レノボがThinkPad Eシリーズのニューモデル「E14 Gen 4(AMD) / E15 Gen 4(AMD)」を発売しました。ThinkPadシリーズは4月12日に「22」もの2022年モデルを発表しましたが、この2機種はその中に含まれていませんでした。なぜ含まれていなかったのか?とは思うのですが、結果として4月16日現在レノボ直販サイトで販売がスタートしているニューモデルはこの2機種とLシリーズの「L14 Gen 3(AMD) / L15 Gen 3(AMD)」のみです。
目次
1.ThinkPad E14/E15 Gen 4 スペック
スペック表
ThinkPad E14/E15 Gen 4(AMD) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen 3 5425U / Ryzen 5 5625U / Ryzen 7 5825U |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) |
8GB/16GB/24GB/40GB ※オンボード8GB+SODIMM |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
E14:14インチ(1,920 × 1,080) E15:15.6インチ(1,920 × 1,080) ※詳細別記 |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.1、USB 2.0、LAN(RJ45)、HDMI、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p-1080p)顔認証選択可 |
バッテリー |
E14:45Wh(16.7時間) E15:45Whr(14.1時間)/57Whr(16.7時間) |
サイズ | E14:324 x 220 x 17.9 mm E15:365 x 240 x 18.9 mm |
重量 | E14:1.64 kg / E15:1.78 kg E14は重量不明につき、従来モデルの重量を記載 |
ディスプレイ仕様
カスタマイズにより、下記の仕様を選べます。ただし、4月16日現在だと、まだ一部の仕様のみ選択可となっています。
E14 Gen 4(AMD)
・14インチIPS(1,920 x 1,080)100% sRGB、光沢なし
・14インチIPS(1,920 x 1,080)光沢なし
E15 Gen 4(AMD)
・15.6インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ
・15.6インチIPS(1,920 × 1,080)100% sRGB
・15.6インチIPS(1,920 × 1,080)
・15.6インチTN(1,920 × 1,080)
※すべて非光沢
コメント
ThinkPad Eシリーズの「Gen 4」はCPUにAMD Ryzenを搭載しています。この時期に発売されるニューモデルということで、Ryzen 6000番台の搭載が期待されましたが、実際にはRyzen 5000番台の新型番「Ryzen 3 5425U / Ryzen 5 5625U / Ryzen 7 5825U」となりました。いずれもZen 3アーキテクチャを採用していますので、ビジネス用には十分な実力を発揮するものと思います。
RAMは「オンボード8GB+スロット」という仕様です。注文時のカスタマイズでスロット側に8GB/16GB/32GBを選べますので、トータルでのRAM容量は「8GB/16GB/24GB/40GB」になります。SSDは最大1TBまで選択可能ですが、4月16日現在は256GB/512GBの2種類のみ選べます。また、従来モデルにはあった「増設用のSSD」については現時点で設定されていません。
通信まわりではWi-Fi6が標準対応となりましたが、入出力ポートの構成は従来モデルから変更がなく、USBポートの規格も高速なものではありません。
筐体についてはこれから画像を掲載しますが「従来モデルとの違いが全くわからない」です。また、筐体サイズはE14/E15とも従来モデルと同寸で、重量が数十グラム重くなりました(E15の重量。E14は重量が未開示)。
2.ThinkPad E14/E15 Gen 4 筐体
画像上がE14、下がE15です。ThinkPadシリーズは基本的に「全部同じデザイン」ですが、E14、E15とも従来モデルとの外観上の相違点は見当たりません。というか、私には相違点がわかりませんでした。筐体サイズも変わっていないので、従来モデルと同一筐体であると判断していいと思います。
天板です。E14、E15とも同じデザインです。ThinkPadシリーズは頑丈な樹脂製筐体というイメージがありますが、X1シリーズなどではカーボン素材が使われることも増えてきています。E14とE15については天板と底面がアルミ製のようです。
キーボードです。左がE14で、14インチサイズなのでテンキーはなく、右のE15は15.6インチサイズなのでテンキーがつきます。使いやすさでは定評のあるThinkPadキーボードのデザインですが、ここは「変わられても困る」ところですよね。個人的にはThinkPadシリーズのキーボードはノートPCとしては最高の出来だと思っています。
側面と入出力ポートの配置です。上がE14、下がE15で、共通の構成・レイアウトで、従来モデルから変更はありません。USB Type-Cポートが電源ポートを兼ねていることもあり、USBポートはもう1つくらい欲しかったですね。また、SD(microSD)カードリーダーもありません。
3.ThinkPad E14/E15 Gen 4 価格など
Lenovo ThinkPad E14/E15 Gen 4はレノボ直販サイトで販売中で、4月16日現在の価格はE14が税込み80,080円から、E15が税込み81,895円から、となっています。この価格は週末クーポンが適用されたもので、割引率は46%です。読者のみなさんならすでに織り込み済みだと思いますが、レノボ製品は「3割4割の割引をする前提の価格設定」と言えますので、Eシリーズの46%OFFというのは(他社ならびっくり価格ですけど)特段驚くほどの割引水準ではありません。この製品の場合、秋冬になれば50%以上の割引率になることもあるでしょう。
とはいえ、発売直後のカスタマイズ可能なモデルのセール価格としては決して悪くないと思いますし、ファンにとってThinkPadというのは他製品では置き換えが難しいノートPCですから、「2022年モデルが買える」というのは朗報だと思います。
4.関連リンク
ThinkPad E14 Gen 4(AMD):Lenovo
ThinkPad E15 Gen 4(AMD):Lenovo