レノボがゲーミングノート「Legion 9i Gen 9」を発売しました。ただ、この製品はちょっとご説明がややこしくなります…。Legionノートには「5シリーズ」と「7シリーズ」があり、7シリーズがハイエンドクラス、5シリーズが中位クラス、という位置づけです。また、2023年にエントリーゲーマー向けの新ブランド「LOQ」が立ち上がったことにより、5シリーズの位置づけが押し上げられ、「中上位クラス」という感じになりました。
2023年のLegion 5シリーズには「Pro」と「Slim」がありまして、ProのほうはCPUにCore i9、GPUにGeForce RTX4070を搭載する、ハイスペッククラスに突入したような高性能モデルが設定されており、Slimのほうはそれよりもややスペックが低めで、その代わり筐体がいくぶん薄型・軽量(実際はそこまで薄くも軽くもないんですけどね…)な製品でした。
で、今回ご紹介するLegion 5i Gen 9は「Pro」「Slim」といった名称は冠されていません。北米市場では「Legion Pro 5i Gen 9」「Legion 5i Gen 9」「Legion Slim 5 Gen 9」という製品ラインナップになっているので、この先に「Pro」「Slim」が追加される可能性がありますし、Legionノートに関しては北米市場よりも日本市場のほうが製品ラインナップが簡素化されているため、ProやSlimが出てこない可能性もあります…。
ただし、個人的には「LOQ・Legion 5シリーズ・Legion 7シリーズ」という3つのラインナップが「エントリー・中位・上位」と位置づけられるならば、このLegion 5i Gen 9は「ちょうど収まりがいい」と感じますね。カスタマイズ可能なモデルではCore i9やGeForce RTX4070も選べますし。
1.スペック
スペック表
Legion 5i Gen 9 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-13450HX/Core i7-14650HX Core i7-14700HX/ Core i9-14900HX |
GPU | GeForce RTX4050/RTX4060/RTX4070 Laptop GPU |
RAM | 16GB/32GB(DDR5-4800, 最大32GB) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチIPS(2,560 × 1,600)165Hz/240Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD140W対応)、USB3.2 Gen1 Type-A × 3、HDMI2.1、LAN(RJ45)、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 80Whr(動画再生約4.9-5.1時間) |
サイズ | 359.7 x 262.3 x 19.7-25.2 mm |
重量 | 2.3 kg |
バリエーションモデル
・Core i5/RTX4050/16GB/512GB/165Hz(カ)
・Core i5/RTX4050/16GB/512GB/165Hz
・Core i7/RTX4060/16GB/1TB/165Hz
※左からCPU/GPU/RAM/SSD/ディスプレイリフレッシュレート
※(カ)はカスタマイズ可能モデル
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Legion 5i Gen 9には注文時の構成カスタマイズが可能なモデルとカスタマイズ不可のモデルがあります。OSはカスタマイズモデルでPro版が選べますが、それ以外はHome版です。CPUはCore i5が第13世代、Core i7は第14世代で「14650HX」と「14700HX(カスタマイズモデルのみ)」が選べ、カスタマイズモデルではCore i9-14900HXも選択可能です。
GPUはCore i5モデルがGeForce RTX4050、Core i7モデルがRTX4060、そしてカスタマイズモデルではRTX4050とRTX4060、そしてRTX4070が選べるようになっています(ただし、搭載CPUによる制約はあります。Core i5にするとRTX4070は選べません)。
RAMは16GB/32GB(32GBはカスタマイズモデルのみ)、SSDはCore i5モデルが512GB、Core i7モデルが1TBで、カスタマイズモデルは512GBと1TBが選べますが、RAM32GBとか1TB SSDはCPUをCore i5にすると選択できません。
ディスプレイは16インチのIPS液晶で解像度は2,560 × 1,600と高く、100%sRGBの発色品質です。リフレッシュレートは基本165Hzですが、カスタマイズモデルでCPUをCore i7以上にすると240Hzが選択可能です。
2.筐体
筐体は2023年のLegion Pro 5i Gen 8よりは薄くて軽く、Legion Slim 5i Gen 8に近いものになりました。ただし、サイズはどちらとも異なります。
筐体色は「ルナグレー」です。Legion Pro 5i Gen 8が「オニキスグレー」、Legion Slim 5i Gen 8が「ストームグレー」なので、色も変わっています。ただ、色味としてはSlimのほうに近いです。
キーボードは「ホワイトバックライト」と「4ゾーンRGBバックライト」があり、カスタマイズモデルのみ好きなほうを選べ、カスタマイズ非対応のモデルは自動的に4ゾーンRGBバックライトとなります。この画像は4ゾーンRGBバックライトの「英語配列」ですが、日本仕様は「84 キー(Fn キー+Windows キー+Copilot キーを含む)、JIS 配列、マルチタッチパッド、パワーボタン、テンキー」となります。
側面、背面と入出力ポートの構成です。USBポートは合計で5つ(ただしThunderbolt 4はありません)、HDMIにmicroSDカードリーダー、有線LANポートと、充実した構成です。
3.価格など
Lenovo Legion 5i Gen 9はレノボ直販サイトで販売中で、2月4日現在の価格は150,597円から、となっています。また、ウインタブで少し試算してみたところ、この製品はカスタマイズモデルのほうが割安で、「Core i7-14650HX/RTX4060/RAM16GB/1TB SSD」という構成でも191,022円となり、カスタマイズ不可のモデル200,724円よりも安くなりました。
RTX4060搭載のゲーミングノート、ということだと市場で最安値のものは14万円台から、また16万円-17万円というレンジで多数の製品が販売されていますので、それを考慮すると少し高いですが、第14世代CPUを搭載する最新モデルですから、「こんなもんかな」とは思います。
4.関連リンク
Legion 5i Gen 9 16(Intel):Lenovo