レノボがコンバーチブル2 in 1 PC「ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5(Intel)」を国内発売しました。この製品は名称の通り「ThinkPad X13 Gen 5(Intel)」の2 in 1版で、システム構成はほぼ同じですが、タブレットモードやテントモードで使え、ペン入力にも対応します。
メーカーの製品ページはこちらです
ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5:Lenovo
1.スペック
スペック表
ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U Core Ultra 7 155U/Core Ultra 7 165U |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5x, オンボード, 最大64GB) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 x 1,200)タッチ |
ネットワーク | Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth5.3 LTE(オプション) |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI、nanoSIMスロット(オプション) |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応可 |
バッテリー | 41Wh/54.7Wh |
サイズ | 301.7 x 214.6 x 16.4 mm |
重量 | 1.21 kg ~ |
コメント
この記事執筆時点で購入可能モデルのカスタマイズ範囲がメーカー製品ページの「製品仕様」の部分と一部異なっていまます(このあとご説明します)。
搭載CPUはCore Ultraの「U型番」です。ThinkPad X13 Gen 5に設定のあるCore Ultra 7 155Hは現時点で選択できません。Core UltraのU型番はAI処理用チップNPUを搭載していますが、省電力性が高いぶん、H型番よりもパフォーマンスは下がります。とはいえ、ビジネスノート用のCPUとしては十分に高性能です。
RAMはメーカーの製品仕様によれば最大64GBとのことですが、現時点で選択可能なのは16GB/32GBです。また、オンボードメモリなので購入後の増設・換装はできません。SSDは256GBから最大2TBまで選べますが、レノボはSSDのカスタマイズ料金が非常に高いです。
ディスプレイはメーカーの製品仕様によれば下記の3つが設定されています。
・アンチグレア、400nit、低ブルーライト
・ワングラス ソリューション(OGS)、反射防止/汚れ防止、300nit
・ワングラス ソリューション(OGS)、アンチグレア、300nit
※すべて13.3インチIPS(1,920×1,200)、タッチ対応、100%sRGB
※OGSについてはこちらをご参照下さい。
4月2日現在選択可能なのでは下の2つです。400nit、低ブルーライトタイプは後日選択可能になるものと思われます。コンバーチブル2 in 1筐体なので当然すべてのディスプレイタイプでタッチ対応し、筆圧対応のペン入力が可能、ペンも付属します。スペック表の上ではこの部分がThinkPad X13 Gen 5との最大の相違点と言えます。
2.筐体
外観はThinkPad X13 Gen 5とほぼ同じですが、コンバーチブル2 in 1筐体のためヒンジが少しゴツくなっています。ちなみに筐体サイズをX13 Gen 5と比較すると
X13 2-in-1:301.7 x 214.6 x 16.4 mm/1.21 kg ~
X13:301.7 x 214.8 x 15.95 mm/1.13kg ~
このように、横幅はぴったり同じ、奥行き(短辺)と厚さもほぼ同じ、重量もコンバーチブル2 in 1筐体にするための最低限の増加に抑えられていると感じます。なので、使用感や携帯性についてはほとんど差がないと思います。また「ThinkPadなので」MIL規格(MIL-STD 810H)準拠の堅牢性も備えています。
もちろんスタンドモード(上の画像)やタブレットモード(下の画像)、テントモードにして使うことも可能です。
側面と入出力ポートの構成です。ThinkPad X13 Gen 5と全く同じポート構成ですが、X13 2-in-1には付属のペンを収納するスロットがついています。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4、あとはHDMIポートがついています。軽量なモバイルノートとしては充実した構成だと思います。
3.価格など
Lenovo ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5はレノボ直販サイトで販売中で、4月2日現在の価格は206,448円から、です。同等スペックのThinkPad X13 Gen 5の価格が176,880円ですから、2-in-1のほうが約3万円高価ということになります。
で、その3万円は「コンバーチブル2 in 1筐体、タッチ対応ディスプレイ、筆圧対応のペン付属」が主な内訳(理由)ですね。これを高いと感じるかどうかは人それぞれでしょう。私は「モバイルノートサイズのコンバーチブル2 in 1は『重量』に注意」と思っています。構造上どうしてもクラムシェルノートよりも重くなるのは理解できますが、毎日バッグに入れて持ち運ぶような製品特性ですから、あまりに重くなるのも考えものですよね。その点この製品はクラムシェルノート版のX13との重量差が100グラムを切っており、出来上がりの重量も約1.2 kgですから、筐体構造による重量面のデメリットはほぼないと感じます。
そうなるとクラムシェルノートよりもフレキシブルに使えるコンバーチブル2 in 1筐体は俄然光りますよね。3万円をプラスする価値はあるかも。
4.関連リンク
ThinkPad X13 2-in-1 Gen 5:Lenovo