こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。マウスコンピューターの8インチWindowsタブレット「WN801V2-BK」ですが、低価格ながら充実したスペックで大人気のようですね。このWN801V2のOSをWindows 8.1 Proにアップグレードしたモデル「WN801V2-Pro-BK」が追加されました。さっそく詳細をチェックしてみましょう。
1.スペック
補足します。OSがWindows8.1 Proになっているほかは、WN801V2-BKとまったく同一のスペック、と言いたいところですが、ひとつだけ注意しておかなくてはならないことがあります。WN801V2-BKはOffice Home&Businessが付属していましたが、WN801V2-Pro-BKにはOfficeはつかず、オプション扱いとなります。
あとは2モデルの差はありません。サイズや重量、外観も変わりません。
2.Windows 8.1 Proについて
ごく一部の製品を除き、Windowsタブレットに使われているOSは「Windows 8.1(with Bing)」です。Pro版との対比で、以下「無印」といいます。無印とProの主な差異は
・デュアルプロセッサー(1台のPCにCPUを2つ)に対応
・リモートデスクトップに対応
・仮想化技術であるHyper-Vに対応(64ビットOSのみ)
・最大メモリ容量が無印は128GB、Proは512GB
・Active Directory(ネットワーク管理)に対応
などです。WN801V2-Pro-BKは32ビットOSを使っているので、Hyper-Vには対応しません。またデュアルプロセッサーとかRAM512GBとかは現在の8インチタブレットとしては別世界の話ですね。リモートデスクトップについても、クライアント(操作する側)は無印でも可能で、サーバー(操作される側)がPro版でないとダメ、ということなので、リモートでタブレットを操作する場合にPro版が入ってないとできない、ということです。Active Directoryについては、企業などでネットワーク管理するときに使うものなので、個人として利用する場合はあまり使うことのない機能だと思います。
ということで、WN801V2-Pro-BKを個人として使用する場合はあえてPro版にするメリットはないと思われます。自宅で数台のPCを使ってネットワークを組んでいるようなマニアな人には便利なのかもしれませんけど。
3.価格
無印のOSが搭載されているWN801V2-BKは27,864円(税込み、送料込み)ですが、WN801V2-Pro-BKは28,944円(税込み、送料込み)です。ここでまた注意が必要なのですが、上に書いたとおり、無印のほう、WN801V2-BKにはOfficeがついていて、Pro版のほう、WN801V2-Pro-BKにはOfficeがつきません。Officeのオプション価格はHome&Business Premium(OneDriveつき)で25,812円(税込み)、Personal Premiumで19,332円(税込み)なので、Office付きで考えると相当な価格差になるということに注意が必要です。
なので、Windows 8.1 ProというOSの何たるか、ということを知っている人でないと付加価値を理解できないまま、高いだけの製品になってしまうでしょう。ちなみに、全然関係ないですけど、私が使っているノートPCのOSはPro版ですが、これまでただの一度も「Pro版でよかった」という場面に遭遇したことはありません。