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Wintel W8 - デュアルブートで1万円を切るTV Box

Wintel W8
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回紹介するTV Box「Wintel W8」は発売されたばかりの新製品、というわけではなく、新発売からやや期間が経過し、実売価格が下がってきたので面白みが感じられる、ということで記事にしています。「TV Box」というのは「ミニサイズのPC」のことで、中国の通販サイトでは割と人気のあるジャンルのようです。日本のスティックPCのサイズを大きくして入出力ポートなどを拡張したもの、と考えていいでしょう。

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1.スペック

OS: Windows 10 / Android 4.4
CPU: Intel Atom Z3735F
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ネットワーク: 802.11 b/g/n、Bluetooth 4.0
入出力:  USB2.0 × 2、microUSB、HDMI、microSD、オーディオ、LAN(RJ45)、DC-IN
サイズ:  98 x 98 x 20 mm / 250 g
実売価格: 79.64ドル(9,048円)

この製品はCPUがBayTrail世代のAtom Z3735F、RAM2GB、ストレージ32GBということで、低価格帯の8インチタブレットと同じ、あるいは現在販売されているスティックPCの多くと同じスペックであるといえます。CherryTrailに飛びつく中国メーカーとしてはそんなに目新しい内容ではありませんね。発売されたのがWindows 10のリリース前で、2015年の9月頃にOSがWindows 10に換装されたようなので、当然といえば当然かもしれません。

私がこの製品に注目したのは「OSがデュアルブートである」ことに加え、「実売価格が9,000円強」であることです。サイズ感は異なりますが、スティックPCが重さ40~75 gくらいのところ、この製品は250 gですし、サイズも「10センチ四方」くらいではありますが、それでもスティックPCに比べて携帯性が大きく損なわれるレベルとは思えません。

一方、TV Boxというのは単にスティックPCを中途半端に大きくした、という製品ではありません。大きいぶんだけ拡張性に優れます。Wintel W8は、(HDMIは当然として)フルサイズUSBポートが2つ、microUSBポートが1つついていて、独立したDC-INがあるのでこれら3つのUSBポートは給電のために塞がれることがありません。また、有線LAN接続が可能、というのも大きなメリットであると思います。

それと、OSがWindowsとAndroidのデュアルブート、というのは中国タブレットの特徴的な部分なのですが、TV BOXでは必ずしもデュアルブート機が多いとはいえず、デュアルブートであるこの製品は少数派なんです。もちろん日本のスティックPCにデュアルブートを望むのは無理、というのもあります。

日本のスティックPCの最安値はドスパラのDiginnos Stick DG-STK3で、税込み9,980円ですから、この製品の9,048円(2016年4月10日現在)というのはなかなか魅力的な価格設定だといえます。

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2.筐体

Wintel W8 ななめから
筐体はプラスティック製で、特に高級感があるとか、凝ったデザインだとかはないですね。ただ画像を見てもらえるとわかりますが、プレーンで好き嫌いが出にくいデザインだと思います。もともと低価格な製品なので多くを望むというよりは、余計なことをしていない、ということのほうが好印象だと思います。

ポート類は上の画像で見えている2つの側面に集中して配置されており、それ以外の面にあるのは電源ボタンくらいです。置き場所を工夫すれば配線が目立たないようにすることもできるでしょう。まあ、USBポートとかは使用頻度が高いので、ある程度見えてないと困る、というのもあるでしょうけど。

Wintel W8 展開
これが展開図(注)です。これを見てもやはりクセのない、シンプルなデザインであることがわかりますね。

注:展開図という表現が正しくない、というご意見をいただいております。ちなみにこの画像の場合、底面が表示されていないので、正しくは展開図ではありません。しかし、ウインタブは製図や設計に関するサイトではなく、読者の方の多くはこの表現に違和感を感じておられないと思いますし、「五面図」と表記するほうがむしろわかりにくいと思いますので、当面はこの表現を使っていきます。

3.価格など

Wintel W8は中国の通販サイト「GEARBEST」で販売中で、価格は79.64ドル(9,048円)です。この製品はスティックPCとの比較をしていくと非常に割安で面白い位置づけであることがわかると思います。

CPUなどのスペックは最新ではないし、Androidもバージョンが4.4なので最新ではありません。しかし、この内容で9000円ちょっと、というのはスティックPCの購入を検討している人にもなかなか「響く」のではないか、と思います。

もしこの製品が「いやこれ3年間は壊れないから」という前提だったとしたら「じゃ買うわ」となる人がかなり多いと思います。中国製品の場合、どうしても信頼性、耐久性に不安を感じてしまう、というのが購入を躊躇する最大の理由ですよね。なので高額なものには手を出しにくいのですが、この製品であれば価格も十分割安ですし、お試し購入しても大丈夫なレベルかな、と思います。

4.関連リンク

Wintel W8 Dual Boot Intel Mini PC
※なお、GEARBESTでは電源プラグがEUのものしかないため、日本で使うには変換プラグが必要になります。

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コメント

  1. 匿名 より:

    androidのTVbox買ったけどすぐに壊れたことを思い出しました。
    ミニpc自体はよかったんだがなあ
    輸入製品の怖いところ

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。「輸入製品の怖いところ」というのはまさにおっしゃるとおりだと思います。アタリを引いたら最高なんですけどね。せめて修理時に自分の持ち出し(郵送料)が安いと多少は安心なんですが…

  2. 匿名 より:

    お値段含めコレイイなぁ…
    普通のPC感覚で負荷かけてしまいそう
    熱落ちとか大丈夫なんかな…
    もうチョット分厚くしてファン付けたらいいのに…

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。「大丈夫なんかな…」というのは記事を書いた私も同感ですw 現在のレベルだと、アタリを祈る、ということになるでしょうか。

  3. 匿名 より:

    中国では旬なんですね
    年間20%の割合でシェアが伸びてると言われてるジャンルですけど
    日本ではインテルNUC、ギガバイトBRIXで占めてて、他社がぱっとしないんですよね

    ミニPC用に最適化されたCeleronを採用せず、スティック級のAtomというのが珍しい構成ですね
    ポートは最低限抑えてるので入門機としてLIVAより遙かに良さそうです

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。TV Boxは私もぜひ1台試してみたいです。その際には中国製品らしいデュアルブート機がいいですね。CPUのスペックはBayTrailでもいいかな、と思います。あんまり体感差もないですし。