レノボがThinkPadシリーズの2024年モデル「Lenovo ThinkPad T14 Gen 5 (Intel)」を国内発売しました。T14にはIntel版とAMD版がありますが、記事執筆時点で販売がスタートしたのはIntel版のみです(AMD版の国内販売がスタートしたらこの記事に追記します)。Tシリーズはどちらかと言うと「スタンダードノート寄り」の製品ですが、このT14はディスプレイサイズが14インチで最小重量は1.31 kgと、モバイルノートとしても問題なく使えるサイズ感になっています。
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ThinkPad T14 Gen 5 (Intel Core Ultra):Lenovo
1.スペック
スペック表
ThinkPad T14 Gen 5 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core Ultra 5 125U/Core Ultra 5 135U Core Ultra 7 155U/Core Ultra 7 165U |
GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB/64GB(DDR5-5600) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチIPS(1,920 × 1,200) 14インチIPS(1,920 × 1,200)タッチ 14インチIPS(2,240 × 1,400) 14インチOLED(2,880 × 1,800) |
ネットワーク | Wi-Fi 6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth5.3、(LTE/5G) |
入出力 | USB Type-C(Intel版はThunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45)、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(5MP)顔認証対応可 |
バッテリー | 39.3Wh/52.5Wh |
サイズ | 315.9 x 223.7 x 17.7 mm |
重量 | 1.31 kg~ |
ディスプレイのバリエーション
・IPS(1,920 x 1,200)タッチ非対応,45%NTSC,400nit,60Hz
・IPS(1,920 x 1,200)タッチ対応,45%NTSC,400nit,60Hz
・IPS(1,920 x 1,200)タッチ非対応,100%sRGB,400nit,60Hz,省電力,ブルーライト軽減パネル
・IPS(1,920 x 1,200),タッチ対応,100%sRGB,500nit,60Hz,Think Privacy Guard
・IPS(2,240 x 1,400)タッチ非対応,100%sRGB,300nit,ブルーライト軽減パネル
・OLED(2,880 x 1,800),反射防止,タッチ非対応,HDR500,100%DCI-P3,400nit
※すべて14インチ・ノングレア(光沢なし)タイプ
バリエーションモデル
T14 Gen 5 (Intel)には3つのバリエーションモデルがあり、すべて注文時の構成カスタマイズに対応します。ただし、OSのバージョンとCPUの型番については選択するバリエーションモデルによって制約があります(例:Core Ultra 7 155U/165Uは『プレミアム』というバリエーションモデルでないと選択できない)。
コメント
搭載CPUはCore UltraのU型番(省電力タイプ)で、組織でのPC一元管理に有効なvPro対応のCore Ultra 5 135U/Core Ultra 7 165Uの選択も可能です。RAMは最大64GBまで、SSDは最大2TBまでと、多彩な容量から選べます。
また、ディスプレイの選択肢が非常に多いです。「好きなのを選べばいい」んですけど、個人利用の場合はディスプレイの発色品質が高いほうが気持ちよく使えると思いますので、「100%sRGB」という表記のものか有機EL(OLED)を選ぶといいでしょう。ちなみに標準の「45%NTSC・1,920×1,200」から「100%sRGB・2,240×1,400」に変更する場合のカスタマイズ料金は定価ベースで9,900円、割引価格ベースで6,930円です。
通信まわりではWi-Fi6E/Bluetooth5.3に加え、オプションでLTE/5Gモジュールの追加もできます(ただし5Gモジュールは定価ベースで48,400円・割引価格ベースで30,492円と結構なお値段です)。
2.筐体
筐体は2023年モデルから変更されました。
Gen 5:315.9 x 223.7 x 17.7 mm/1.31 kg~
Gen 4:317.7 x 226.9 x 17.9 mm/1.32 kg~
このように、若干ですが小さくなっています。
天板側を見ると違いがわかりやすいですね。Webカメラ部分に突起(コミュニケーションバーと呼ばれます)が設けられました。
キーボードにはCopilotキーがつき、左右にスピーカーグリルも装備します(2023年モデルにはありません)。ウインタブの経験上、この位置にスピーカーがあると音質が良くなりますので、特に個人利用の場合はうれしい変更点だと思います。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、うち2つがThunderbolt 4、HDMIに有線LANポートもついています。筐体がどんどん薄く、軽くなっていくT14ですが、有線LANポートを備えているのはX1/Xシリーズ(ThinkPadの上位モバイルノート)との大きな相違点かと思います。
3.価格など
Lenovo ThinkPad T14 Gen 5 (Intel)はレノボ直販サイトで販売中で、4月17日現在の価格は160,160円からです。ただ、最低価格の構成だとRAM8GB/256GB SSDなので、少しカスタマイズして試算してみました。「RAMを16GBに、SSDを512GBに、ディスプレイを2,240 × 1,200解像度・100%sRGBに」してみたら194,480円でした。
この価格はモバイルノートのThinkPad X1 Carbon Gen 12よりも安く、X13 Gen 5とほぼ同じくらいです。なので、予算に厳しく機種選定をする場合はX13 Gen 5が比較対象になると思います。