レノボがノートPC「ThinkPad X13 Gen 4」「ThinkPad X13 Yoga Gen 4」を国内発売しました。2月に海外発表された際に紹介記事を掲載していますが、国内発売にあたってスペックの詳細や価格が明らかになりました(当然ですよね…)ので、改めてご紹介します。なお、X13シリーズにはIntel版とAMD版がありますが、この記事執筆時点で「Gen 4(2023年モデル)」となったのはIntel版のみです。AMD版については国内での販売がスタートしましたら別途記事を掲載します。
目次
1.ThinkPad X13 / X13 Yoga Gen 4 スペック
スペック表
ThinkPad X13 Gen 4 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i3-1315U/Core i5-1335U/Core i5-1345U Core i7-1355U/Core i7-1365U ※YogaはCore i3の設定なし |
GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB/32GB(LPDDR5-6400, オンボード) |
ストレージ | 256GB/512GB/1TB/2TB SSD(M.2 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチOLED(2,880 x 1,800) 13.3インチIPS(1,920 x 1,200)タッチ 13.3インチIPS(1,920 x 1,200) ※詳細別記 |
ネットワーク | Wi-Fi6E(a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth5.2 5G/LTE(オプション) ※Yogaは5Gの設定なし |
入出力 | USB4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.2 Gen1 Type-A × 2、オーディオジャック、HDMI、nanoSIMスロット(オプション) |
カメラ | Webカメラ(720p/1080p/5MP)顔認証対応可 |
バッテリー | 41Wh/54.7Wh |
サイズ | X13:301.7 x 214.8 x 16mm Yoga:301.7 x 214.6 x 16.4 mm |
重量 | X13:1.09 kg~/ Yoga:1.21 kg~ |
ディスプレイの仕様
X13:
IPS(1,920×1,200)タッチ非対応, 100%sRGB, 300nit
IPS(1,920×1,200)タッチ対応, 100%sRGB, 300nit
IPS(1,920×1,200)タッチ非対応, 100%sRGB, 400nit, 省電力
OLED(2,880×1,800)反射防止/汚れ防止, タッチ非対応, HDR500, 100%DCI-P3, 400nit
※すべて13.3インチ、ノングレア(非光沢)、リフレッシュレート60Hz
X13 Yoga:
IPS(1,920×1,200)反射防止/汚れ防止, 300 nit
IPS(1,920×1,200)非光沢, 300 nit
IPS(1,920×1,200)非光沢, 400 nit, 省電力
※すべて13.3インチ、100%sRGB対応、タッチ対応、リフレッシュレート60Hz
コメント
海外発表の際、CPUはIntel版が第13世代Core i5/Core i7の省電力タイプ(U型番)もしくはバランスタイプ(P型番)と開示されていましたが、いまのところ国内版では省電力タイプのCore i3/Core i5/Core i7のみがラインナップされています。
RAMは8GB/16GB/32GBが設定されています。ただ「オンボードメモリ」なので、購入後の増設・換装はできません。SSDは256GB/512GB/1TB/2TBが選べ、もちろん数年間使っていく上では大きめの容量にしたいところですが、レノボってSSDの増量がかなり割高なんですよね…。まあ、このへんはカスタマイズ画面で確認できると思います。ウインタブでは「RAM16GB/512GB SSDがおすすめ」ということをよく書いていますけど、レノボ製品の場合「256GBで我慢しようかな…」なんて思います。
ディスプレイは選択肢が多いです(ベースモデルによっては選択できないものもあります)。個人的には「やっぱり有機EL(OLED)!」にしたいところですね(でもX13 Yogaには有機ELの設定はありません)。ただ、有機ELは解像度も高くなっており、カスタマイズ料金もそれなりにはします。クラムシェルノートのX13はタッチ・非タッチが選べ、コンバーチブル2 in 1のX13 Yogaは全てタッチ対応です。
2.ThinkPad X13 / X13 Yoga Gen 4 筐体
この画像はX13のものですが、X13 Yogaもほぼ同じ外観です。異なるのはヒンジ部分くらいでしょうか(X13 Yogaはコンバーチブル2 in 1筐体なので、ヒンジがやや目立つデザインになっています)。
…変わりましたね…。このアングルから見ると上部ベゼル部分に新設された「コミュニケーションバー」が目を引きます。ちなみにカメラもHD解像度、FHD解像度、そして5MPで顔認証対応のものが選択できます(X13 YogaはHD解像度の設定がありません)。
また、キーボードの拡大画像がないのですが、キーボード面の両端にスピーカーグリルがつきました。従来モデル(Gen 3)はここにスピーカーはありませんでした。
従来モデルとサイズを比較してみます。
X13:
Gen 4:301.7 × 214.8 × 16 mm / 1.09 kg~
Gen 3:305.8 × 217.89 × 18.1-18.25 mm / 1.19 kg-1.31 kg
X13 Yoga:
Gen 4:301.7 × 214.8 × 16.4 mm / 1.21 kg~
Gen 3:305 × 213.9 × 15.94 mm / 1.2 kg~
全体的に「少し小さく」なりました。特に横幅が小さくなっています。なお、重量についてX13では「1.09 kg~」と記載していますが、これは「ディスプレイが有機ELで天板がハイブリッドカーボン」の場合です。また、X13、X13 Yogaともバッテリー容量を2種類(41Whと54.7Wh)選べ、大容量の方を選ぶと重量は重くなります。
天板です。やはりコミュニケーションバーが目立ちます。筐体素材はマグネシウム、X13では天板素材にカーボンファイバーとハイブリッドカーボンファイバーを選べます。なお、筐体には再生素材も使われています。
側面とポート構成です。X13 Yoga Gen 4の右側面の左端に赤い印がありますが、これは「ペンホルダー」です。レノボ製品でペン入力に対応するモデルにはペンが同梱されることが多く、X13 Yoga Gen 4にも「ThinkPad Pen Pro」が付属し、このペンはおそらく4096段階の筆圧に対応するものと思われます。
X1 Yogaはコンバーチブル2 in 1なので、このようにスタンドモードやテントモード、タブレットモードにして使うことができます。
3.ThinkPad X13 / X13 Yoga Gen 4 価格など
Lenovo ThinkPad X13 / X13 Yoga Gen 4はレノボ直販サイトで販売中で、5月12日正午現在の価格はX13が税込み136,532円から、X13 Yogaが税込み217,602円から、となっています。X13について、「Core i5/RAM16GB/512GB SSD/100%sRGB,400nitディスプレイ」というシステム構成のモデルが税込み179,949円でした。おそらくこのくらいの構成のものが売れ筋になると思います。
筐体が新しくなり、ThinkPadモバイルノートの中では比較的手頃な価格のX13シリーズ、大人気になるんじゃないでしょうか(私も欲しい…)。
4.関連リンク
ThinkPad X13 Gen 4(第13世代Intel vPro):Lenovo
ThinkPad X13 Yoga Gen 4 (第13世代Intel vPro):Lenovo
コメント
メンテナンス性を考えるとオンボードメモリは困るんですが時代の流れですかね?
X270位の塩梅が個人的にはちょうど良いのですが。