レノボがノートPC「Lenovo IdeaPad Pro 5 Gen 10(16型 AMD)」を発売しました。IdeaPadというのはレノボの製品ブランドの中では「エントリー」あるいは「バリュー」という位置づけで、実際非常に安価な製品もラインナップしていますが、近年はスペックの高い製品も多数あります。
ライターのnatsukiさんが購入し、実機レビューをした「IdeaPad 5 2-in-1 Gen 9 14(AMD)」などは上位クラスのスペックを備えつつも価格をリーズナブルに抑えた、IdeaPadシリーズらしい製品と言えます。
さて、今回紹介するIdeaPad Pro 5 Gen 10(16型 AMD)は製品名に「Pro」がついていることからわかる通り、IdeaPadシリーズのハイエンドモデルで、Copilot+ PCでもあります。なお、この製品に先立ち、ほぼ同スペックの14インチモデルも発売されており、ウインタブでも製品紹介記事を掲載しています。
14インチモデルの記事はこちらです。
Lenovo IdeaPad Pro 5 Gen 10(14, AMD) - IdeaPadシリーズの上位モデル、Ryzen AI 7 350搭載のCopilot+ PCでディスプレイは高精細な有機EL
レノボ製品の価格一覧表はこちらをご覧ください。
レノボ(Lenovo)ノートパソコン・タブレットのクーポン情報・セール価格の一覧(ThinkPad・IdeaPadなど)
ポイント:
・IdeaPadシリーズ最上位モデル
・CPUにRyzen AI 7 350を搭載するCopilot+ PC
・高精細・高発色の有機ELディスプレイを搭載
・新設計のキーボード
1.概要
スペック表
IdeaPad Pro 5 Gen 10(AMD) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
外部GPU | なし |
RAM | 24GB/32GB(LPDDR5X-8000, オンボード) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(M.2 2242 PCIe-NVMe Gen4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチOLED(2,880 × 1,800)120Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6/Wi-Fi7、Bluetooth |
入出力 | USB4 Type-C(映像出力、PD対応)× 2 USB 3.2 Type-A × 2、HDMI オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p)顔認証対応 |
バッテリー | 84Wh |
サイズ | 356.8 x 251 x 15.95 mm |
重量 | 1.71 kg |
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IdeaPad Pro 5 Gen 10 16は注文時に構成を選択可能です。CPUはRyzen AI 300シリーズ(Krackan Point)のRyzen AI 7 350のみが設定されます。最大50TOPSのAI処理チップNPUを内蔵し、Copilot+ PCの要件を満たす型番です。
RAMは24GBと32GBを選べます。Ryzen AI 300シリーズのうち、開発コードネーム「Strix Point」の型番(Ryzen AI 9 HX 370など)の場合は「オンボード4チャンネル」のものが多いのですが、Krackan PointについてもRAMは4チャンネルに対応しています。ただし、IdeaPad Pro 5 Gen 10のRAMがオンボードであることは確認できましたが、4チャンネルであるかについては確認できませんでした(オンボードなので、増設や換装が出来ない、とは言えます)。
SSDは512GBと1TBを選択でき、いずれもM.2 2242/PCIe 4.0規格です。
ディスプレイは16インチの有機ELで解像度は2,880 × 1,800(アスペクト比16:10)、HDR600 True Black・100%DCI-P3・500 nit・リフレッシュレート120Hzと、素晴らしい仕様です。動画やWebサイト閲覧で美しい発色が楽しめると思いますし、PCゲームやコンテンツクリエーションにも向きますね。
天板です。表面処理で「アルミニウム(Al)陽極酸化スタンピング」という説明がありましたので、アルミ製です。筐体色はレノボ製品ではおなじみの「ルナグレー」です。天板上部にThinkPadシリーズとよく似た突起があり、おそらく質感も非常に高いのではないか、と思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は日本語配列でバックライト付きです。また、16インチサイズなのでテンキーも付いています。右下の方向キーが大きめに設計されており、この部分もThinkPadシリーズに似ています。また、タッチパッドは大型でガラス製です。
キーボード面の左右にスピーカーグリルが見えます。底面にもスピーカーグリルが確認できましたので、おそらく4スピーカー搭載と思われます(底面もしくはキーボード面のスピーカーグリルがダミーという可能性もありますけどね)。
側面と入出力ポートの配置です。USBポートは合計で4つ、うち2つがUSB 4と充実しており、(micro規格ではない)フルサイズのSDカードリーダーも備えています。なお、この製品のUSB Type-Cポートは映像出力とUSB PDに対応しており、データ転送速度は40Gbps、USB Type-Aポートはデータ転送速度5Gbps(USB3.2 Gen1規格)です。
2.価格など
Lenovo IdeaPad Pro 5 Gen 10(16型 AMD)はレノボ公式サイトで販売中で、6月7日現在の価格は147,950円からです。147,950円のモデルは「Windows 11 Home/Ryzen AI 7/RAM24GB/512GB SSD/2.8K有機ELディスプレイ」という構成なのですが、「それにしては安い」と思います。
なんか「もはやIdeaPadとはいえない」くらいにスペックや筐体品質の高い製品ですよね。
3.関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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