Lenovoが17.3インチと大型サイズのゲーミングノート「Legion Y740」を発売します。LenovoではゲーミングPCにLegionという製品ブランドを使っていて、ノートPCでは2018年に発売された15.6インチ「Legion Y530」が最新モデルとなっているものの、それ以外のモデルは発売から少しばかり期間が経過していて、若干スペックに古さを感じていました。しかし、今回紹介するY740はNVIDIAの最新ハイエンドGPU「GeForce RTX2080」を搭載するなど、一気に最先端と言えるスペックになっています。
1.スペック
Legionシリーズは日本向けモデルでも一部がローカライズされていません。具体的にはOSのベース言語が英語(ただし、現行バージョンのWindows 10は無料の日本語言語パックを導入すればほぼ完璧に日本語化できます)である、という点とキーボードが英語配列しか用意されていない、という点です。キーボードに関しては日本語配列に慣れている人だと少し戸惑うかもしれませんが、クリエイターやエンジニア、そしてゲーマーならむしろ英語配列を歓迎する人も少なくないでしょうね。
CPUはCoffee LakeのCore i7-8750Hで、もはやゲーミングノートではスタンダードと言えるものが搭載されています。そしてGPUは最新のGeForce RTX2070/RTX2080です。Legion Y740はバリエーションが2つあり、「RTX2070/RAM16GB」と「RTX2080/RAM32GB」という構成となります。ストレージは512GB SSD + 1TB HDDです。
ディスプレイは17.3インチのIPS液晶、FHD解像度で、リフレッシュレートは144 Hzになっており、2018年以降ゲーミングノートで主流になっている高リフレッシュレート化を実現しています。またWi-Fiは高品質なKiller Wireless-AC 1550iが採用されています。
入出力ポートもType-CはThunderbolt 3ですし、HDMIとMini Display Portと、映像出力端子も十分ですね。ただし、音声入出力に関しては入力/出力兼用のオーディオジャックが1つだけなので、ゲーマーとかクリエイターには物足りないかもしれません。
2.筐体
17.3インチなので、横幅は40センチを越えてしまいますが、ナローベゼルになっていて(見た目だけかもしれませんけど)少し軽快な印象があります。
この製品はY530と同様、ヒンジの位置など、筐体後部にデザインアクセントがあります。ヒンジが少し前よりについているんですよね。また、通気口にはイルミネーションもあるようです。
ヒンジは水平位置(180度)まで開口します。ビジネスノートだとこの構造は便利なのですが、ゲーミングノートの場合はどのくらいメリットがあるんでしょうか。まあ、開口角度が大きいに越したことはないんでしょうね。
キーボードにはRGB対応のバックライトがついています。上の方でも書きましたが、この製品のキーボードは英語配列のみです。この画像には底面も写っていますが、かなり目立つ通気口があり、これもまたデザインアクセントになっています。
Lenovoの説明によればキーボードは「クラス最高のゲームコントロールを提供」とのことですが、見た感じはキーストロークが浅そうで、ゲーミングノートによく見られる「いかつい(メカニカルキーボードもありますよね)」ものではありません。アンチゴースト対応については明言されていますが、Nキーロールオーバーについては言及がありませんでした(当然対応していると思います)。
この画像、一番上が背面、その下の2つが側面です。「1.MiniーDisplayPort、2.HDMI、3.USB 3.1、4.LAN(RJ-45)、5.USB 3.0、6.DC-IN、7.セキュリティーロックスロット、8.USB 3.0、9.オーディオジャック、10.Thunderbolt 3」です。映像系とネットワーク系が主に背面に、側面にはUSBが配置される構造ですね。
それと、側面画像を見ていただけると、ヒンジの構造もよくわかりますし、デザインが非常に尖っているのもわかると思います。
3.価格など
Lenovo Legion Y740は1月29日の発売予定で、価格は225,000円(税別)から、となっています。この価格はRTX2070搭載モデルだと思います。Lenovo直販サイトは「PCを定価販売するほうがむしろレア」なので、この製品も発売と同時になにがしかの割引が設定されると思います。また、GeForce RTX搭載のゲーミングノートはまだまだ数が少なく、その意味ではゲーマー注目の製品だと思います。
昨年Legion Y530が発売された際、筐体が非常に前衛的なデザインに感じられ、個人的に惹かれるものがありましたが、このY740もY530と同じデザインコンセプトになっていますので、ゲーマーだけでなく、平凡なデザインのノートPCはイヤ!というクリエイターの人にも面白い製品なのではないか、と思います。
4.関連リンク
Legion Y740(17):Lenovo
コメント
天板やキーボード周りに赤いラインや独特な意匠が入った見るからにゲーミングPCという感じが苦手な私にとっては好ましいデザインです。
イルミネーションライトを全OFFにできるのならば、排熱処理に拘ったワークステーションに見えなくもないような気がするので、場合によってはオフィスでも使えるのでは。
朴念仁さん、こんいちは。多分イルミはOFFにできると思いますし、地味なホワイトのバックライトにすることも可能だと思います。ウインタブでも実機レビューしたいんですけど、Lenovoはなかなか貸し出してくれないんだよなあ。
欧米モデルのままではありますが、コストパフォーマンスがよさそうで欲しいと思っていましたが、公式オンラインの価格は税込32万4000円になっていました。
サポートの回答では、公式プレスリリースはあくまで「参考価格」なんだそうですよ。
誰が見ても詐欺だと思いますけどね。
こんにちは。現状だと25%OFFですね。RTX20シリーズの価格はまだまだ高いようです。