MSIがミニPC「Cubi NUC AI 1UMG-050JP」を発表しました。CPUにCore Ultra (シリーズ1)を搭載し、ビジネスや教育、医療、公共サービスなど多様なシーンでの活用を想定した高性能・省スペースな製品です。
1. スペック表
項目 | 仕様 |
---|---|
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel Core Ultra 7 155H |
RAM | 16GB (8GB ×2、DDR5、最大64GB) ※空きスロットなし |
ストレージ | 512GB (M.2 NVMe) ※M.2 2242 NVMe空きスロット×1 |
ディスプレイ | なし |
無線通信 | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.3 |
インターフェース | USB Type-C (Thunderbolt 4)×2 USB 3.2 Gen 2 Type-C USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 HDMI 2.1×2、LAN (RJ45)×2 |
カメラ | なし |
バッテリー | なし |
サイズ | 119.6×115.2×37.5 mm |
重量 | 0.55 kg |
2. OS/CPU
OSはWindows 11 ProでCPUはCore Ultraシリーズ1 (Meteor Lake)のCore Ultra 7 155Hです。最新型番ではありませんが、末尾がHなので内蔵GPUは高性能なIntel Arcですし、AI処理チップNPUも内蔵しています。
Passmarkが公表しているベンチマークスコアです。参考のため、最新型番のCore Ultra 7 255H(Arrow Lake-H)、Core Ultra 7 255U(Arrow Lake-U)、Core Ultra 7 258V(Lunar Lake、Copilot+ PC対応)のスコアも掲載しました。
シングルスレッド性能は最新型番に及ばないものの、マルチスレッド性能(CPU Markの数値)はArrow Lake-U、Lunar Lakeを上回っています。また、このスコアにはGPUとNPUの性能が反映されていませんが、Core Ultra 7 155Hは、少なくともArrow Lake-Uよりは高いグラフィック性能を備えています。
3. RAM/SSD
RAMは16GBでデュアルチャネル、最大64GBまで搭載可能です。また、SSDは512GB、M.2 2242の空きスロットがあります。なお、MSIの「ノートPC」の場合、ユーザーが筐体内部にアクセスすると保証が切れてしまいますが、この製品に関してはメーカーサイトに注意書きのようなものはなく、開口により保証が切れてしまうのか否かは不明です。
4. 筐体
前面(画像上)と背面(画像下)です。背面のUSB Type-Cポートは2つともThunderbolt 4、前面のUSBポート3つはすべてGen2規格(転送速度10Gbps)です。USBポートについては「規格は高いがType-Aの数は少なめ」ですね。他にはHDMIポートが2つ、有線LANポートも2つあります。最大4画面の映像出力が可能です(Thunderbolt 4×2、HDMI×2)。
それと、背面の左下に「Power Link」と書かれていますが、これは「対応するモニターと接続すればモニターの電源ボタンと連動してPCの電源をオン/オフすることが可能」というものです。
画像上が左側面、下が右側面ですが、左側面にセキュリティロックスロットと、あと「よくわからない」ポートがあります。MSIでは有線リモコンのついたミニPCも扱っているため、このポートはリモコン用かもしれません。
筐体は樹脂製で、一部(37.25%)再生プラスチックが使われており、サステナビリティを意識したものになっています。
5. 価格など
MSI Cubi NUC AI 1UMG-050JPは8月28日の発売予定でMSI公式ストアやAmazon、PCショップ、家電量販店などで販売されます。8月26日現在、MSI公式ストアとAmazonでは予約販売が開始されていて、価格は137,800円です。
GEEKOMやGMKtecなどの中国メーカーよりも少しお高めですが、MSI製であることを考慮すれば妥当な価格なのでは?と思います。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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