こんにちは、ひらちょんです。今回は中華Androidスマホ「Vernee Apollo」のVR周りについてレビューをしたいと思います。なお、この製品は中国の通販サイト「Gearbest」から実機を提供していただいております。Gearbestにはこの場にて御礼申し上げます。ありがとうございました。スマホの化粧箱にVRゴーグルが付属しているこの機種ですが、一体VR機能がどの程度使えるのか使ってみた感想を書いていきたいと思います。
その前に一点、今回Vernee Apollo用の保護フィルムをPDA工房さんの方からも提供していただきました。PDA工房という名前はAmazonやTwitterなどで見かけることがあったのですが、実際にPDA工房さんの保護フィルムを使ったことはありませんでした。
実際に貼り付けてみると、大きさはピッタリで縁が浮くようなことはありませんでした。中国製の保護フィルムだと縁のエッジのことを考慮されていなかったり、滑りが悪かったりするのが殆どなのですが、この辺は流石日本製といったところです。
では、VR機能について話したいと思います。
まず、付属のVRゴーグルですが、ゴムバンドでサイズの調節が効くというのと、Vernee Apollo用に作られているため、スマホがピッタリとハマり面倒な設定が要らないので、すぐにVR環境を作ることが出来ました。ゴムバンドも特に締め付けられるという感覚もなかったので良かったです。
肝心のアプリの方ですが、既にGoogle Play StoreにはAndroid用のVRアプリが数多く存在しておりますので、気になるアプリを片っ端から入れていけばいいと思います。ストレージも空きが50GB以上ありますので、アプリを入れるだけなら容量で困ることはまずありません。それでは試してみたアプリの動作についてまとめたいと思います。
目次
Google Cardbord
このアプリはVRアプリのライブラリとして使用したり、VRのデモを見ることが出来ます。まず初めにVRを試すならGoogleが作っているこのアプリがいいだろうと思いインストールしました。
VRは初めて体験したのですが、すごいの一言に尽きました。スクリーンショットでは全く伝わらないと思うのですが、3Dのオブジェクトがまるでそこにあるかのように感じ取れました。MediaTekのCPUでも問題なくヌルヌルVRを楽しめるのはいいですね。
ここで問題点が1つ。VRの操作でタッチが必要な場面が何度か出てくるのですが、密封されているせいでタッチ操作が行なえません。恐らくBluetooth接続のリモコンとかを使う事ができると思うのですが、私はそんなハイテクなものは持っておりません。どうにか取り外さずにタッチ操作が出来ないものかと考えた結果以下のようになりました。
USB type-CのOTGケーブルでマウスを接続することでクリック操作でタッチの代用ができました。これでVR内の操作はなんとかなりました。
CardbordアプリではGoogleEarthを開くことも出来ました。地球は青かった…
MMD VR
このアプリは初音ミクの3Dモデルが部屋の中を踊ってくれるというものになっていて、音楽に合わせてミクさんが踊ってくれます。
タッチをすると踊ってくれる場所が変わり、ミクさんが瞬間移動してくれます。
最初はただ踊るだけで大したことはないと思ったのですが、移動してきてかなり近くで踊ったりしますので、なかなか臨場感があります。また、このアプリには画質設定にLowとHighがあるのですが、Highにするとカクカクしてしまいました。Snapdragon 820を積んだZUK Z2でもカクカクしてしまったので、恐らく現行モデルのスマートフォンでは再生できないレベルのグラフィックなのだと思います。
GoVR Player
このアプリはApolloに初期インストールされているアプリで、VRビデオコンテンツを再生できるアプリになっています。VRビデオの再生は標準のギャラリーアプリでは対応していないため、再生ソフトが必要になってくるのですが、このアプリでは予め幾つかのVR動画が入っており再生できます。上の画像のとおりVRカノジョ(PS4のVRソフト)があったので再生してみました。
動画はVRと2D表示を切り替えられるので2Dでスクショを撮りました。VR動画は3DグラフィックのVRと違い3Dの処理をしなくていいためか動作が今までのアプリよりも滑らかでした。Cardbordのアプリでも十分滑らかだったのですが、流石に動画の滑らかさよりは劣っていたようです。
VRをするにあたりこの機種を使う必要性はあるのか?
私は今回が初めてのVR体験だったのですが、正直な話VRのアプリは最近のスマホであれば大体の機種で動作しますし、実際ZUK Z2でもApolloと同じよう快適に動作しました。VRゴーグルも2,000円前後で市販されていますし、スマホの性能さえなんとかなっていればどの機種でもVRは楽しめると思います。
そうなると、Apolloが他のスマホと比べてどのような点でVRに適しているのかをZUK Z2と比べて考えてみました。
1.VRゴーグルが専用のものなので物理キーやイヤホン端子、USB端子のことが考えられている
市販のVRゴーグルはどんなスマホでも使えるように考慮されているため、スマホを包み込むタイプが一般的です。ですが、Apolloの付属ゴーグルはApolloのボリュームキーや端子類がむき出しになるように加工されていますので、音量調節などをゴーグルを付けた状態でもすることが可能です。
ちなみにこのゴーグルは5.5インチ未満のスマホで縁がそんなに広くないスマホならCardbordアプリを起動した際に出てくる縦線をレンズの境界線に合わせることでどのスマホでもVRゴーグルとして使用することが出来ます。
2.液晶が5.5インチと大型で、解像度も2,560 × 1,600と一般的なFHD液晶よりも鮮明なのでジャギーが出にくく没入感が高い
スマートフォンを通常使用で考えた場合は基本的にFHD液晶で十分ですし、最近のスマホは殆どがFHD液晶を採用しています。しかし、VRをする場合、表示解像度は半分以下に落ち込みます。というのも今までのスクリーンショットを見てわかると思いますが、VR表示にすると左右に同じものを表示しているため実際に見ている映像は半分ほどの解像度で描写されています。
そうなるとFHDは1,920 x 1,080ですので、半分にすると960 x 540になります。実際にVRで見ている映像がこの解像度になるのかはVRに詳しくないためわかりませんが、直線が斜めに描写された時にジャギーが目に見えるレベルで出てきたので、実際に見ている解像度は恐らくそのくらいだと思います。
Apolloの場合、縦横共にFHDよりも500ドット以上多くありますので、当たり前ではありますがFHDよりも鮮明です。VRの場合は解像度とfpsが物を言いますので2K液晶を採用したのは正解だと思います。
以上のように、VRコンテンツを楽しむスマートフォンとしてはなかなか考えられている機種だと思いました。
関連リンク
Vernee Apollo ー VRゴーグル付属!5.5インチで高品質・ハイスペック中華スマホを試す(実機レビュー)
Vernee Apollo ー VRゴーグル抜きでも魅力的!2Kディスプレイ搭載のハイエンドスマートフォン(実機レビュー:かのあゆ)
Vernee Apollo
※ライターが使用している製品はGearbest提供品です。
コメント
こんにちは、ふんぼです。
以前私もAndroid向けのVRホラーゲームを作ったことがあるのですが、大したことないだろうと思って自分の作ってみたゲームなのに予想以上に怖くてびっくりした経験があります。
そのときはXperia Z1(SD 800)でプレイしたので長時間デバックしていると本体がめちゃくちゃ熱くなっていました。
この端末は発熱が少なそうで良さそうですね。
ふんぼさんってVRゲームまで作れちゃうんですね。すごいわー。VRゴーグルってVR用途だけでなく、没入感がすごいんで、ひとつ持っておきたいですね。Apolloなら最初からついてくるからありがたいです。
> VRカノジョ(PS4のVRソフト)
違うから!似て非なるモノだから!