MSIが15.6インチのゲーミングノート「Bravo 15」にバリエーションを追加しました。Bravo 15はつい先日ウインタブでも実機レビューを掲載しましたが、AMD製のCPUとGPUを組み合わせた、「ちょっと異色」のゲーミングノートです。
MSI Bravo 15の実機レビュー - CPUもGPUもAMD製!日本ではまだレアなシステム構成のエントリー・ゲーミングノート。期待以上の実力を見せてくれました!
先日のレビュー機は「Ryzen 5 4600H/Radeon RX 5300M」という組み合わせで、これでも「Core i7-10750H/GeForce GTX1650」の組み合わせに勝るとも劣らない実力を見せてくれました。今回ご紹介する「Bravo-15-A4DDR-056JP」という型番のニューモデルは筐体こそ既存のBravo 15と同じですが、CPUとGPU、そしてディスプレイ品質がワンランクアップしたものになっています。
1.スペック
Bravo 15(A4DDR-056JP) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 4800H |
外部GPU | AMD Radeon RX 5500M(4GB) |
RAM | 16GB(最大64GB) |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD(空きスロット1) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ (1,920 x 1,080) 144Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C × 2、USB 3.2 Gen 1 Type-A × 2、HDMI、オーディオジャック、有線LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 51Whr |
サイズ | 359×254×21.7mm |
重量 | 1.96 kg |
CPUは第3世代(4000番台)のRyzen 7 4800HでGPUはRadeon RX 5500Mと、従来モデルからそれぞれワンランクアップとなっています。Radeon RX 5500MのVRAMは4GBで、ウインタブではまだこのGPUを試したことはありませんが、RX 5300Mのテストをしてみた印象として、RX 5500MはおそらくGeForce GTX1660TiあるいはRTX2060といい勝負くらいの実力があるのではないか、と思っています。
RAMは16GB、ストレージは512GB SSDで、ここは従来モデルと変わりません。また、RAMとストレージに関してはMSI指定販売店で増設が可能となっています。
そしてディスプレイです。15.6インチのFHD解像度というのは従来モデルと同じですが、リフレッシュレートが144 Hzとなりました。ニューモデルはCPUとGPUの性能が大きく上がっていますので、FPSゲームなどで高いフレームレートが出ると思います。なので、144 Hzというリフレッシュレートは非常に有意義だと思われます。
それ以外のスペックに変更はありません。Wi-Fi6に対応し、必要十分な数の入出力ポートを備えており、ゲーミングノートとして不満を感じる可能性が非常に少ない構成と言えるでしょう。
2.筐体
筐体は従来モデルと変わっていないようです。そのため、先日の実機レビュー記事が参考になると思いますので、あわせてご覧ください。ここでは先日撮影した従来モデルの画像を使って、ごく簡単にご説明します。
正面から見たところです。いろんな意味でMSIっぽいと言いますか、左右ベゼルは十分に細く(4.9 mm)、上下のベゼルはやや太めです。特に上部ベゼルは中央が少し盛り上がった形状になっていて、ゲーミングノートっぽさを感じさせてくれます。
キーボードは日本語配列で、15.6インチサイズながらテンキーがありません。バックライトは赤のシングルカラーで、キートップの印字色およびキートップ側面も赤に塗られていますので、バックライト点灯/非点灯に関わらず「赤いキーボード」ということになります。
キーピッチはやや広めの約19.5mm(手採寸なので、多少の誤差はあります)、ゲーミングノートのキーボードらしく、たてつけがよく静音なものです。
左右側面です。USBポートが全て右側面にあるという、やや特殊なレイアウトになっていて、使用感には少しクセを感じると思います。
3.価格など
MSI Bravo 15(A4DDR-056JP)は8月21日の発売予定で、MSI指定販売店であるPCショップアークではすでに予約注文を受け付けています。8月6日現在の価格は税込み143,800円です。
実機をテストしていない状況で、少し乱暴なことを言わせていただくと、この製品の性能は「Core i7-10750H/GeForce GTX1660Ti」搭載のゲーミングノートと互角以上(個人的にはそれよりも上と推測します)だと思っています。その前提で言えば143,800円という価格は「低め」と言えるでしょう。
また、RAMやストレージ容量も十分(できればストレージは1TBほしかった)ですし、従来モデルでは少しだけ気になったディスプレイのリフレッシュレートも144 Hzになっていますので、かなり快適なゲームプレイが楽しめると思われます。
4.関連リンク
BRAVO 15:MSI公式サイト 製品紹介ページ
MSI ゲーミングノート Bravo-15-A4DDR-056JP:PCショップアーク