こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。かねてから話題になっていた「Retro ThinkPad」がついに発売されました。本当に突然でしたね!しかも当初言われていた「5,000ドルは越えないくらい」というのは「ひどい脅し」だったみたいで、なんと税込み193,860円と、「手が届く」価格設定になっています。日本向けには1,000台限定ということなので、取り急ぎ記事を書いています(多分すぐ売り切れますよ)。
1.スペック
ThinkPad 25は単なる復刻ノートPCではありません。このスペック表を見ればそれがすぐにわかります。OSはWindows 10 Pro、CPUはCore i7、RAMは16GB、そして外部GPUとしてGeForce 940MXが搭載されます。あと、ストレージも512GBと大容量のSSDになっています。この時点でThinkPad 25の193,860円というのがぼったくり価格ではないということが理解できます。
ディスプレイは14インチのIPS液晶、FHD解像度となります。しかもなぜか(失礼)タッチ対応です。いや別にいいんですけどね…。そして、入出力ポートにはThunderbolt 3が装備され、他に3つのUSBポート、HDMI、有線LANと、ビジネスに必要なものがほぼ揃います。あとはD-subくらいですかね…。
キーボードは…、筐体説明のところで書きますね。
この製品、最新テクノロジーもしっかり搭載されています。カメラはIRカメラでWindows Helloの顔認証に対応し、指紋センサーもついているため、指紋認証も可能です。また、バッテリーが凝っていて、「メインバッテリー(固定式)」と「セカンドバッテリー(着脱式)」の2つを搭載します。その割にバッテリー稼働時間が6.5時間、というのは見なかったことにしてください。
また、筐体はデカい、というか分厚くて重いです。一応モバイルノートの範疇に入ると思いますが、2センチ近い厚みがあり、重量も1.7キロ弱あります。でも25年前のThinkPadよりは薄くて軽いですよ。
2.筐体
まずはここ、キーボードからですね。7列で非アイソレーションタイプです。ThinkPadは25年の歴史がありますから、ファンの人もそれぞれに思い入れがあるでしょうが、このキーボードを2017年に復活させたというのは高く評価したいです。
そして、このキーボード、「バックライト」がつきます。現代向けにもしっかり配慮がなされています。
キーボードの拡大画像です。Enterキーは青くなってますし、この画像にはありませんがALTキーの文字はグリーンです。それと、この画像では指紋センサーも確認できますね。新旧が混在してます。
「Anniversary Edition 25」の文字もあってうれしいポイントかも。
この画像を見ると、ヒンジは180度(水平位置)まで開口するようです。これも打ち合わせのときなどに便利な機能です。
そしてこのロゴデザイン。以前はIBMロゴがこの3色でしたね。さすがにIBMのロゴは使えませんからねえ。
さらなるこだわりが標準で付属するトラックポイントのキャップ。これも世代で異なるんでしょうか、3つのタイプが付属します。ちなみに私はもう、この違いを見てもよくわかりません。
側面のポート類です。こうしてみるとやっぱり厚みがありますね…。また、電源ジャックの形状は現行モデルと同じものになります。
これ、日本限定のプレゼントだそうです。「ThinkPad誕生の地である日本のお客様には、ウルトラスエード製のスペシャルソフトインナーケースを同梱してお届けいたします。」とのこと。これはLenovoの心意気がうれしい!
3.価格など
IBM ThinkPad…じゃなかった、Lenovo ThinkPad 25はLenovo直販サイトで1,000台限定で販売中で、価格は税込み193,860円となっています。OS、CPU、外部GPU、RAM、ストレージ、ディスプレイと、ビジネスマシンとしてはトップクラスの水準にあり、割安とは言えないでしょうが、割高とも思えません。また、「どの時代のどのモデルを」忠実に復刻したと言うよりは、「誰もが感じるThinkPadらしさ」を再現した、という性格もあり、ThinkPadの中でも特定のモデルに強いこだわりがある人には不満を感じる部分もあると思います。
また、記事中に「気にするな」的なことを書きましたが、バッテリー稼働時間とか筐体の厚み、重量に関してはあまりほめられたものではないと思います。なので、機動性とかコストパフォーマンスとかにこだわって購入する製品ではない、というのも正直あります。また利便性を重視するなら同じThinkPadの14インチでX1 Carbonを購入するほうがずっと快適でしょう(ただし、X1 Carbonには外部GPUは搭載できませんし、7列キーボードは望むべくもないですけど)。
この製品を見て「懐かしい」と思える人にとって、そんなのはどうでもいいことでしょうね。このチャンスを逃したらもう、7列キーボードのThinkPadは手に入らなくなるかもしれませんし。実は私も今、激しく悩んでおります…。
4.関連リンク
ThinkPad 25 特設ページ:Lenovo
コメント
惜しい。。。
なぜKabyLake Rを使わなかったのか?残念。
でもコレクターには逸品だね。
こんにちは、コメントありがとうございます。確かに第8世代のCPUだとお金に余裕がある人は買ってたかもしれませんね。
ウインタブさんの、記事から溢れるこの高いテンションではきっと買ってしまうのでは?(^^)
レビュー記事楽しみにしてます(^^)
11Lの匿名さん、こんにちは、コメントありがとうございます。ちょっと先立つものが厳しくて…。
筆圧に対応しているのか、そもそも何故2in1にしなかったのか不思議ですね。
PYUさん、こんにちは、コメントありがとうございます。そのへんどうなんでしょうね?私なんて「タッチパネル」という時点でびっくりしちゃいました。
8550なら危なかった…
こんにちは、コメントありがとうございます。7500Uでも大丈夫ですよ!きっと!
4コアじゃない時点で見た目だけの商品ですね。本当に残念。
こんにちは、コメントありがとうございます。まあそうおっしゃらずに…。雰囲気のあるいい製品だと思いますよ。
これほどの酸っぱくない葡萄は珍しいですね。
よく解釈すれば実績のある枯れた技術でまとめたってところですが(せめてディスクリートGPU持ってくるなら廃熱なども考えてMX150にして欲しかったですが)、そのくせ洗練されている感じが全然しませんし。
アンケート取るなど期待を煽るようなことをしなければ、まだ好意的に受け容れられたかもしれません。
noteさん、こんにちは、コメントありがとうございます。ちょっと厳しいですね。でも価格も抑えられていると思うし、喜んでいる人も多いと思いますよ。
やっぱりアイソレーションじゃないキーボードは似合いますね! 見るからに打ちやすそうです
Re:Puさん、こんにちは、コメントありがとうございます。私なんだかんだ言って7列に対する強いこだわりってないんですけど、雰囲気の問題でうれしくなりました。ライターのふんぼさんはつい最近まで7列のThinkPadを愛用されていましたし、このキーボードに歓喜する人も多いのではないかと思います。
6コアのCoffee Lake-Hが来年出るって聞いたので購買意欲が消えた。
年末までには買いたかった。
こんにちは、コメントありがとうございます。その辺のCPU搭載だとお値段も上がっちゃうでしょうね。もともと5,000ドル弱くらいでみんな覚悟してたから、それでもいいのか…。
即決で買ってしまいました!。私は、6年前にT420を購入し、販売されなくなった7列キーボードから離れられず、その後、新古でもう一台T420を購入しました。2台のT420で交互に使いながら、我慢しながら障害リスクに対応してきました。そのため、1年前から25周年モデルを待ってました。自分にとってPCは「武士の刀」なんですよね。全てが最新で且つ軽ければ、いい刀であるわけではない。他メーカのPCは、自分の指先が全く受け付けなくて・・・。ThinkPad25も、また最低5年は使い倒すつもりでいます。
こんにちは、コメントありがとうございます。ご購入おめでとうございます。私も欲しいです!実機が届いたらまたコメント、いやできればレビュー記事お願いします!
560よりのユーザです。やはりキーボードに期待して予約しました。コメントもT60Pにて。4:3ハイレゾの最新機種が欲しいところですが、R60改,R61改、T60改、X61がいまだに現役の環境の7列から離れられない世代です(笑