こんにちは、ゆないとです。今回はLenovoのIdeaPadシリーズの中にありながら、ゲーミング製品としてリリースされている「Lenovo IdeaPad L340 Gaming(15)」をご紹介します。実はこの製品は既に昨年リリースされており、ウインタブでも紹介済みです。当時は直販モデルが無い状態だったのですが、先日直販モデルが発売されました。筐体は特に変化がありませんが、スペックには手が入れられています。
昨年発売の量販店モデルについては以下の記事をご覧ください。今回は直販モデルのスペックを見ていきたいと思います。
Lenovo IdeaPad L340 ゲーミングエディション - LegionではなくIdeaPadブランドで登場した15.6インチカジュアル・ゲーミングノート
1.スペック
直販モデルはカスタマイズに対応しておらず、2つのバリエーションモデルがありますが、それぞれのバリエーションモデルで製品版Office(Home&Business 2019)の付属有無を選べますので、合計で4バリエーションということになります。
CPUは昨年発売ということもあり、第9世代(Coffee Lake Refresh-S)のモバイル向けのものが採用されて、Core i5-9300H/Core i7-9750Hが選択可能です。末尾のアルファベットが低消費電力タイプの”U”ではなく、より高性能な”H”です。ゲーミングノートに使われるCPUですね。Core i5の方は4コア/8スレッド、i7の方は6コア/12スレッドという構成です。
外部GPUも搭載していて、NVIDIA GeForce GTX 1650です。量販店モデルに設定のあったGTX1050は直販モデルにはありません。GTX1650はゲーミングノート用としてはエントリースペックですが、最新モデルにも採用されているTuring(チューリング)アーキテクチャが使われています。多くのゲームはプレイ可能ですが、最新のAAAタイトルは少し厳しいかもしれません。
RAMはCore i5モデルが8GB、Core i7モデルが16GBで、ストレージはCore i5モデルが512GBのNVMe接続のSSD、Core i7モデルが256GBのNVMe接続のSSD+1TBのSATA接続のHDDです。昨年発売された量販店モデルは16GB Optaneメモリー+1TB HDDという構成だったので、よりゲーム向きの構成になったと言えるでしょう。
ディスプレイは15.6型のフルHD、非光沢でIPS液晶を搭載します。TN液晶ではなくIPS液晶なので、視野角が広く、きれいな映像でゲームができますね。外部ディスプレイなら4Kまでに対応しているのでそちらも検討して良いかもしれません。昨年発売の量販店モデルではIPS液晶ではなくTN液晶だったので、地味にアップデートされています。ただし、リフレッシュレートについての説明がなかったので、120 Hzとか144 Hzではなく、一般的な60 Hzのままと思われます(Lenovoは通常、高リフレッシュレートの製品にはその旨の説明を入れています)。
キーボードは日本語配列です。84キー+テンキーという構成で、バックライトも搭載しています。
ネットワークは、最新のWi-Fi6対応ではなく、Bluetoothバージョンも”4.2”です。入出力ポートはUSB3.0 Type-Aが2つ、Type−Cが1つ、HDMIとオーディオジャック、有線LANポートが装備されます。この製品は15.6インチなので、人によってはUSBが足りないと感じるかもしれませんね。それと、ThinkPadシリーズではないですが、Webカメラ部分にプライバシーシャッターが付いています。
バッテリーの公称値は約9.1時間となっていますが、外部GPUも搭載しているため、実際の稼働時間はそこまで長くないと思われます。
サイズは15.6インチノートとしては標準的と言え、従量も2.1kgですから、こちらも普通くらいですね。
2.筐体
カラーですが、製品ページではブラックと紹介されているものの、見た目は非常に暗いグレーといった様子です。表面にはヘアライン加工が施されていて、模様が確認できます。天板にはIdeaPadシリーズではおなじみになってきた手帳やノートのインデックスのようなロゴプレートがアクセントと言えます。メタリックブルーのプレートに”Lenovo”と表示されています。その他は特にロゴなど無く、落ち着いた雰囲気ながらスタイリッシュさも感じます。
ディスプレイは左右のベゼルが狭く、上下はそれなりにあるという印象です。特に野暮ったさもなく画面に集中できそうです。
キーボードはテンキー付きです。画像は英語配列ですが、日本仕様は日本語配列となります。テンキーが付いているため、トラックパッドなどもやや左寄りです。見た限りだとトラックパッドも広く領域が取られているため操作がしやすそうですね。バックライト搭載で、RGBカラーではなく、画像のように青く発光するのみのようです。直販モデルではありませんが、この製品には17インチ版もあり、その製品のYouTube公式紹介動画を見たところ、おそらくキー自体がこの色(ブルー)になっていて、バックライト発光により、青く光るように見えるのだと思います。RGB搭載ではないですが、見た目に統一感もあって、かっこいいですね。
ヒンジは水平位置(180度)開口可能なので、好みの角度に調節できて便利です。ノートPCを使っていて、たまに「もう少し奥まで倒れてほしいな」と思うことがありますので、地味に嬉しいポイントです。
最後に入出力ポートです。左側面に集中していることがわかります。というか、いささか極端な配置と言えます。どちらか一方の側面にポートが集中しているのは机上での見た目が整うので良い、という見方もできなくはありませんが、例えば右利きの人が有線マウスを接続する場合、右側面にUSBポートがあるかないかで利便性は変わりますし、周辺機器を接続するにしても「左側にしか置けない」というのはちょっと不便かと思います。
DC-INはLenovoではよく見られる四角い形状です。ThinkPadシリーズでも一部この形状が採用されていますが、ちょくちょくUSBポートと間違えちゃうんですよね。
この他、音響がDolbyAudio搭載なので、音のクオリティも高そうです。
3.価格など
Lenovo IdeaPad L340 Gaming(15)はLenovo直販サイトで販売中で、7月10日現在の価格は下記のとおりです。
【Officeなし】
Core i5モデル:81,536円(eクーポン適用価格)
Core i7モデル:110,581円(eクーポン適用価格)
【Officeあり】
Core i5モデル:100,848円(eクーポン適用価格)
Core i7モデル:129,444円(eクーポン適用価格)
※Officeのバージョンは「Microsoft Office Home & Business 2019」
※価格はすべて税込み
量販店モデル発売から1年で、ディスプレイやストレージのスペックが向上した直販モデルが発売された形になります。IdeaPadではありますが、エントリークラスのゲーミングノートと同等のスペックを備えていて、その割に価格非常に魅力的な製品だと思います。Officeソフトが不要であれば税込み約8万円で購入ができるので、少しステップアップしてPCでもゲームをしてみたいなと考えている方には要チェックだと思います。