MSIがゲーミングノートを一挙に6機種も発表しました。後日じっくり紹介記事を書いてみたいモデルばかりなのですが、取り急ぎ各機種の概要をご紹介します。エントリーからウルトラハイエンドまで、幅広いレンジをカバーしていますし、「全モデル」CPUはTiger Lake-H(5月11日リリースのもの)、GPUはGeForce RTXシリーズを搭載しています。いずれも5月20日以降、順次発売とのことです。
目次
1.GE76 Raider
スペック表
GE76 Raider | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i9-11980HK |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070 NVIDIA GeForce RTX3080 |
RAM | 32GB |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ(1,920×1,080)360Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2、USB3.2 Gen1 × 2、オーディオジャック、HDMI、MiniDisplayPort、LAN(RJ45)、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(207万画素) |
バッテリー | 99.9Whr/6,250mAh |
サイズ | 397 × 284 × 25.9 mm |
重量 | 2.9 kg |
バリエーションモデルと価格
・GE76-11UH-595JP:RTX3080:470,000円前後
・GE76-11UG-596JP:RTX3070:380,000円前後
※MSI発表の税込み市場想定価格
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今回発表された6機種のうち、最高性能を誇る「ウルトラハイエンド」モデルです。CPUは5月11日にリリースされたばかりのTiger Lake-Hの最上位モデルCore i9-11980HK、GPUもGeForce RTXシリーズ最上位のRTX3080を選べます。
さらに、ディスプレイのリフレッシュレートはなんと360 Hz。eSportsのトッププレイヤーに向く、最高性能・最高品質の製品です。
GE76 Raider:MSI製品紹介ページ
2.GS66 Stealth
スペック表
GS66 Stealth | |
OS | Windows 10 Pro |
CPU | Intel Core i9-11900H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920×1,080)300Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen2 × 3、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 99.9Whr/6,250mAh |
サイズ | 358.3 × 248 × 19.8mm |
重量 | 2.1 kg |
バリエーションモデルと価格
・GS66-11UG-1026JP:333,000円前後
※MSI発表の税込み市場想定価格
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GS66 StealthもMSIゲーミングノートの中ではハイエンドなモデルです。GE76 Raiderと比較するとスペックは若干落ちますが、CPUはTiger Lake-HのCore i9-11900H、GPUもGeForce RTX3070、そしてディスプレイのリフレッシュレートは300Hzですから、トップクラスのパフォーマンスを見せてくれるはずです。
また、GE76 Raiderが17.3インチと大型で重量もかなり重いのに対し、GS66は15.6インチサイズで厚さ19.8 mm、重量も2.1 kgと、ハイスペックなゲーミングノートとしては薄型に仕上がっていますし、外観もやや落ち着いたものになっていますので、ビジネスシーンでも映えるデザインと言えます。
GS66 Stealth 11U:MSI製品紹介ページ
3.GP76 Leopard
スペック表
GP76 Leopard | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-11800H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ(1,920×1,080)240Hz/144Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 × 3、オーディオジャック、HDMI、MiniDisplayPort、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 65Whr/4,160mAh |
サイズ | 397 × 284 × 25.9 mm |
重量 | 2.9 kg |
バリエーションモデルと価格
・GP76-11UG-322JP:リフレッシュレート240 Hz:260,000円前後
・GP76-11UG-326JP:リスレッシュレート144 Hz:250,000円前後
※MSI発表の税込み市場想定価格
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GP76 Leopardは17.3インチのハイスペックマシンで、筐体デザインは上にご紹介したウルトラハイエンドモデル「GE76 Raider」によく似ています(サイズも同じ)が、イルミネーションなどが簡略化されていますね。また、バリエーション展開がちょっと面白くて、CPUとGPUは共通、ディスプレイのリフレッシュレートのみが異なります。プレイするゲームのジャンルに合わせてバリエーションモデルを選択する、ということになるでしょう。
CPUとGPUの性能はもちろん、通信周りではWi-Fi6E(6GHz帯)に対応し、キーボードもSteelSeries製のPer-Key RGB 日本語キーボードを装備するなど、ゲーマーにとって重要な周辺装備も非常にしっかりしています。私はGP65 Leopardという、このシリーズの旧モデルの15.6インチ版を使っていますが、パフォーマンス、デザインともすっかり別次元になってしまいました。
GP76 Leopard 11U:MSI製品紹介ページ
4.Katana GF76
スペック表
Katana GF76 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-11800H |
GPU | NVIDIA GeForce 3050Ti |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 17.3インチ(1,920×1,080)144Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 53.5Whr/4,562mAh |
サイズ | 398 × 273 × 25.2 mm |
重量 | 2.6 kg |
バリエーションモデルと価格
・Katana-GF76-11UD-470JP:178,000円前後
・Katana-GF76-11UD-471JP:178,000円前後
※MSI発表の税込み市場想定価格
※同一スペックで、販売店によって型番が異なる
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この「Katana」と下にご紹介する「Sword」は歴史ゲームなどのイラストレーターで知られる長野 剛氏とのコラボレーション・モデルです。CPUはもちろん最新のTiger Lake-H、GPUも最新型番であるGeForce RTX3050Tiを搭載します。GeForce RTX3050Tiはウインタブでは実機を試用した経験がありませんが、「RTX」なのでリアルタイムレイトレーシングやDLSSに対応するミッドレンジのGPUです。
Katana GF76は17.3インチサイズで、今回発表のニューモデルの中では中位クラスの価格帯となりますが、ゲーミングだけでなく、画像・動画編集などのクリエイティブ・ワークにも向く製品と言えます。
Katana GF76:MSI製品紹介ページ
5.Sword 15
スペック表
Sword 15 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i7-11800H |
GPU | NVIDIA GeForce 3050 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920×1,080) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 53.5Whr/4,562mAh |
サイズ | 359×259×24.9mm |
重量 | 2.2 kg |
バリエーションモデルと価格
・Sword-15-A11UC-069JP:156,000円
※MSI発表の税込み市場想定価格
※MSIストア専売モデル
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ニューモデル6機種のうち、最も「見た目が違う」モデルがSword 15です。上にご紹介したKatanaと同様、イラストレーター長野 剛氏とのコラボレーション・モデルです。スペックのほう、この記事の他機種との比較では最も低いものになっていますが、CPUはTiger Lake-HのCore i7-11800Hですし、GPUもGeForce RTX3050(リリースされたばかりの最新型番)ですから、決して低性能ではありません。
しかし、白いボディの15.6インチの筐体サイズ、ということで、「いかにもゲーミングPC」という雰囲気ではありませんので、クリエイターやビジネスマン、またご家庭用としても使いやすい製品だと思います。個人的には、外観が最も特徴的なこの製品をぜひ手にとってみたいと思いますね。
Sword 15:MSI製品紹介ページ
6.Pulse GL66
スペック表
Pulse GL66 | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7-11800H |
GPU | NVIDIA GeForce 3050Ti NVIDIA GeForce 3060 |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB/1TB M.2 NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920×1,080)144Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB3.2 Gen1 × 2、USB2.0、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 53.5Whr/4,562mAh |
サイズ | 359×259×23.95mm |
重量 | 2.2 kg |
バリエーションモデルと価格
・Pulse-GL66-11UDK-066JP(MSIストア専売モデル)
Win10 Pro/RTX3050Ti/16GB/512GB:180,000円前後
・Pulse-GL66-11UEK-068JP
Win10 Home/RTX3060/16GB/1TB:230,000円前後
※いずれもMSI発表の税込み市場想定価格
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ウインタブでも何度か実機レビューをしたGL63/GL65シリーズの後継モデルと思われますが、製品名に「Pluse」がつきました。
このように天板も「Pulse」という感じのデザインに改められています。
もともとGL63シリーズはMSI製品としては比較的手頃な価格で購入ができ、CPUやGPUだけでなく、冷却性能やキーボード品質など、基本機能が非常に充実したモデルですが、Pulse GL66はCPUにTiger Lake-HのCore i7-11800Hを、GPUにGeForce RTX3050Ti/RTX3060を搭載する「新しいスペックの」ミッドレンジマシンです。冷却システムはおなじみのCooler Boost 5で、キーボードバックライトはマルチカラーとなりました。
この製品にはMSIストア専売のモデルも用意され、こちらは価格もかなり低めに設定されています。
Pulse GL66:MSI製品紹介ページ
7.関連リンク
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