MSIが6月7日にグローバル・オンライン発表会を開催し、同社ゲーミングノートのトップモデル、「Titan GT77 12U」を発表しました。「いかつい」デザインのゲーミングノートは少なくありませんが、その中でも「最上級にいかつい」Titanは、日本向けモデルだと2019年に第9世代CoreプロセッサーとGeForce RTX20シリーズを搭載する現行モデル「GT76 Titan」が発売されて以来、しばらくの間モデルチェンジされずにいました。しかし今回、ついに「戻って」きました!
1.Titan GT77 12U スペック
スペック表
Titan GT77 12U | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i9-12900HX |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070Ti / RTX3080Ti いずれも”Laptop” |
RAM | 最大128GB(DDR5、4スロット) |
ストレージ | M.2 PCIe Gen 5 SSD×4スロット (うち1スロットはPCIe Gen5に対応) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ(3,840 x 2,160)120Hz, IPS相当 |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 × 3、HDMI、mini Displal Port、SDカードリーダー、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 99Wh |
サイズ | 397 x 330 x 23 mm |
重量 | 3.3 kg |
コメント
Titan GT77 12Uは現時点で国内向けモデルが発表されておらず、MSIのグローバルサイトの製品ページをもとにスペック表を作成しました。CPUは第12世代のCore i9-12900HX、GPUはGeForce RTX3070Ti/RTX3080Tiです。MSIによれば「オーバーブースト・テクノロジーにより最大250W(CPU75W、GPU175W」での動作が可能」とのことでしたが、具体的なパフォーマンス向上については現時点でなんとも言えません。ともあれ、ノートPCとしては最上位の構成であることは間違いありません。
RAMとストレージ容量については容量が開示されていなかったものの、RAMはスロットが4つ、SSD用にもM.2 スロットが4つと、とてもノートPCとは思えない拡張性を備えています。
ディスプレイは17.3インチで4K解像度、リフレッシュレートは120 Hzです。これだけのスペックの製品ですから、解像度を落としてでもリフレシュレートを上げるべき、と考える人もいるかもしれないですね。ただ、4Kで120Hzというのはすごいと思います。
サイズは大きく変わりました。従来モデルと比較してみます。
Titan GT77 12U:397 x 330 x 23 mm / 3.3 kg
GT76 Titan:397 × 330 × 42 mm / 4.2 kg
タテ・ヨコサイズは全く変わっていないものの、「半分くらいの厚さになった」のと「1キロ近くも軽くなった」のはちょっと驚きです。これなら気軽にカフェに持ち込んでPC作業ができそうです(冗談です、冗談)。
2.Titan GT77 12U 筐体
Titanは大型のゲーミングノートですが、従来モデルからディスプレイのベゼル幅は非常に細くなっていました。ニューモデルになってもその点は変わりません。ただ、キーボード面を見ると、かなりスリムになっているのがわかります。従来モデルは「山みたい」でしたから。
Titanらしさが感じられるのはこのアングルでしょうね。ヒンジが前方に位置し、後部に大きなオーバーハングがあります。背面の通気口と天板のMSIロゴはイルミネーション対応し、カラフルに発光させることができます。
Titanには特別な冷却システム「Cooler Boost Titan」が搭載されています。冷却ファンはなんと4基。従来モデルも4つのファンを搭載していましたが、おそらくファンを新設計にすることによって薄型化を実現したものと思われます。よく冷えそうですよね…。
キーボードの拡大画像が入手できませんでしたが、グローバルサイトの製品ページでは「Cherry Mechanical Per-Key RGB Gaming Keyboard by SteelSeries」と開示されていました。つまり、SteelSeries製でCherry MXスイッチを採用したメカニカルキーボード、Per-Key RGBバックライト搭載です。Cherry MXスイッチは「Ultra Low Profile」タイプとのことで、Cherry公式サイトの説明によれば「Tactile and audible」なので、もちろんゲームプレイをはじめ、とても気持ちのいい打鍵感が得られそうですが、街のカフェで使うと飲みかけのコーヒーが飛んでくるかもしれません。
側面と入出力ポートの配置です。Titan GT77 12Uは背面が全て通気口、というデザインなので、ポート類は左右側面のみです。USBポートは合計で5つ、うち2つがThunderbolt 4と高速規格ですし、映像系でもHDMIのほかminiDPも装備しています。また、SDカードリーダーがついているのはクリエイターにはありがたいでしょう。
3.Titan GT77 12U 価格など
MSI Titan GT77 12Uの発売日、価格は明らかになっていません。「一部の地域では早期割引価格と予約開始日が明らかになっている」とのことでしたが、現時点で日本での発売情報はありません。ちなみに従来モデルの発売時の価格は税込み539,784円でした。
どなたにでもおすすめ、と言える製品ではありませんが、ガジェット好きな人なら一度は手に取ってみたい、見た目も性能もスゴイ!ノートPCだと思います。
4.関連リンク
Titan GT77 – 12U:MSIグローバルサイト