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マウス m-Book P - 15.6インチ、デスクトップ用のCPUを搭載するハイスペックノートがマウスから!

マウス m-Book Pシリーズ
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ノートパソコンにデスクトップ用のCPUを搭載する製品というのは以前からありまして、でも基本的にすごく価格の高いゲーミングノートくらいでした。今回紹介する「m-Book Pシリーズ」を発売するマウスコンピューターはハイエンドのゲーミングノート「G-Tune NEXTGEAR-NOTE i7901」にもデスクトップ用のCPUを搭載していて、ウインタブでも実機レビューさせてもらいましたが、最低価格が税込み356,184円と高価で、ハイエンドなゲーマー、あるいはクリエイターでないと購入に二の足を踏むような製品です。

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今回紹介する「m-Book Pシリーズ」は決して安価な製品ではありませんが、最低価格が税込み107,784円となっており、一般ユーザーでも購入を検討する余地のあるものとなっています。

1.スペック

マウス m-Book Pシリーズ スペック表

クリックで拡大します

この製品には複数のグレードがあり、BTOに対応しますので、スペックは1種類ではありません。この記事では最上位の「P500X3-SS2H9(税込み226,584円)」のものを掲載しています。

CPUは記事の冒頭に書いたとおり、デスクトップ用のCore i5-7400/Core i7-7700から選べます。また、Core i5はカスタマイズによりi5-7500とi5-7600も選べます。これらのCPUはPassmarkが公表しているベンチマークスコアだとこんな感じです。

Core i7-7700: 10,798
Core i5-7600: 8,906
Core i5-7500: 8,022
Core i5-7400: 7,440

Core i7-7700HQ: 8,985
Core i7-7500U: 5,239
Core i5-7300HQ: 6,797
Core i5-7200U: 4,694

Passmarkのスコアが万能ということはありませんが、これを見るとゲーミングノートに搭載されるCore i5やi7の型番末尾HQのもの、モバイルノートやスタンダードノートに搭載される型番末尾Uのものと比較して、格段に高性能であることがわかります。一方で、Core i5-7400を選ぶのであれば、ゲーミングノート用のCore i7-7700HQのほうが高性能である、ということも言えますね(ただし、Core i7-7700HQ搭載のノートPCのほうがこの製品のCore i5モデルよりも一般に高価です)。この点は注意しておきましょう。

このCPUに組み合わされるRAMは8GB~最大32GBまでとなります。そしてGPUですが、意外なことにGeForce GTX1050で「固定」です。BTOで異なるGPUを指定することは出来ません。

ストレージは最大でM.2 SSDを2基、HDDを1基、合計で3基の物理ディスクを搭載可能となっています。この記事で掲載している最上位モデルの場合、標準で512GBのSSDが2基と2TBのHDDが1基搭載されていますね。最も低価格なモデルだと標準では500GB HDDが1基のみとなります。

ディスプレイは15.6インチのFHDディスプレイのみとなり、4K解像度とかは選べません。そして、この製品には光学ドライブが搭載されません。15.6インチサイズなので、光学ドライブ(DVDとかブルーレイ)を期待する人もいると思いますが、この点も注意する必要があります。

ポート類は「マウスのスタンダードノート」なので、不足感はありません。USB type-Cはついていませんが、従来型のフルサイズ(Type-A)USBが合計で4つ、HDMIとD-subといった映像出力、そして有線LANと、必要なものは揃っています。

15.6インチのスタンダードノートなので、サイズが大きいのは仕方ないですね。重量の2.6 kgというのもゲーミングノート並みかそれ以上に重いです。ただ、意外なのはバッテリー稼働時間です。最大7.2時間も持ちます。デスクトップ用のCPUとGeForceを搭載しているので、「せいぜい3時間くらいか」と思っていたんですけど、これならバッテリーだけでもある程度使えます。ただ、「最大で」7.2時間なので、CPUやGPUをフルに使うような作業をしたら一気に稼働時間が短くなるでしょね。

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2.筐体

マウス m-Book Pシリーズ 正面
筐体は「潔い」くらいにマウスですね。そっけない、しかしクセのないブラックボディになっています。またベゼル幅も普通なので、デザイン上のアクセントみたいなものはなんにも感じられません。

マウス m-Book Pシリーズ 天板
でも、天板はいつものマウスとちょっと違ってます。残念ながら素材は不明ですが、見た感じ金属っぽいですよね!

マウス m-Book Pシリーズ 背面
別アングルから見るとこんな感じです。さすがマウスの上位機種というべきでしょうか、そっけない中にも高級感があります。

マウス m-Book Pシリーズ キーボード
キーボードです。15.6インチなのでテンキーがつき、サイズにも余裕があります。キーピッチ18.8 mm、キーストローク1.4 mmということなので、デスクトップ用のキーボードを常用している人でもすぐに慣れるでしょう。

また、タッチパッドの物理クリックボタンはマウスらしく、左右独立の2ボタンとなっています。マウスのキーボードはいいですよ!

マウス m-Book Pシリーズ ポート類
側面です。デスクトップ用のCPU、そしてGeForceを搭載している関係上、通気口はかなり大きなスペースが取られています。この画像を見るとこの製品が光学ドライブを搭載できないのも無理はない、という気がします。

あと、左側面のポート配置を見ていると、映像出力ポートとUSBポートが互い違いになっていて、ちょっと使いにくそうに見えます。マウスのほかの製品はこんなふうになってないんですけどね…。

3.価格など

マウス m-Book Pシリーズはマウスコンピューター公式サイトで販売中で、価格は税込み107,784円からとなっています。ちょっと面白いと感じたので、自分ならこうする、という構成にRAM、ストレージをカスタマイズしてみました。

Core i7-7700/RAM16GB/256GB SSD + 500GB HDD: 153,792円(税込み)

うーん、そんなに高くはなりませんね。ただ、この製品はGPUはGTX1050のみで、1060とか1070には出来ないため、マニアな人がゲーム目的で考えると不満を感じるかもしれません。せっかくデスクトップ用のCPUを積んでいるのに…、という感じですね。

多分、高度な学術計算とか、巨大なデータベースからの複雑な条件での検索とか、そういう専門的な作業だとこの製品が生きてくるのかもしれませんね。もちろん一般ユーザーがゲームをしたり画像加工や動画編集をするのにも十分な実力を発揮してくれると思います。

この製品は安くはないですけど、常識的な価格ですし、バッテリー稼働時間もそこそこ長いので、あまりデスクトップ用のCPUということにこだわらず、ハイスペックなノートパソコンの選択肢が増えた、と考えるのが妥当かと思います。

4.関連リンク(マウスコンピューター)

15.6型 m-Book P シリーズ
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コメント

  1. 匿名 より:

    RAMが32GBから増やせないのは2枚しかさせないからでGPU固定は電力の問題かな?
    値段抑えた分それなりに制限されるのね。

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。BTOメーカーの製品って、わりとGPUは変更できないものが多いですね。できるとしてもベースモデルの状態で複数のGPUを選ばせている感じです。おっしゃるように電力の問題とかもあるんでしょうね。

  2. 11Lの匿名 より:

    この構成で17.3インチを出してくれたら、メインPCを買い換えてしまうかも。

    次にメインPCを買い換える時はデスクトップも検討する予定ですが、置場所などを考えると、出来ればノートPCで済ませたいとも思うので。

    動画編集やエンコードもするので、デスクトップ用CPUは欲しいですね。
    GPUは1050でも十分です。

    • wintab より:

      11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。私はデスクトップ用とノート用CPUをうまく使い比べたことがないので、具体的なことは言及しにくいですけど、そういう考え方もあるんですね…