ONE-NETBOOKがWindowsゲーミングハンドヘルド「ONEXPLAYER X1 Mini」のクラウドファインディングを開始しました(@INDIEGOGO)。また、ONEXPLAYER(ONE-NETBOOK社)の正規代理店、株式会社天空も日本正規販売を予定しているとアナウンスしました。ONEXPLAYER X1 Miniは既存モデルの「ONEXPLAYER X1」の小型版で、ディスプレイサイズが10.95インチから8.8インチに、CPUもIntel Core UltraからAMD Ryzenに変更されています。
なお、この記事は5月23日に公開した記事の内容を加筆・修正したものです。
1.概要
スペック表
ONEXPLAYER X1 mini | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 8840U |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB/64GB(LPDDR5X 7500MHz) |
ストレージ | 1TB/2TB SSD(M.2 2242 PCIe4.0 ×4) |
ディスプレイ | 8.8インチLTPS(2,560 x 1,600)タッチ、144Hz |
ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
入出力ポート | USB4 Type-C(フル機能)× 2、USB3.2 Type-A、OCulink、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
バッテリー | 本体:65.02Whr コントローラーコネクタ:1,200mAh |
サイズ | タブレット本体:210.6 × 129.2 × 20 mm コントローラー:111.42 × 56.68 × 43.88 mm コントローラーコネクタ:87 × 43 × 19 mm |
重量 | 本体:710 g / コントローラー:125 g コントローラーコネクタ:62.5 g |
※コントローラーコネクタは別売
コメント
搭載CPUはAMD Ryzen 7 8840U
ONEXPLAYER X1はゲーミングUMPC(…というには大きすぎるけど)としては珍しくCPUにCore Ultraを搭載していますが、Mini版はAMD Ryzen 7 8840Uです。現行のゲーミングUMPCはほとんどがRyzen Z1 Extreme/Ryzen 7 7840U(8840Uの前身型番ですが、性能はそれほど大きくは違いません)を搭載しており、ゲーミングUMPCユーザーにはわかりやすく、ある意味安心の変更だと思います。
これはメーカーが公表した有名タイトルのフレームレートです。「性能はそれほど大きくは違いません」と書きましたが、これを見るとRyzen Z1 Extremeよりもずいぶん性能が上がっているように見えます。ちなみに私、ノートPCやミニPCのレビューでForza Horizon 5を使うことがあり、このCPUでTDP15W・FHD解像度・中画質で59fpsとか65fpsって出るのかなあ?とは思いました。…まあ、メーカーがそう言っているのならそうなんでしょう。
ディスプレイサイズが8.8インチに
ONEXPLAYER X1のディスプレイサイズは10.95インチで、よくも悪くも一般的なゲーミングUMPCとは一線を画するサイズでしたが、Mini版では8.8インチとなります。
ディスプレイが大きいほうがいいのか、それとも小さいほうがいいのか、というのは一概には言えません。「さすがに携帯ゲーム機として10.95インチは大きすぎ」という声もありましたし、一方で「3 in 1(ゲーム機、Windowsタブレット、ノートPC)」を謳う製品だけに、ディスプレイが大きくて見やすい、というのも大きなメリットだったとも思います。ただ、「2サイズから選べる」というのはありがたいと言えるでしょう。
ディスプレイの解像度はONEXPLAYER X1と同じ2,560 × 1,600で、リフレッシュレートはX1の120Hzよりも高速な144 Hzです。この製品に限ったことではありませんが、ゲーミングUMPCジャンルでも高リフレッシュレートのディスプレイを備えた製品が増えましたよね。また、リフレッシュレートだけでなく、133%sRGBと非常に高い発色品質になっています。
交換可能なSSD
ドライバーなどの工具なしでSSDが交換可能な構造になっています。M.2 2230もしくは2242サイズのものに対応しており、この点はONEXPLAYER X1 Miniの目玉機能のひとつになっています。
着脱可能なコントローラー
ここは既存のONEXPLAYER X1と同じですね。「3 in 1」の根拠となる構造です。両サイドのコントローラーが着脱式で、別売りのコネクタを使えばコントローラー単体でも使えます。
クラウドファンディング品はキーボードがセットになっています(本来は別売りだと思います)。コントローラーを外し、キーボードを接続すればMicrosoft Surfaceシリーズのような「Windowsデタッチャブル2 in 1」として使えます。
長時間駆動が可能バッテリー
バッテリー容量は65Wh(16,890 mAh)です。これはONEXPLAYER X1とほぼ同じ容量で、メーカー説明によれば最長4時間のゲームプレイが可能とのこと。また、100W出力のGaN充電器も付属します。
オーディオはHarman EFX
ここもONEXPLAYER X1と同じです。オーディオ機能がHarman EFXなので、ゲームや音楽で高い音質が楽しめるとのこと。
充実した入出力ポート
ゲーミングUMPCは入出力ポートが少なめで、一部の製品では「USBポートがType-C 1つだけ」というものもあります。ONEXPLAYER X1 MiniはUSB4 Type-Cポートを2つ、USB Type-Aポートを1つ備えており、OCuLinkポートやmicroSDカードリーダーもついていますので、ゲーム以外の用途でも高い拡張性があります。
2.価格など
ONEXPLAYER X1 MiniはINDIEGOGOにてクラウドファンディング中です。6月11日現在、最も安価なプランは899ドル(141,175円、RAM16GB/1TB SSDモデル)です。また、冒頭に書いた通り、株式会社天空にて国内正規販売が予定されていますので、初期不良時の対応や国内保証、修理対応などの「安心」を考慮して国内正規版を待つ、というのもアリかと思います。
3.関連リンク
OneXPlayer X1 Mini: Top 3-in-1 Console w. SSD Swap:INDIEGOGO