Lenovoの「Yoga」ブランドの13.3インチコンバーチブル2 in 1、Yoga 650をご紹介します。この製品、1カ月ほど前から製品ページが存在しているのですが、私が知る限りずーっと「在庫切れ」という状態で、まだ発売されていません。いや、もしかしたらごく短期間販売されたのかもしれませんが、少なくとも私は気づきませんでした。Lenovoでは最近、特にRyzen搭載PCの在庫状況が不安定に見えますが、あるいはそれが発売されていない理由なのかもしれません。ただ、13.3インチと「モバイルには良サイズ」ですし、デザインもちょっとおもしろいところのある製品です。
1.スペック
Yoga 650 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 4500U / Ryzen 7 4700U |
GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetoosh 5.0 |
入出力 | USB 3.0 Type-C × 2、USB 3.0 × 2、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(720p) |
バッテリー | 稼働時間19.6-19.8時間 |
サイズ | 308 x 206.5 x 17(最薄部)mm |
重量 | 1.32 kg |
CPUは第3世代のRyzen 5 4500U/Ryzen 7 4700Uです。Yoga 650はOfficeの付属有無を別とすれば、実質2つのバリエーションモデルが存在します。
Ryzen 5/RAM8GB/256GB SSD
Ryzen 7/RAM16GB/512GB SSD
の2つです。「まあわかる」という組み合わせですよね?Ryzen 5モデルでもビジネス用、学習用には不足のないスペックと思われますが、より高い処理性能や余裕がほしいのならRyzen 7モデルということになるかと思います。
ディスプレイは13.3インチのIPS液晶でFHD(1,920 × 1,080)解像度、コンバーチブル2 in 1筐体なのでタッチ対応もします。また、Yoga 650には「Lenovo Digital Pen」が同梱されていますので、ペン入力も可能です。ただし、ペンの仕様については開示されておらず、筆圧対応なのか、デジタイザー方式はなにか、といった点がわかりません。Lenovoはこの製品よりも低価格なコンバーチブル2 in 1にワコムAES方式のペンを付属させていますので、おそらくこの製品でもワコムAES方式のペンになっているのでは?と思います。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートはUSBが合計で4つあるものの「それだけ」です。HDMIやSDカードリーダーはありません。USB Type-Cポートが映像出力に対応しますが、かなりあっさり、という感じですね。
サイズは「普通」くらいですね。13.3インチのモバイルPCとして可もなく不可もないくらいだと思います。重量の1.32 kgについても同様で、クラムシェルノートならもう少し軽いほうが…と思いますが、コンバーチブル2 in 1筐体なので、この価格帯の製品としては悪くないと思います。
2.筐体
正面から見たところです。このアングルだと「アビスブルー」の筐体色以外は特に変わったところがないように見えます。ベゼル幅についても、2020年のモバイルノートとしては普通くらいの太さかと思います。
しかし、Yoga 650は天板がすごいです。このように「ファブリックカバー」で覆われています。「カバー」と表記されていますが、ファブリック部分を着脱できるような構造にはなっていないようで、実質的には「ファブリック天板」ということだと思います。ベース素材は不明です。2 in 1筐体なので金属製ではないかと思うのですが、筐体色の関係もあって樹脂製にも見えます。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「84キーJIS配列、バックライト・キーボード」となります。他のYogaシリーズにも見られますが、キーボード面の両サイドにスピーカーが配置され、Dolby Atmosも採用されていますので、音質はかなりよさそうです。また、パームレスト右側に指紋センサーも装備されています。
コンバーチブル2 in 1なので、このようにスタンドモード、テントモード、タブレットモードで使うこともできます。特にタブレットモードはPCでイラストやマンガの制作をする際に便利に使えると思います。
側面と入出力ポートの配置です。左右側面にUSB Type-AポートとType-Cポートが振り分けられ、使い勝手は良さそうです。また、コンバーチブル2 in 1筐体ということもあり、電源ボタンは側面にあります。
3.価格など
Lenovo Yoga 650はレノボ直販サイトに製品ページがありますが、冒頭に書かせていただいたとおり、在庫切れの状態が続いています。一応週末クーポンが適用された価格表示もあり、11月23日(週末クーポン価格が適用されています)の価格はRyzen 5モデルが税込み72,349円、Ryzen 7モデルが税込み93,298円になっています。24日現在(平日のクーポン価格)だとRyzen 5モデルが税込み73,689円、Ryzen 7モデルが税込み96,571円ですね。
これね、「買えるんだとしたら」かなりお買い得だと思いますよ。第3世代Ryzenを搭載し、不足感のないRAM/ストレージ容量でペンも付属し、さらにファブリック天板というしゃれたギミックもついてこの価格ですから。問題なのは「いつから買えるのか」ということですね。年内には買えるようになるんだろうか…。
4.関連リンク
Yoga 650 (AMD):Lenovo