記事にアフィリエイト広告を含みます

VORKE V5 - ミニPC用のベアボーンキット、自作初心者にもいいかもしれません

VORKE V5
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。中国メーカーのVORKEはウインタブではおなじみの中国通販「geekbuying」と同系列の会社で、WindowsのミニPCなどを作っています。geekbuyingと同系列ということなので、ウインタブでも過去にミニPC「VORKE V1 Plus」の実機レビューをしたことがあります。また、VORKEはベアボーンキットも手がけています。ベアボーンキットというのはPCの自作の際に使われる、「ケースとマザーボード、電源がセットになっているもの」で、そのままではPCとしては使えません。ものによってCPUやRAMがあらかじめ取り付けられていたりもして、スクラッチでPCを自作するよりも容易に組み立てができます。

スポンサーリンク

今回紹介する「VORKE V5」もベアボーンで、あらかじめCPUが取り付けられています。もっと言うと、「RAMとストレージ、そしてOSを別途調達すればPCとして使える」、半完成品のPCということができます。

1.スペック

VORKE V5 スペック表
ご覧のようにズラッと「なし」が並んでしまっています。完成品のPCを基準にして書くと、「OSとRAM、ストレージが足りない」ということになります。CPUはKabylake世代のCeleron 3865Uで、Passmarkが公開しているベンチマークスコアを見てみると、

Celeron 3865U: 1,852
Celeron N3450: 1,789
Celeron N3350: 1,124
Core i3-7100U: 3,786
※12月14日現在のPassmark公表値
※数値が大きいほど高性能

こんな感じです。ウインタブではおなじみのApollo Lake世代のCeleron N3450といい勝負、N3350よりはずっと高性能ですが、Core i3には遠く及びません。したがってこの製品の実力は「パソコンとしてエントリークラス」と捉えることができると思います。しかし、Atom Z8350とか、日本のエントリークラスのノートPCによく使われているCeleron N3350よりは高い実力がある、ということはできます。

OSとRAMとストレージは別途用意する必要がありますが、OSはLinuxでも大丈夫です。また、CPU性能から考えて、当初RAMは4GB、ストレージは128GBくらいで手を打っておくとして、これらをAmazonで購入する場合、RAMは7千円くらい、SSDは1万円くらいで手に入ります(もちろんピンキリです)ので、ざっと2万円弱くらいの追加支払いが発生します。これにパッケージ版のWindows 10を加えると3万5千円~4万円弱くらいが必要ですね。

この製品の12月14日時点での価格は169.99ドル(19,884円)ですから、手持ちのPCパーツがないと仮定した場合、完動品にするためにはトータルで5万円~6万円くらいの出費になります。個人的にはこのくらいまで支払うのであれば最初から完成品のPCを購入したほうが経済的だと思います。なので、この製品は「自作マインド」のある人向けだと考えるべきでしょう。

スポンサーリンク

ただ、ベアボーンなのでマザーボードは組み込まれています。そのため、入出力ポートはすでに備わっており、USBポートが合計で4つ、HDMIやDisplayPort、有線LANなど、ミニPCとしては充実したポート類を装備します。

サイズ感も悪くない、というかミニPCらしくコンパクトサイズですね。だいたい13センチ四方、って感じです。自作用のミニPCベアボーンキットはドスパラなどでも販売されていて、最近は結構人気があるようです。
ベアボーンキット:ドスパラ

2.筐体

VORKE V5 筐体
なんかVORKEらしい、といいますか、V1 Plusに似た「丸みのある正方形」です。ただ、画像を見る限り側面は金属素材が使われているようなので、V1 Plusよりはしっかりしているんだろうと思います。

VORKE V5 上面
VORKE V5 左側面
入出力ポートの配置です。天板にあるロゴマークを基準にして上面(上の画像)と左側面(下の画像)にポート類があり、それ以外の面には何もありません。

VORKE V5 底面
底面です。メンテナンスはここを開口して行うのでしょう。この製品は筐体を開口しないと話になりませんからね。

3.価格など

VORKE V5は中国の通販サイトgeekbuyingでプレオーダー(予約販売)中で、12月14日現在の価格は169.99ドル(19,884円)です。

記事中にも書きましたが、この製品を完成品PCと同じ感覚で捉えてしまうとかなり割高となります。ほぼ互角のCPU性能となるCelron J3455を搭載し、OSもRAMもストレージもセットされるV1 Plusが同価格ですから。

ただ、以前ドスパラのスタッフの方に「価格を重視するなら自作なんてしませんよ。自作PCは自作を楽しみたい人が買うものです。」と言われたことがあります。なので、この製品の価格が高いと連呼するのは妥当ではないと思います。PCの自作経験のある人ならパッケージ版のWindowsは持ってるんでしょうし、RAMやストレージについても規格が合えば古いPCから使い回せばいいですし、この機会にパーツを購入したとしても、それらのパーツは「この製品止まり」じゃないでしょうから、単に一度の自作だけを前提にすると高くついても、その後また長くいろいろな楽しみ方ができるでしょう。

4.関連リンク

VORKE V5:geekbuying

スポンサーリンク