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マウス LuvBook J - 13.3インチモバイルノート、これがマウスの定番ビジネスモバイル!(実機レビュー)

マウス LuvBook J
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はマウスコンピューターの、おそらく「主力モバイルノート」と言っていいであろう、「LuvBook J」の実機レビューです。この製品はニューモデルというわけではありませんが、個人的には今後マウスの製品をできるだけ実機レビューしたいと希望しており、まずは売れ筋、定番の製品を!ということで試用をお願いしました。

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1.スペック

マウス LuvBook J スペック表

クリックで拡大します

マウスコンピューターはBTO(Build to Order)のPCメーカーであり、ほとんどの製品は注文時にシステム構成をカスタマイズすることができます。LuvBook Jシリーズも同様ですが、一応CPU(Core i5-5200UもしくはCore i7-5500U)とRAM、ストレージのタイプをもとに6つのベースモデルが設定されています。また、同じLuvBook JでもCPUをCeleronに、ディスプレイ解像度をHD+(1,600 × 900)としたシリーズもあり、同一筐体を使用していて価格も割安なのですが、この記事では説明を省略させていただきます。

マウス LuvBook J システム構成
マウス LuvBook J ストレージ格子
すこしややこしくなったので、先に試用機のスペックを紹介します(この記事に掲載しているスペック表も同じものです)。型番だと「LB-J520S2-SSD2」というもので、実機をお借りする際に「シリーズ中最も売れ筋」というご案内をいただいているものです。先に価格を言っておきますと、この型番だと税込みで89,424円となっています。

話をスペック表に戻します。この製品はCPUがCore i5ですが、5200UとBroadwell世代(2世代前)なので、最新のKabylakeよりも若干性能が劣るのではないか、と思いますが、そうはいってもCore i5は伊達じゃないでしょうから、期待通りの性能を発揮してくれることを期待します。RAMは8GB、ストレージはSSDで240GBですから、CPUとのバランスもよく取れています。また、ディスプレイもFHDですね。特筆すべきことでないかもしれませんが、このクラスに期待される基本スペックとしては文句のないものだと思います。

また、マウス製品のいいところは入出力ポートの充実ぶりです。この製品もモバイルノートでありながら3つのUSBポート、HDMIとD-subという2つの映像出力ポート、そして有線LANを装備します。特にD-subをしっかりつけてくるところがマウスのこだわりであり、私が好印象を持つ理由でもあります。

では、筐体からチェックしていきます。

2.筐体

マウス LuvBook J 同梱物
同梱物です。本体はバッテリーが取り外された状態になっていました。なので、そのまま撮影しています。本体とバッテリー以外では電源ケーブル、サポートマニュアル、ファーストステップガイド(簡単な取説)、仕様書、保証書、WPS Officeのトライアルキャンペーン案内が入っていました。

マウス LuvBook J 仕様書
仕様書っていうのはこれです。さすがBTOメーカーですね、配送された製品の仕様がきちんと記載されています。カスタマイズするのが「ある意味基本」なので、これでしっかりチェックできます。

マウス LuvBook J 天板
天板です。すいません、日中のかなり明るい日差しが入っているところで撮影したので、少し色目がおかしいです。実際には筐体色はきれいなブラックで、画像のようなツートーンカラーではありません。画像の下側がバッテリーなのですが、これが実際の色に近いです。

筐体素材はプラスティックですね。はっきりそう断定できます。高級感はありませんが、安っぽいというネガティブな印象もありません。必要にして十分、という感じでしょうか。ビジネス系モバイルノートとしてはこれで問題ないと思います。

マウス LuvBook J 天板2
私が撮影した画像の出来が悪いので、マウスの製品ページの画像も掲載しておきます。実際にはこの画像の通り、天板に細かい横縞のような加工が施されており、きれいな外観です。

マウス LuvBook J 左側面
左側面です。ごらんのように、特に激薄、という感じではなく、「普通のモバイルノート」って感じです。ThinkPad 13ユーザーの私なんかにしてみると「ホッとする普通さ」です。ポート類は画像左からD-Sub、通気口を挟んでHDMI、USB 3.0、マイクジャック、イヤフォンジャックです。

マウス LuvBook J 背面
背面です。ポート類はこの面にはありません。中央部にある、少し盛り上がった部分が着脱式のバッテリーです。

マウス LuvBook J 右側面
右側面です。画像左からUSB 2.0 × 2、SDスロット(カバーがついています)、有線LAN(RJ45)ポート、DC-IN、ケンジントン・ロックとなります。

マウス LuvBook J 前面
前面(開口部)です。この画像でもツートーンカラーに見えてしまいますが、光の当たり方によるもので、実際にはきれいなブラックです。この面にはLEDインジケーターがあります。

マウス LuvBook J インジケーター
拡大するとこうです。4つのインジケーターがあり、左から電源/充電ステータス、バッテリー残量、機内モード、ディスクアクセスです。

マウス LuvBook J 底面
底面です。画像の上部に着脱式のバッテリーユニットがあります。最近こういう着脱式のバッテリー構造を持つ製品が減ってるような気がします。特にモバイルノートだと、着脱式のほうが珍しいですね。当然こちらのほうが使い勝手はいいです。以前はスペアのバッテリーを持ち歩いている人も見かけましたが、最近みんなどうしてるんでしょうね?

あと、画像の下側左右にスピーカーが見えます。モバイルノートとしてはありがちなスピーカー配置ですが、もちろん位置的に文句はありません。

マウス LuvBook J キーボード
キーボードです。今回ぜひ試してみたかったのがこのキーボードで、マウスコンピューターという会社はキーボード品質に並々ならぬこだわりがあることを聞いていたので、すごく気になっていました。

キーの配列はかなり素直ですが、Enterキーの付近が「全体のバランス調整」のためか、ちょっと不自然に大きくなっています。使用感については後述しますが、この大きなキーはそんなに違和感はありません。小さすぎるよりはよっぽどマシですね。また、Enterキーなんて、大きいに越したことはないですw

マウス LuvBook J キーボード拡大
キーボード面とキーはプラスティック製です。またキートップはごく普通にフラットな形状をしています。ただし、「頑丈」ですね。そんなに強打はしてませんが、打鍵時に全くたわみません。モバイルノートなのでキーストロークは浅めですが、ある程度のストローク感はあり、快適に打鍵できます。

また、タッチパッドはこれまたマウスのこだわり「物理クリックボタン」つきとなっています。

マウス LuvBook J 筺体
ヒンジを開けるとこんな感じ。うーん、やっぱ普通っすね。ディスプレイ面も特にベゼルが細いということもないです。

マウス LuvBook J ヒンジ最大開口
ヒンジを最大開口したところです。最近よく見かける180度開口ではありませんが、ノートPCとして十分実用的な開口角度になっています。

3.使用感

ひと通り筐体について説明してきました。ウインタブの愛読者の方ほど「これ、ウインタブ好みじゃね?」と思われたかもしれません。その通りですw

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派手さがなく、無駄に高級感も演出せず、しかし実用面で細かな配慮がなされているところはまさに私の好みにぴったりです。デザインは全然違いますが、ThinkPadにも通じるところがあると思います。では、実際の使用感を。

ディスプレイ

手持ちのディスプレイとの比較では特に青みが強いとか黄みが強いとかは感じられず、プレーンな感じです。発色はキレイで、おそらくFHD解像度ということを理解して購入するほとんどの人には不満を感じられない品質だと思います。

キーボード

マウスのキーボードキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!というのは冗談ですが、私が最も気になっていたところではあります。

キーボード面は筐体の他の部分と同じく「触ってすぐそれとわかるプラスティック製」です。ただし、十分な強度があり、使っていて不快感は一切ありません。打鍵音はどちらかというと「パチパチ系」ですね。アルファベットキーあたりはかなり静音ですが、EnterキーやTabキーなど、サイズの大きいキーを押すと多少パチパチという音が大きめに出ます。

配置はごく自然ですね。上の筐体説明で掲載した画像のように、Enterキーとその周辺のキーがやたら大きいサイズになっていますが、実際使っていて違和感を感じませんでした。キーのレイアウトに関して私が唯一少しだけ不満だったのは右側のShiftキー(私はこのキーをよく使います)が小さめであることくらいでした。

あと、物理クリックボタンつきのタッチパッドに関しては、私がタッチパッドをほとんど使っていないため、試用機のタッチパッドについても突っ込んだコメントはできませんが、少し試した限り、タッチパッドについては「普通」ですねw また、物理クリックボタンはクリック感がいいとは思いましたが、「やっぱり普通」ですわw あと、タッチパッドはもちろんジェスチャ対応します。

スピーカー

スピーカーは底面の両サイドに配置されており、ステレオ感はしっかり出ますし、音質もまずまずです。個人的には過去に試用したHPのBang&Olufsenスピーカーとつい比較してしまうのですが、さすがにBang&Olufsenには負けます。ただ、作業中にBGMを流す的なレベルであれば音楽にも使えますし、実用レベルでは文句なしかなと思います。相変わらずJuliana’s Tokyo聞きながら記事書いてるだけなんですけどね。

バッテリー

ディスプレイ輝度40%の状態でYouTubeの音楽をバックグラウンドで流しつつテキスト入力と画像加工を2時間ほどやってみて、バッテリー消費約28%でした。今回は比較的負荷が軽めだったので、実際の利用時だともう少しバッテリー消費量が大きくなると思われますが、一応私の試用ペースだとバッテリー稼働時間は7時間程度ということになります。マウスの公称値は5.6時間ということなのですが、少なくとも私は、それ以上に長持ちするはず、と感じました。

4.性能テスト

この製品はCore i5機なので、「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン(DDON)ベンチマーク」「3D Mark」を使ってテストしました。
マウス LuvBook J ドラクエベンチ標準
参考:
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 8,385
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 8,106
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 7,405
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 7,230
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 7,224
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 6,986
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 6,775
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 6,505
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 6,418
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U): 6,352
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 6,293
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 5,859
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 5,409
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 5,159
ドスパラ Critea DX11(Core i3-6100U): 4,956
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 4,741
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 4,700
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 4,658
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 4,004

マウス LuvBook J ドラクベンチ最高
参考:
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 4,115
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 4,003
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,958
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,787
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,592
東芝 dynabook VZ72/B(Core i7-7500U): 3,540
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,394
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 3,304
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 3,283
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):3,190
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,798
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,515
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 2,115
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 2,059
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,992
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 1,775
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,150

うーん、ちょっと振るわないですね。ドラクエベンチに限って言うと、「SkylakeのCore i3くらい」のスコアにとどまりました。

マウス LuvBook J DDONベンチ
参考:
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 3,436
DELL XPS 13(Core i5-7200U): 3,379
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U): 3,260
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 3,085
NEC LAVIE Direct HZ(Core i7-6500U): 3,068
HP Spectre 13(Core i7-6500U): 2,869
HP Spectre x360(Core i7-7500U): 2,867
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):2,751
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 2,484
Lenovo ThinkPad 13(Core i3-6100U): 2,393
DELL Inspiron 13 5000(Core i3-6100U): 2,387
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 2,264
ドスパラ Critea DX-K H3(Core i3-7100U): 2,087
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 1,960
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 1,844
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 1,739
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 1,353
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 1,220

DDONベンチでもドラクエベンチとほぼ同じ結果で、やはり「Core i3-6100U相当」という感じです。

マウス LuvBook J 3D Mark
参考:
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 932、3,994
ドスパラ Altair F-13(Core i5-7200U): 930,4,028
DELL XPS 13(Core i7-6500U): 871、3,710
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-6500U):857、3,608
Lenovo ThinkPad X1 YOGA(Core i7-6500U):784、3,608
HP Spectre 13 x360(Core i5-6200U): 749、3,414
Cube Mix Plus(Core m3-7Y30): 680、2,889
Lenovo Miix 700(Core m5-6Y54): 611、2,469
ドスパラ Critea DX10(Core i3-6100U): 577、2,780
DELL XPS 12(Core m5-6Y57): 511、2,113
ドスパラ Diginnos DGM-S12Y(Core m3-6Y30): 496、2,586
Cube i7 Book(Core m3-6Y30): 304、2,723
Lenovo Yoga 700(Core m3-6Y30): 300、1,240
※左からFire Strike、Sky Diverのスコア

3D Markでも結果は変わらずですね。ウインタブがいつもやっているベンチマークテストはグラフィック処理を重視したものになっており、そのせいなんでしょうか、Broadwell世代のCore i5ということで、最新のKabylakeや一世代前のSkylakeには及ばない結果となりました。ビジネス系の作業に使うぶんにはしっかり性能を発揮してくれると思いますが、シビアな言い方をすると、「Core i3くらい」に考えておいたほうがいいかもしれません。

5.まとめ

マウス LuvBook Jシリーズはマウスコンピューターの公式サイトで販売中で、価格は税込み84,028円からとなっています。また、CPUにCeleronを搭載し、ディスプレイ解像度が1,600 × 900となるJシリーズは税込み39,744円からと、かなりの低価格になっています。

マウスのモバイルノートとして主力と思われるLuvBook Jを試用してみて、売れる理由がよくわかった気がします。「狙った価格で狙った品質を手に入れる」という感じでしょうか。

CPUがいまだにBroadwellであるのは価格を抑えるため、と好意的に解釈するとして、スペックのバランスが非常によくとれており、ベンチマークスコアはやや不本意だったものの、試用時に力不足を感じる場面は皆無でした(実際、画像加工ソフトを使って、大きな画像を何枚も同時に開いて加工したりとか、そこそこの負荷の作業はしてみたんですけどね)。また、筐体には派手さも高級感もありませんが、十分に堅牢でキーボードをはじめとする各部の操作感も満足できるものでした。

記事中にも書いたんですけど、製品の特性としてはThinkPadに近いかな、と思いました。もちろんLenovoはLenovo、マウスにはマウスのよさがあるので、同列には捉えられませんけどね。パソコンとしての基本操作がすべて快適にでき、信頼感もある、そんな感じでしたね!

6.関連リンク(マウスコンピューター)

LuvBook J シリーズ(Celeronモデル)
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LuvBook J シリーズ(Core i5/i7モデル)
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コメント

  1. 11Lの匿名 より:

    昨年、ウインタブさんがモバイルノートを購入されようとしていた時、候補機の一つになっていましたね。
    実際に購入された「ThinkPad 13」と並べて比較出来るのはとても楽しそうですね。

    マウスは私の好きなメーカーの一つなので、これからも実機レビュー楽しみにしています。

    • wintab より:

      11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。これ、おっしゃるように楽しかったです!