamber Magic Box
自分で曲を作って流せる手回しオルゴール「DIY Hand-cranked Music Box」
これは、科学系とはちょっと逸れますが、比較的定番のDIY製品。専用の紙テープにパンチで穴をあけて、自分で曲を作れる手回しオルゴールです。Amazonをはじめ、扱っている通販サイトは多いですが、Banggoodはやっぱり安い。記事執筆時点で、約1,800円です。もちろん、追加の紙テープも売ってます。セットでどうぞ。
製品ページ:DIY Hand-cranked Music Box
製品ページ:専用紙テープ10枚セット
懐かしの地球ゴマ!「Gyroscope」各種
いわゆる、「地球ゴマ」です。今でも、実家に置いてありますが、幼少時に特に遊び倒した、個人的に印象深いオモチャの一つです。2015年に、日本国内での製造終了が終了したとのニュースに接したときは、寂しい思いをしたものです。その後、国内生産は再開されたものの、約2万円の超高級品となって、手軽に子供に買ってあげるようなものではなくなってしまいました。
Banggoodなら、やはり安価に手に入ります。もちろん、精度の面では劣るんでしょうけれど、価格としては、このくらいじゃないと手軽に買えません。1,000円ちょいの「Fidget Mechanical Gyro」と、「Colorful Hand Spinner Gyro」は、同等品かな? 後者の方が、100円ほど高い分、色を選べます。
ちょっと高め、とはいっても1,700円程度の「Retro Metal Precision Gyroscope CA TL001」は、もうちょい造りがしっかりして、回しやすいギアも付いています。写真で構造を見る限りですが、先の2つは、「軸受け」をねじで調整できないので、ゆがみに弱そうです。こちらは、軸受けをねじで調節できますね。使い込むとギアがつぶれそうな気もしますが、ひもで回せる穴がついているので、もしそうなっても使用に支障はありません。
それにしても、もともと、国産のタイガー商会の「地球ゴマ」も、価格はせいぜい1,000円から2,000円程度だったんですが(Amazonの価格を追跡するChrome拡張機能「Keepa – Amazon Price Tracker」で見るとよく分かります)、地球ゴマがこんなに入手しにくくなってしまうとは、時代の流れですね。
製品ページ:Fidget Mechanical Gyro
製品ページ:Colorful Hand Spinner Gyro
製品ページ:Retro Metal Precision Gyroscope CA TL001
簡易プラネタリウム「Night Star Light Projection Lamp」
お次は、簡易プラネタリウムです。っていうか、堂々と製品画像に載ってますが、中国語版「大人の科学」のふろくのバラ売りです。すでに5年前の号のものだし、中国版のものだし、いいの……か? しょせんは雑誌の付録なので、過度な期待は禁物ですが、約1,000円ですから。もっとちゃんとしたのはAmazonで4,000円くらいからあるので、性能よりも、工作を楽しむ方が主眼かな。
これ、先日まで在庫あったはずなんですが、現在は在庫切れのようです。ただ、今後の入荷予定はあるようですね。
製品ページ:Night Star Light Projection Lamp
スローダンス ネタで攻める「EleksSwing Slow Motion Machine」
こちらは、販売予定の製品。先日レビューした「スローダンス アートフォトフレーム」の同類品です。このネタは、Banggoodの一押しらしいですね(笑)。
「スローダンス アートフォトフレーム」が、ギリギリ「インテリア」としてもいけるかな? というデザインであったのに対し、こちらは完全に「実験器具」といったデザイン。まだ、販売予定ということですが、デザインで選ぶとよいでしょう。
製品ページ:EleksSwing Slow Motion Machine
2.もちろん、太陽電池工作やその他の電子工作も充実
太陽電池や、その他の電子工作系も、もちろん、安く、充実したラインナップがそろっています。ここは、非常に多様なので、個別の製品紹介は控えて、カテゴリー紹介にとどめておきます。
カテゴリーで「Tools, Industrial & Scientific > Lab & Scientific Supplies > Science Education」「Toys Hobbies and Robot > Learning & Education」や、「Toys Hobbies and Robot > Solar Energy」で絞り込んでみてください。ラインナップを見ているだけで楽しいですよ。電子工作系は、充実しすぎていて、狙いが定まっていないとカテゴリーを除いただけではよく分からないかもしれません。あと、正直、製品のカテゴライズが整理されきっていない部分があるので、意外なカテゴリーに意外な製品を見つけることもあります。
なお現在、「Science Education」カテゴリーの製品の一部は、クーポンセールもやっていまして、画像にも表記されているクーポンコードで対象製品が15%OFFになります。
先日レビューした「Slow Dance アートフォトフレーム」も、クーポンの対象になっています。
クーポンコード:688e1c
クーポンセールページ:Back to School! Science & Education
3.まとめ
個人的に、国内外の通販サイトの中でも、こういう大人も子供も楽しめる科学キットの品揃えでBanggoodの右に出るところは無いと思っています。ただ数をそろえればいいってもんじゃ無く、カテゴリーを見ているだけで、手に取ってみたくなるようなワクワク感がある。フリー参入型のAmazonや楽天と違って、Banggoodの場合はサイトとしての「目利き」で製品ラインナップをそろえているわけで、ざっと見ただけでも、科学キット系の品ぞろえは、並々ならぬ熱意とセンスを感じます。人体模型とエンジン模型の、これでもかという充実っぷりには、凄まじいものがあります。
先日レビューした「スローダンス アートフォトフレーム」とか、今回取り上げた「iDiskk 3D Full Naked Eye Hologram LED Fan」とかは、はっきり言ってどう考えても「売れる」製品とは思えません。けれど、いずれも、科学的な仕組みを応用した製品として、非常にトキメくものがありますよね。こういうのを外さずラインナップにそろえるあたりが、さすがはBanggoodというところでしょう。
ということで、こういう科学キット系が好きならば、Banggoodは要チェックです! たまには、デジモノ以外のラインナップを見てみると、それぞれの通販サイトの個性が見えて、新たな発見もありますよ。
コメント
地球ゴマはもはや「懐かしい」オモチャになってしまいましたね。
中国の通販サイトで販売されている(ここで紹介されている)のは確かに安いですが、どれもアメリカ製やイギリス製のほぼ忠実に真似た模造品(パクリ)と分かるもの。
できればオリジナルの方がいいですし、東急ハンズで安価に購入できますよ。
情報ありがとうございます。ハンズでは売っているんですね。見てみたらネット在庫は売り切れにorg… いまや、入手難度の高いオモチャになっていましたね。
東急ハンズでいま手に入るのは「SGジャイロクラシック」です。中国製で、日本製の地球ゴマのレベルはないですが値段相応でしょう。
「Fidget Mechanical Gyro」はまんま米国テドコー社製のコピー品(ゴールド色も昔一時期出していた)で、全店にあるかどうか分かりませんが東急ハンズでオリジナルを手に入れました。
「Retro Metal Precision Gyroscope」は英国製のコピー品でキックスターターに出ていたものですがもう廃番となりました。
いずれにせよ精度のいい高級品か、そこそこの廉価版か二極化で、あとは個人の良心の問題でしょう。
詳しい情報ありがとうございます。
要は、値段と品質が比例するという当たり前の状況になったということですよね。安くても丹精込めてという、職人気質的な日本のものづくりがグローバル化で淘汰されていくことには寂しい思いもありますが、その職人気質への期待が日本の労働環境のブラック化を促してきたのも、実体験として身につまされているので、気持ちは複雑です。
実際問題、買う側からすれば、子供にプレゼントしたいと思ったときに、数万円というのはとても買えないです。「SGジャイロクラシック」や「Retro Metal Precision Gyroscope」あたりが、現実的には納得のいく製品だと思います。
丁重なご返信に御礼申し上げます。その後の進展ですが、日本のアマゾンで「Fidget Mechanical Gyro」(又は「Colorful Hand Spinner Gyro」)が販売されておりました。749円で買えるという、〝いい〟時代になりましたね(笑)
ただ購入された方のレビューを拝見すると、「精度が悪すぎ」「最悪の商品」「安かろう悪かろうの典型」と厳しいコメント。
親が子どもに何を買い与えるかという観点からすれば、安くて精度の悪いオモチャか、高くても品質の良いマシンか、子どもにとって何が良いのか、実は親側の選択眼が問われるということでしょうね。
コメントありがとうございます。やっぱり、軸受け部分がネジ式になっていなくて溶接してある時点で、品質は妥協するしかないんでしょうね。ただ、どのみち、子供のオモチャとしてみた場合は、落とすなというのは無理な話で、むしろ落としまくって学ぶものなんで、タイガー商会のものだろうとある程度ゆがむのは時間の問題だったりするんですよね(数万円のは知りません、かつて販売していた2,000円程度のものです)。「Retro Metal Precision Gyroscope CA TL001」や、コメントで紹介のあった「SGジャイロクラシック」は、実際の精度は手に取ってみないと分かりませんが、構造を見ても「Fidget Mechanical Gyro」より「ワンランク上」の製品であることは間違いないと思います。買うならこっちかなぁ。