Lenovoが10月30日から直販をスタートさせたThinkBookシリーズのニューモデル「ThinkBook 14 Gen 2 / ThinkBook 15 Gen2」をご紹介します。その名の通りディスプレイサイズが14インチと15.6インチのノートPCです。この記事に先立って13.3インチモバイルノートの「ThinkBook 13s Gen2」の紹介記事も掲載していますので、こちらもあわせてご覧ください。
Lenovo ThinkBook 13s Gen 2 - Tiger LakeのCoreプロセッサー搭載、デザインも一新され、さらにカッコよくなった13.3インチモバイルノート
ThinkBook 14 Gen2、15 Gen2とも第11世代CPUを搭載しているという点が目玉ではありますが、筐体も一新され、「ThinkBookシリーズらしさ」が感じられる製品となっています。
1.スペック
新しいThinkBookシリーズは注文時に構成のカスタマイズが可能です。レノボ製品だとThinkPadシリーズは「当然カスタマイズ可」で、Legion、IdeaPad、Yogaシリーズは基本的に「カスタマイズ不可」です。ThinkBookシリーズの場合、カスタマイズ余地はそれほど大きくはなく、「RAMとストレージ容量」くらいですが、ベースモデルの段階で非常に多くのCPUが選べますので、実質的にはかなりフレキシブルに構成をカスタマイズ可能です。
14 Gen2、15 Gen2ともIntel版とAMD版があり、製品ページからして異なります。AMD版は第3世代のRyzen 3/5/7が、Intel版は第11世代(Tiger Lake)のCore i3/i5/i7が選べます。要するに「メインのビジネスノートとして使う際に思いつきうるすべて」のCPUが選べる、ということです。なお、ThinkBook 15には別モデルで「15p」というハイスペック版が存在しますが、筐体からして別物なので、ここではご紹介せず、別記事とします。
RAMは4GBから24GBまで選択可能です。ただ、ちょっと変則的で、「オンボードで4GBか8GB」を選び、「もう一つのスロットで8GBか16GB」を選ぶ仕組みです。オンボードで4GBを選んでしまうと、追加のRAMは搭載できず、トータルのRAMは4GBとなってしまいます。一方オンボードで8GBを選ぶ場合、もう一つのスロットで「追加なし、8GB、16GB」を選ぶことができます。なので、トータルのRAM容量は「4GB/8GB/16GB/24GB」となります。
ストレージは標準でM.2 NVMe SSDが搭載され、128GBから1TBまで選べますが、2.5インチの空きスロットがあり、ここに500GBから2TBまでのHDDを追加することができます。
ディスプレイは14 Gen2が14インチのIPS液晶、FHD解像度で、15 Gen2が15.6インチのIPS液晶、FHD解像度です。どちらもsRGB100%と、発色性能の良いものが使われています。
入出力ポートは基本的に14 Gen2、15 Gen2共通で、合計4つのUSBポート、HDMI、有線LAN、SDカードリーダーと充実したものになっています。なお、Intel版のみUSB Type-Cのうちの一つがThunderbolt 4になっていますが、AMD版はThunderboltではなくUSB 3.1 Gen2となりますのでご注意ください。
筐体サイズは変更になっています。要するに新筐体になった、ということですね。
ThinkBook 14:
Gen2: 323 x 218 x 17.9 mm / 1.4 kg
従来モデル:326 x 229.8 x 17.9 mm / 1.5 kg
ThinkBook 15:
Gen2: 357 x 235 x 18.9 mm / 1.7 kg
従来モデル: 363.5 x 245 x 18.9 mm / 1.84 kg
全体的に一回り小さくなったかな、と思います。14 Gen2、15 Gen2とも、特に奥行き(短辺)が小さくなりましたね。また、特に14 Gen2では重量も1.4 kgとなり、「モバイルノート」と言ってもおかしくないくらいの軽さになりました。というか、モバイルノートとして14 Gen2を購入するのも「全然あり」ですね。
2.筐体
上の画像が14 Gen2、下が15 Gen2です。従来モデルから左右のベゼルは細かったのですが、Gen2となり、特に下部ベゼルがかなり細くなりました。
天板です。このようにツートンカラーになっていますが、「新世代のThinkBookシリーズ」はすべてこのデザインとなりました。この部分がThinkBookのトレードマークと言えるかもしれません。筐体素材は明示されていませんでしたが「陽極酸化サンドブラスト」という記載がありましたので、金属筐体の表面にサンドブラスト(≒梨地加工)を施したものと思われます。
システムスペックがほぼ共通の14 Gen2と15 Gen2ですが、ディスプレイサイズのほか、キーボードが異なります。上が14 Gen2、下が15 Gen2ですが、15 Gen2のみテンキーのついたキーボードとなっています。まあ、一般的に14インチノートにテンキーが装備されることはないですけどね。
残念ながらThinkPadのトレードマークである「トラックポイント」はついておらず、この部分だけ見るとやはりIdeaPadシリーズやYogaシリーズに近い印象です。なお、14 Gen2、15 Gen2ともバックライトが装備され、右上の電源ボタンは指紋センサーも兼ねています。
上が14 Gen2、下が15 gen2です。ポート配置は全く同じで、ThinkBook 13s Gen2にはなかったSDカードリーダーと有線LANポートがついているのがうれしいところ。
3.価格など
Lenovo ThinkBook 14 Gen2 / ThinkBook 15 Gen2はレノボ直販サイトで販売中で、週末セール価格は14 Gen2のIntel版が税込み66,495円から、AMD版が税込み61,710円からで、15 Gen2のIntel版が税込み66,495円から、AMD版が61,710円から、となっています。つまり、14 Gen2と15 Gen2は同価格です。じゃ、キーボードにテンキーがあるぶん15 Gen2のほうがお買い得かな、とちょっとボケてみます。
最低価格のモデルだとRAMが4GBになってしまいますので、できれば8GB以上にはしておきたいところですが、それでも7万円前後で購入できてしまいますので、お買い得感はかなり大きいです。特に14 Gen2はモバイルノートとしても使えるサイズ感なので、(テンキーはないですけど)個人的には一層割安感がありますね。
4.関連リンク(Lenovo)
ThinkBook 14 Gen 2(第11世代インテル)
ThinkBook 14 Gen 2 (AMD)
ThinkBook 15 Gen 2 (第11世代インテル)
ThinkBook 15 Gen 2 (AMD)