レノボがCES 2024に合わせて発表したノートPCのうち、今回はゲーミングノートのLOQシリーズをご紹介します。レノボのゲーミングブランドには「Legion」と「LOQ」があり、LOQは2023年に立ち上げられたエントリーゲーマー向けブランドです。2024年モデルはディスプレイサイズが16インチから15.6インチとなり(2023年モデルでも15.6インチはありましたが、主力は16インチでした)、スペックはやや控えめですが、そのぶん価格にも期待できそうですし、日本で発売される可能性も高いと思います。
1.スペック
スペック表
LOQ 15(2024) | |
OS | Windows 11 |
CPU | Intel Core i5-12450HX/Core i7-14700HX AMD Ryzen 7 8845HSなど |
GPU | NVIDIA GeForce RTX4050 Laptop GPU NVIDIA GeForce RTX4060 Laptop GPU Intel Arc A530Mなど |
RAM | 最大16GB(DDR5) |
ストレージ | 1TB SSD(M.2 2242 PCIe) PCIe Gen 4 SSDスロットあり |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS (2,560 x 1,440) 165Hz 15.6インチIPS (1,920 x 1,080) 144Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、PD対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 3、オーディオジャック、HDMI2.1、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(最高1080p) |
バッテリー | 60Whr(7-8時間) |
サイズ | 359.86 x 258.7 x 21.9 – 23.9 mm |
重量 | 2.38 kg |
バリエーションモデル
・LOQ 15IRX9:最高でCore i7-14700HX/RTX4060
・LOQ 15IAX9I:Core i5-12450HX/Arc A530M
・LOQ 15IAX9:最高でCore i5-12450HX/RTX4050
・LOQ 15AHP9:最高でRyzen 7 8845HS/RTX4060
コメント
冒頭に記載した通り、現時点で発表されているLOQノートは全て15.6インチディスプレイを搭載します。CPUにCore Ultraの設定はなく、第12世代のCore i5-12450H、第14世代のCore i7-14700HX、そしてRyzen 7 8845HSを搭載することが明らかになっています。開示されている型番はこの3つのみですが、「最高でCore i7-14700HX/Ryzen 7 8845HS」ということなので、Ryzen 5など他の型番も設定されると思います。
GPUはIntel Arc A530M(Core Ultraが内蔵するIntel Arcとは別物で、外部GPUです)、GeForce RTX4050/4060が開示されていて、説明ではRTX20シリーズ、RTX30シリーズの搭載もあるとのことでした。
2024年に発表されるPCの「お約束」とも言える「AIの話題」ですが、LOQシリーズには「Lenovo LA1 AI チップ」が搭載されています。ただこれ、他の製品で言う「AI」とは少し話が違っていまして、「Lenovo Vantage(設定アプリ)を介してLenovo AI Engine+に電力を供給し、ラップトップの電力、ファン曲線、その他の設定をその場で動的に調整し、特定のタスクに応じてパフォーマンスを最大化」という目的で使われます。
RAMは最大で16GB(事実上、16GBのみと考える方がいいでしょう)、SSDは最大1TBで増設用のM.2スロットも搭載しています。
ディスプレイは15.6インチで最高品質のものが「IPS液晶、2,560 x 1,440解像度、リフレッシュレート165Hz」、下位の仕様が「IPS液晶、1,920 x 1,080解像度、リフレッシュレート144Hz」で、いずれも100%sRGBの発色品質です。
2.筐体
ディスプレイサイズが15.6インチになったので、横幅は2023年モデル(の16インチ版)と変わりませんが、奥行き(短辺)が小さくなりました。
筐体色は「ルナグレー」のみ、ヒンジが少し前方に取り付けられ、後部にオーバーハングがあるデザインはレノボのゲーミングノートの定番です。
キーボードです。この画像では英語配列ですが、日本で発売される際には日本語配列になると思います。また、この画像のRGBバックライトはオプション扱いで、通常はホワイトのバックライトとなります。
側面と入出力ポートの構成です。LOQは右側面と背面にポートが配置され、左側面にはポートがありません。また、Thunderbolt 4の装備もありません。このあたりは「エントリーブランド」らしいところではあります。
3.価格など
Lenovo LOQシリーズは4月に北米で発売され、価格は749ドル(1ドル=145円として約109,000円)からです。ただし、RyzenモデルのLOQ 15AHP9は北米での発売はなく、一部のEMEA市場で3月に発売され、価格は1049ユーロ(1ユーロ=159円として約167,000円)からです。
LOQブランドの登場により、従来からあったLegionブランドがよりハイスペックな方向に進んでいる感がありますが、LOQの2024年モデルは低価格で本格的なゲームプレイが可能な製品だと思います。この製品は日本で発売される可能性が高いと思いますので、価格にも期待したいところですね。
4.関連リンク
The Lenovo Legion Gaming Ecosystem: Helping Gamers Reach Their Impossible:レノボ プレスリリース(英語)