NECが15.6インチスタンダードノート「LAVIE N15」を発売します。NECの15.6インチで、おそらく主力モデルになると思われることから、かなりのワイドバリエーションです。CPUの型番で言うと、IntelはCeleronからCore i7まで、AMDは3020eやAthlonからRyzen 7のExtreme Editionまでと、「ノートPC用のCPUのほとんど全部じゃん(いやこれはオーバーですけど)」と思うくらいのワイドさです。スペック説明が少しめんどくさいことになってしまいますが、概略をご説明します。
1.スペック
LAVIE N15(LAVIE Direct N15) | |
OS | Windows 10 Home / Pro |
CPU |
AMD AMD 3020e/Athlon Silver 3050U/Ryzen 5 4500U/Ryzen 7 4700U/Ryzen 7 Extreme Edition Intel Celeron 5205U/Pentium Gold 6405U/Core i3-10110U/Core i5-10210U/Core i7-10510U |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB/8GB/16GB/32GB |
ストレージ |
500GB/1TB/2TB HDD・256GB/512GB/ SSDなど ストレージ2基搭載可、Optaneメモリー搭載可 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ/ブルーレイ |
ディスプレイ |
15.6インチ(1,366 × 768)/(1,920 × 1,080) IPS・非IPSあり |
ネットワーク |
802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5 ax規格非対応モデルあり |
入出力 | USB 3.1 Type-C、USB 3.0 × 2、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 稼働時間 約6時間 |
サイズ | 362.4 × 253.8 × 22.7 mm |
重量 | 2.2 kg |
LAVIE N15というのは量販店向けのカタログモデルの名称で、NEC Directで販売されるカスタマイズモデルは「LAVIE Direct N15」「LAVIE Direct N15(R)」「LAVIE Direct N15(A)」という名称になります。CPUがIntelだと「ただのN15」、AMD Ryzenだと「N15(R)」、Ryzen以外のAMDだと「N15(A)」となるのですが、この記事ではカスタマイズモデルをひとまとめにしてご紹介します。
カスタマイズモデルなので、注文時にシステム構成を変更可能です。CPUは上に記載の通り、非常に多くの種類から選べます。また、「Ryzen 7 Extreme Edition」という型番はウインタブでは初となりますが、Ryzen 7 4700Uが8コア8スレッドであるのに対し、Extreme Editionは8コア16スレッドとなっていて、ベンチマークスコア等は現状入手できていないものの、相当な高性能モデルであると思われます。すごいですよね、ノートPC用のCPUで8コア16スレッド。ちなみにゲーミングノートなどに使われる末尾HのRyzen 7やRyzen 9(第3世代)も8コア16スレッドです。
CPUがこういうラインナップなので、RAMとストレージの選択肢も非常に広くなっています。ただし、RAMに関してはCeleronやAMD 3020e、Athlonだと最大で8GBまでとなりますし、逆にRyzenモデルだと4GBは選べないなどの制約はあります。
ストレージは非常に多彩な選択肢があります。RAMと同様、選択するCPUによる制約はありますが、HDDのみ、という構成からSSD+HDD、また、Optaneメモリー+HDDなど、ニーズに合わせて選べます。
ディスプレイは15.6インチでHD解像度(CeleronとRyzen以外のAMDのみ)、FHD解像度、IPS液晶のFHD解像度と、合計で3種類が設定されています。
入出力ポートはUSBが合計で3つ、HDMIに有線LANと、スタンダードノートに求められる水準はクリアしていると思います。ただ、15.6インチノートの場合、USBポートを4つ装備する製品も珍しくないので、「あと1つ」あればもっと良かったかもしれません。個人的にはこれで十分だと思いますけどね。
サイズは2020年の15.6インチとしては標準的だと思います。大きすぎることもなければコンパクトとも言えませんし、重量の2.2 kgというのは2キロ切りの15.6インチが増えている中、やや重いとも言えます。
2.筐体
最初に天板とカラーバリエーションから。「パールホワイト」「カームレッド」「ネイビーブルー」「パールブラック」の4色がありますが、AMD版のRyzen以外のモデル「N15(A)」はパールブラックのみとなります。また、カタログモデルには「パールブラック」の設定がなく、この色のみカスタマイズモデル専用です。 筐体のデザインはNEC側で「LAVIE VEGAシリーズ、LAVIE Pro Mobileなどと共通」と説明していて、豪華というよりはシンプルで機能的に美しい、という感じですね。
正面から見たところです。この画像は顔認証に対応するIRカメラ搭載モデルのものですが、下位モデルは顔認証に対応していませんのでご注意ください。左右のベゼルは細く、全体的にスクエアな雰囲気があります。実重量2.2 kgというのは置いておいて、軽快な印象があります。
キーボードです。キーピッチ19mm、キーストローク1.7mmのJIS標準配列103キーと開示されています。キートップ中央に窪みをつけた「シリンドリカル構造」が採用され、「静音設計」とのことです。また、バックライトについては説明がなかったので、おそらくバックライトは非搭載と思われます。
最近のノートPCにはよく見られるリフトアップヒンジ構造が採用されています。ヒンジ開口時に天板後部が底面に潜り込み、キーボード面に適度な角度がつく構造ですね。
側面と入出力ポートの配置です。光学ドライブを搭載していることもあり、入出力ポートはすべて左側面に集中しています。使い勝手という点では少しマイナスかもしれません。右側にUSBポートが1つでもあればよかったですね。
3.価格など
NEC LAVIE N15のカスタマイズモデルLAVIE Direct N15、N15(R)、N15(A)はNEC Directで販売中で、7月11日現在の価格はIntel CPU搭載のN15が115,000円(税込み126,500円)から、AMD CPU搭載のN15(A)が68,800円(税込み75,680円)から、AMD Ryzen搭載のN15(R)が142,800円(税込み157,080円)から、となっています。また、製品ページにクーポンコードが記載されていて、実際にはこの価格から16%OFFで購入可能です。
LAVIE Direct N15はカスタマイズ余地も大きく、より高い性能を志向する人にはRyzen 7 Extreme Editionが選べますし、エントリークラスのAthlon Silver 3050Uは「非Core i、非Ryzen」のCPUとしては高性能と言えますので、一度じっくり構成をチェックしてみてはいかがでしょうか。
4.関連リンク(NEC)
LAVIE N15 スタンダードノートPC
LAVIE Direct N15(A) エントリーノートパソコン
LAVIE Direct N15(R) ハイスペックノートパソコン